見出し画像

社内情シスがやってはならない仕事の仕方[20240220]


今週は社内の情シスについて話したい。

社内の情シスはどのような仕事をすべきなのか?

社内情シスを持つ企業の経営者、またそこに所属する社員は理解しているのだろうか。

世の中にはPDCAサイクルと言うモノが存在する。

Plan Do Check Action の略で、モノゴトを進行する時のプロセスを端的に表している。

当然のことながら「情シスのお仕事」もこうでなくてはいけない。

「あ、当社は『Do Do Do Do』だ!」

そう気付いた経営者の方、弊社に直ぐにご連絡ください。

ちなみに、Planと言うのは少なくとも中期計画が正しく立案できることを指す。

(IT投資)Project予算獲得の為の資料を作成しプレゼンする能力ではない。

さて、何故『Do Do Do Do』になるのか考えてみよう。

ほぼ100%の確率で原因を言い当てることが出来る。

ITベンダー会社から人を引っこ抜いて自社の情シスに配属したのではなかろうか。

今では無いかもしれない。

「その昔、そうしていた」のかもしれない。

そのケース、殆どの場合この方法では『Do Do Do Do』情シスになってしまうのだ。

社内SEがいなければ回らない情シスになる。

果てに「『IT投資の経営への貢献』が全く見えない」と経営に言わせてしまう。

いや、この発言をする経営者は「かなりいけている」、むしろ普通の経営者は「ITで社員を楽にしてやってくれ」と言う。

この普通の経営者が、わが国の国際競争力ランキングを35位にしたといっても過言ではないだろう。

ヒト・モノ・カネ・情報の4大経営資源を如何に活用して経営成績を上げるのかを真面目に考えられない経営者が多いと言わざるを得ない。

「社員は頑張っている、しかしITが社員の頑張りを捕捉してやっていない」

などと、ダメな経営者は考えている。

ITベンダーは、こういう状況を的確に捉えて「うちの魔法のパッケージを買えば、あっという間に社員は楽になります」と売り込みにくる。

悪いのは「手組みのプログラムであって、パッケージを買えば標準的な業務を無料で入手出来るんです!」

そんなことを嘯くITベンダー。

「ITベンダーって凄いなあ、確かに、大手のITベンダーの役員さん達は説得力あるな」

感心している場合ではない。

弊社は、大企業では無いしITベンダーでもないから「信用出来ない」のだろうか?

少々横道に逸れたが、経営者でさえ情シスが如何なる仕事をすべきか分かっていないということ。

さて、情シスの仕事が分からなくても良いが、情シスに何をして欲しいのか、情シスに何を報告させたいのかを真剣に考えるべきだ。

最優先でシステム導入して欲しい訳ではないことに気付くことができれば「最高の経営者」である。

ちなみに、ITユーザーの経営者が賢くなったら困るのはITベンダーである。

欺くことが出来なくなるからだ。

繰り返しになるが「楽にしてやってくれ」などと言う経営者は何も理解できていない。

ITベンダーに大金を寄付するだけになる。

それだけならまだ良い(!?)が、揚げ句に「折角ITを導入したのに、現場は全く変わらない」と言うだろう。

きちんと真面目に勉強しようと思ってくれた方、どうぞお声かけください。

合同会社タッチコア 小西一有

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?