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我流だけでは限界がある[20240301]


「名選手が必ずしも名監督になる訳ではない」とプロ野球で世界で良く言われる。

なのに企業では、エンジニアとか研究者とか経理とか営業とか、専門分化した組織の中から管理職(経営職)を選び出す。

もちろん名監督になる方々もおられるのは存知上げている。

ところで、経営職に任命されるためのキャリアパスというのは現実に示されているだろうか?

殊更こういう言い方をしているのには理由が2つある。

1)国内企業の経営企画担当102名に実施したアンケートから
・共通課題の第一位がスキル・経験が足りないがダントツとなっている
・新たな価値創出を期待されているにも関わらず短期的な業務に忙殺されて 
 いる

こういう姿が浮き彫りになった。つまり企画人材を育成する場が無いということ。 情シス部門で企画仕事をすれば、経営企画とか経営戦略などでも即戦略になれるのにと考えている。

2)情シスにデリバリ以外の期待をしていない会社が多すぎる
1970年頃までだとコンピュータ(電子計算機及びネットワーク)を持っていることがアドバンテージだったので企画屋は不要で総務屋(管財)がいれば良かった。
今はデジタル化・デジタルトランスフォーメーション時代であり経営戦略を理解して適切な投資をすることを計画する必要がある。

ITベンダーを太らせるだけのIT投資が多すぎて泣けてくる。

こういう問題を根本的に解決するために情シスの仕事にITマネジメント(IT経営)をしっかりと根付かせていただきたいのだ。

もちろん最初から全て上手くやるのは難しいかもしれないが(弊社のような)専門家と一緒ならばかなり上手くやれる。

専門家を上手に使えば、時間を含め投資を最低限に抑制出来てベネフィットを極大化出来る。

更に人材育成まで出来るようになるのだから、これ以上のメリットは無いのではないか。

しかし「当社は当社のやり方で…」と言う方が多い。

今まで出来なかったのに、どうして今となって出来るようになるのか知りたいところだ。

それともベネフィットを約束しろとでも言うのか。

良い事尽くしの提案が気に入らないという方々の本音は何だろうか?

さて、IMDの国際競争力ランキング、国際デジタル競争力ランキングの凋落に歯止めをかけたい。

今までの我流を止めて「まずはGlobal並み」にまで引き上げればかなり良い線に行くと思う。

「猿まねは嫌だ!」と言う方も多いだろう。

”守破離”という言葉をご存じだろうか。

最初の型を正しく学び身につけないと本当の意味での自己流は創設できないということ。

米国は、日本の国際競争力がダントツ1位だった時代に日本を徹底的に研究した。

それを学問体系にしたのがMOT(Management of Technology:技術経営)であり、それを日本に逆輸入しているという状況なのだ。

まだまだ我流で行けると思いますか。


合同会社タッチコア 小西一有

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