読書メモ1106:「繊細さん」の4つの才能

タイトル:「繊細さん」の4つの才能

著者:コートニー・マルケサーニ 

和田美樹(訳)

読み終えた日付:2023/11/6

感想:

理学修士、ヨガインストラクター、総合医療栄養協会の認定ヘルスコーチ、HSP研究者のコートニー氏による繊細さを強みに変えるヒントとセルフケアについての著書。

HSPはSPS(感覚処理感受性)が強く、情報の処理と解釈を普通の人よりも深く行っている。

繊細さ、敏感さがネガティブな文脈でとらえられることが多いが実際は4つの才能を備えているという。それは「エンパス(高い共感力)」「インテュイティブ(鋭い直観直)」「優れた視覚力(ビジョナリー)」「エクスプレッシブ(豊かな表現力)」である。

エンパスは感情と読み取る能力に長けているため、人に対する思いやりが強い。面倒見がよく、頼りになる性格。

インテュイティブは優れた知覚能力をもち、ボディーランゲージや細かい表情を読み取って人間関係のバランスを感じ取ることに長けている。直観力がとても強い。

ビジョナリーはつねに視覚情報に敏感で、新規あるいはユニークな解決策や新しい事を学ぶ機会に反応しやすい。

エクスプレッシブは人々を自分の世界に引き入れ、自分の視点で人生を追体験する才能がある。自由に創作し、本当の自分に正直でいる必要がある。

SPSにより痛みを感じやすい、トラウマを抱えやすいがセルフケアをすることで緩和することができる。たとえば、音楽を聴くことでストレスホルモンであるコルチゾールが減少して、身体に侵入してくるウイルスを攻撃し、免疫力を高める抗体やナチュラルキラー細胞が増える効果もあるという。

繊細さを癒す技術として、「呼吸法」「マッサージ」「アロマテラピー」「アートセラピー」「ヴィパッサナー瞑想」などが紹介されている。


繊細さを実際に活かすには、落ち着いて集中できる環境整備や形にするまでの行動力、時間、周囲の理解など数多くのハードルが存在するように思える。しかし自分が持っている強みを洗い出して、それをどう生かしていくかを考えてみることはこれからの人生を生きやすくするため大いに役立つと思う。合わせてセルフケアの重要性も認識できたので、少しずつ取り入れてみたい。

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