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【投機の流儀】「七夕天井・天神底」の口伝

「動画」のご報告
今後、「動画」での話題を簡略化してご報告いたします。2週間分の報告。
先々週の「動画」の報告(G20の前々日、27日、収録の動画)。

前編:一般的見方
〇日本株は割安水準だ。先進国中で一番安い。〇日本株は世界一の世界景気敏感株だ。〇日本株は熱狂相場がなくも一人前に下がる。〇米中問題は根が深い。〇嘗ての米ソ冷戦よりタチが悪い。〇予防的利下げは後年暴落を生む。
〇消費税は景気を悪くする。〇植草一秀氏のセミナーの話。

後編:個別銘柄の失敗談(自分で常説する「心得」の間違い)
大勢下限だと思う銘柄を大底圏内と思って少しずつ買い始めたことを先々に週報告し、
①日本郵船(9101)をホルムズ海峡事件の際に1601円で買い(先週終値1867円)
②神戸製鋼(5406)を3回買い下がって671円平均で買い(先週終値717円)
③野村証券(8601)を2回買い下がって340円平均で買った
ことを報告。(先週終値382円)

ところが、G20の失敗を用心して気が変わって半分を27日、「今日売った」と報告しました。
「私が売れば、そのあとは高い」と自嘲気味に自分で言っています。その通りになりました。

①日本郵船(9101)1601円買い―→1727円ウリ――→G20後に1867円
②神戸製鋼(5406)平均671円買い―→707円ウリ――→G20後に722円
③野村証券(8601)平均340円買い――→375円ウリ――→G20後に387円

大勢下限の圏内と思って買ったものを、このように半分を途中で売ってしまうというような優柔不断なところをお見せしました。

先週の「動画」の報告(7月4日、収録)
前編:一般的見方

〇7月に入っての上昇は「踏み上げ相場」が主導した短期筋の買いと見る。30日号で「上昇に継続性の疑問あり」と呼び掛けたことを市場が追認した。〇対韓国への関税、徴用工や慰安婦問題で「感情的に」コジレテいたのを「勘定」で返した。「感情VS感情」なら口論であって「議論」ではない。大人の喧嘩は「感情」を「勘定」で返した。工業国日本の面目?「小気味よい」と言えば問題だが。これまた「感情」だ。
〇5つの波乱問題を抱えてのこの水準だから日本株は下値は深くない。

後編:
〇主として私の反省点とささやかな成功談。大勢下限を大底圏内と見て長期保有のつもりで買った日本郵船は1601で買って正味100円取ったところで「心変わり」して売ってしまったが、そのあと160円上がった。売ってから上がったのは悔しくはないが、大勢下限銘柄としては良かった物を私の「心得」がバカだった。〇銀行株が未だ早いが将来の有望な大勢下限銘柄だと思う。週刊ダイヤモンド誌に「危ない銀行の順位」などという「特集」が出たが、こういう時は最終大底局面に近いと思う。皆がダメだと思うときが好機だ。03年の不良債権一段落の時、2003年の春、三井と三菱を買って旨く行った。大勢下限を買って長期保有のつもりだったが、1年足らずで、三井は1500万円の投資が4000万円になったし三菱は800万円が2100万円になった、これを当時の売買報告書を見ながら公開した。
(以上、「動画」2週間分の報告)

【今週号の目次】
第1部 いま重要な基本的な意思決定について:(A)を採るか(B)を採るか、この折衷案が最もまずい。「二者択一」か、「資金をA,Bに割って動かす」か、である
第2部 当面の市況
(1)7月1日は5ヶ月ぶりの上げ幅だったが…
(2)先週のNYダウと日経平均株価
(3)「七夕天井・天神底」
(4)跳ね返される上値抵抗線
(5)7月1日以外は小幅な値動き
(6)日経平均VIが低下
第3部 中長期の見方
(1)米中貿易摩擦は長期的に続き常態化して新たな投資環境が生まれるであろう
(2)米中貿易摩擦は「一旦雪解け」があったが本質的には「長期化し」、それが「常態化」する
(3)消費税是非論について
日本国の税収の面から見た消費増税の当否
(4)7月1日発表の日銀短観
(5)世界景気の見方について
(6)日本が起こした対韓国半導体輸出規制
(7)日銀短観の景況感2期連続悪化と日経平均の関連
(8)大相場の時には必ず地価上昇が伴うがそれは株式相場に遅行する
(9)対韓輸出規制、政府は4日に発動
(10)トルコリラの動きについて
(11)日経平均に大きな影響を与える中国株
(12)銅相場が示す世界景気の弱さ
(13)景気後退の前の予防的利下げ
(14)夏の参院選について
第4部 読者との交信

第1部 いま重要な基本的な意思決定について:(A)を採るか(B)を採るか、この折衷案が最もまずい。「二者択一」か、「資金をA,Bに割って動かす」か、である

(A)上げ相場でも下げ相場でも相場は最後が大きい。最終局面に最も旨味がある。最後の2,000円高をとりに行き、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」で行くのか、
(B)市場と間合いをとって次の買い場が来るまで「睡猫の位」(すいびょうのくらい:既述)をもって対峙するか、である。これが本稿の今までの基本スタンスだった。これを今、「宗旨替え」しようとするのではない。ところが「(A)という見方もあるから、その折衷案で失敗するなかれ」と呼び掛けたいのだ。

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