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【投機の流儀 セレクション】大幅下げがあっても、右往左往しない方がいい。むしろ、買い場探しだ


先々週末5日(金)は一時、日経平均900円幅を下落した。今年二番目の下落だった。米景気は底堅いとされ、インフレは沈静化するとし、日本はメガトレンドの変化を買う相場だとしてきたが、この楽観相場は一瞬冷や水を浴びた形であった。

しかし、本稿では「3ヶ月で7000円上がった分のスピード調整だ。値幅調整ではなく、時間調整であり、日柄整理だ」と4月7日号でも述べ続けた。原油の一段落で、シナリオの修正を迫られた投資家もいたかもしれない。そうなると、瞬間的にパニックに入ったかもしれない。そういうところが絶好の買い場である。

NYダウも今年に入って最大の下げ幅を示した。そうなると、これは何かを暗示していると考えたくなるものだ。しかし、右往左往しない方がいい。

【 今週号の目次 】
第1部;当面の市況
(1)全体観としては、調整相場
(2)円ドル為替相場は口先介入を無視して、34年ぶりの153円台に入った。
(3)米利下げ観測は後退した。その結果として、円安が進み、34年ぶりの153円後半になった。
(4)しばらくは往来相場だが、200日線より上に居ることが条件だ。
(5)往来相場の繰り返し─繰り返すから「往来相場」と言う。
(6)大幅下げがあっても、右往左往しない方がいい。むしろ、買い場探しだ
(7)「植田日銀」一年間の歩み─ツキに恵まれた植田総裁だが、第2歩目は甘くない。
(8)日銀の追加利上げのハードルは高い。
(9)日銀の「利上げは実行」のスタンスは正しい。
(10)難局を引き継いだ植田総裁の沈着な策士ぶり

第2部;中長期の見方
(1)設備投資の拡大期は日経平均上昇期と連動する。
(2)バリュー株と成長株との共演
(3)「景気のかげり」ないしは「景気の踊り場」
(4)岸田首相の「成長と分配の好循環」とは、簡単に言えばこういうことだ。
(5)我々は観念や論評に生きる者ではない。株価と投資資金という極めて現世的で、現実的で、則物的なものの中に居てこその思索である。
(6)日本製鉄が変化を牽引する。
(7)半導体相場の宴が続くのか?
(8)「小さな不可解の解」から「大きな神秘の解」への止揚(アウフヘーベン)が肝要だ。
(9)「適度な値上げは、日本にとって良いことだ」という価値観について

第3部;読者との交信(政治とカネの問題)

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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