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【投機の流儀】大幅下げがあっても、右往左往しない方がいい。むしろ、買い場探しだ

第1部;当面の市況

(1)全体観としては、調整相場

週末12日の日経平均は3日ぶりに反発したが、弱々しいものであって、上昇相場に移ったとは言えない。週明けからも基調としては、調整・整理相場が全体としては言えるであろう。「日経平均では今の相場は語れない。個々の銘柄を見ることが重要である」と言うが、全体の流れを見失うと、個々の銘柄に対する努力は中長期的に見たら報われにくい。
著書が15万部売れているという清原達郎氏のように、微に入り細にわたって緻密な謎を解くということに執心すると「小さな謎が解けても、大きな神秘を見損なう」ということに(清原達郎氏は別としても)普通の人は陥りやすい。本稿で何度も言うように、全体の流れに乗る方がラクだ。

そこで、全体の流れを端的に述べると次のようになる。 
円ドル相場が35年ぶりに153円を付けても、トヨタの株価は小安く終わった。これが整理相場の象徴である。「米利下げ観測後退で日本株が安い」などと日経新聞の証券欄では述べているが、それは正月以降3ヶ月で7000円上がった結果の調整相場だという生理現象に対する「あと講釈」に過ぎない。

全体相場は25日移動平均線(週末現在で39707円)が上値抵抗線として厳存している。これを3〜4%上回ることはあるが、その程度では強気相場の再来とは言えない。

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