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File 2:ITベンダーの成長によって産業構造は変わる


デジタル〇〇
「デジタル化」と「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」は、同じ意味で使用してはならない言葉の1つです。
前者は、機械化による合理化・省力化を指しています。
労働人口の減少による人手不足が深刻なことは否めないし、機械化しようという試みは、悪いことではない。
後者は、トランスフォーメーション(変革)ですから、ガラリとビジネスが変容することを指しています。
昨今のデジタルブームでは、どうも前者の話ばかり多いようで、わくわくが足りない。
ダイナミックにビジネスを変化させて、硬直化してしまっている社会構造を変革させるような、トランスフォーメーションが現れて欲しいと思いませんか。

DX時代のITベンダー

デジタル・トランスフォーメーション(DX)を実践しようと模索中の企業は多くあります。
そして、それを支援したいと考えるITベンダーも少なくありません。
ITベンダーが、ビジネス・モデル変革の支援に参入したいというのは、
もちろん理解できます。
ただ、残念ながら殆どのITベンダーに、いまいまはこの実力が無く、苦慮しているのも確かだと思います。
でも、諦めることはありません。
様々な業種に入り込んでいるからこそ、しっかりと実力を高める努力をすれば、良い提案が出来るようになります。
「今なら」「今こそ」です。
かのピカソは、「凡人は模倣し、天才は盗む」と言ったとか。
そう、様々な業種・企業でDXの提案機会があるITベンダーは、全く別の業種から『盗む』ことが出来るのです。

正解が分からない時代だからこそ、チャレンジする意味があるのではないでしょうか。

ITベンダーの方向転換

DXの方向性を議論する時に、「攻めのデジタル」なのか「守りのデジタル」なのかを議論する必要があります。
特にB2B企業では、目の前のお客さまの「攻め」「守り」どちらに寄与するのかという点です。
自社の成長のためにデジタル・トランスフォーメーションするのは当然ですが、B2Bの場合は、お客さまのニーズがよくわからないということが往々にして有り得えます。
こういうB2B企業への処方箋としては、まず、目の前のお客さまの「攻め」に貢献できないかを考えることをお勧めしています。
お客さまは、「守り」としての提案を不要と考えている訳ではありませんが、「攻め」方向の提案をもっと望んでいます。
その為には、お客さま自身よりも、そのビジネスに精通する必要があるかもしれないし、もしかすると、同業種で複数のお客さまと取引がある場合は、競争状態を促進させるかもしれない。
それでも、お客さまの真のニーズは、自社ビジネスの成長、つまり「攻め」方向なのです。

当社は、多くのITベンダーが受託開発請負型から脱却し、「お客さまの攻め方向」の提案をするようになったら、この国の産業構造は、大きく変わるのではないかと本気で思っています。

タッチコアはITユーザー、ITベンダー両側の立場からアドバイスをしています。


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