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ペットロスはグリーフケアの対象外?

インスタで一方的にフォローしている方(私は投稿はしていない)の飼い犬がお空に旅立っていった。
もう何年も動画や写真を見させて頂いて、いつの間にか私にとっても癒しの存在になっていた。
こんな犬がそばにいたら、どんなに幸せだろうと憧れてしまうような、本当に賢くて優しくて、とても可愛いらしく頼もしい犬だった。
ご家族の心の大きな支えであったことは間違いない。
余命宣告から間もないお別れに、ご家族の悲嘆はどれほどだろう。
想像するだけで身が切られるようだ。
あの暖かなぬくもりが、そばにあるのとないのとでは、生活の温度ががらりと変わる。
一緒に暮らしていた保護猫ちゃんも、急にいなくなった相棒を探して混乱するのではないだろうか。

かつてグリーフケアの講義でお世話になった講師は言った。
「私はペットロスはみません。なぜなら犬猫はまた買えるからです。」
人間は買えない。取り返しがつかない。亡くしたらもう二度と会うことはできない。だが、犬猫は違うと。

・・そうだろうか?

犬猫であっても、飼い主にとっては唯一無二の存在。失われたらもう二度と戻ってはこない。

「買えばいいでしょう」という問題ではないと、私は思う。

件の講師は、その他にもいろいろと疑問に思う発言を繰り返しており、だけど、一度グリーフケアの第一人者、権威と持ち上げられてしまったら、もう誰も何も言わない。
おかしいと思っても口をつぐむ。
正に裸の王様だ。

ペットを亡くした人の心の痛みは深刻だと思う。
邪念のないその無垢な姿を思い出しては、もういないのに、あてもなく探しては涙する。
それがグリーフケアの対象にならないとは、私は思わない。

おかしいことをおかしいと言っても、肩書や実績があるのとないのとでは影響力が恐ろしく違い、単なる一主婦が吠えたところで何の実にもならない。

それでも、諦めて黙り込むのと、微力でも発信するのとはイコールではない。いつか何かの拍子に、物事が動くかもしれない。

天国に向かったワンちゃん。
名前も知らない、会ったことも、もちろん話したこともない全くの他人のご家族だけど、少しでも悲しみが優しく形を変えていきますように。
愛し愛されたワンちゃんとの思い出が永遠に輝きますように。
私も本当に寂しいです。

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