廃屋とソバとカタクリとぶどう座と山口一郎と
白木野地区に遠征したところ、でっけえ家が壊れていた。西和賀には茅葺き屋根の上にトタンをかぶせた家が多いと聞いていたが、ぶっ壊れたことで、その様子がよくわかる。人体解剖図のようである。
ちなみに白木野地区といえば「白木野人形送り」。
とりあえず地区の外に追い出そうという発想がいいね!
昼はギューンと北上して「母ちゃんの店 わがや」でそばを食い、
「銀河の森 かたくり群生地」へ。(「わがや」から徒歩2分)
さらに「安ヶ沢カタクリ群生地」にも足を伸ばす。
あいにくのくもり空。晴れていたり、明け方だったりすると、きっともっときれいなんだろうな、と。リベンジせねば。
西和賀の町民劇団「ぶどう座」の稽古場前。3人とも「やっと重労働が終わった」と言いたげな雰囲気だが、実際には3分しか作業してない。
ところで、県立西和賀高校を卒業して、北海道教育大学に通っているという高橋佑杜くんに出会う。
「大学進学で町の外に出ていった人たちが、『町が面白そう!』と思って戻ってきてくれるといいよね」という話をした。
で、山菜そばを食っているその横顔から伝わるだろうか。
俺は彼のことを「西和賀のサカナクション」と呼ぶことにした。
とうじん「絶対ギターやったほうがいいよ」
佑杜くん「前に買ったんですけど、挫折しました」
どーーしてーーーえーーえーー!
頑張れ、西和賀のサカナクション!
負けるな、西和賀のサカナクション!
唐仁原 俊博 a.k.a. 西和賀町のやべーやつ / とうじんばら としひろ
岩手県西和賀町 地域おこし協力隊 / 演出家 / エンハンサー / エンチャンター
大学生・怠惰な生活・演劇の三足のわらじで、京都大学を10年かけて中退した、元フリーランスライター。ほんとは大してやばくないけど、最長3年の任期をフル活用するためにも、やべーやつを名乗ることにした。
ほんとに大してやばくない。
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