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【第43話】最高の国道! 志賀草津道路を走ろう!!

みなさんこんばんは。

今回の舞台は群馬県。
といっても、ぐんまちゃんや古墳を見に来た訳ではありません。どうやら群馬と長野を結ぶ道路に、日本の国道最高地点があるらしいです。これは自転車で登るしかありません!
そしてなんと、冬に降り積もった雪が残り、GWの時期は高さ数メートルもの「雪の回廊」が見られるそうです。実際はどうなっているのか、確かめに行ってみましょう!
珍しく今回は一人旅ではありません。うれしいことに学生時代の旅の仲間に誘ってもらい、四人班体制でアタック仕掛けます。さて、どんな景色が待っているのでしょうか…。

ついに自作のマップを準備し始めました(謎の「P00」は気にしないでください…)

志賀草津道路とは

今回の舞台となるのが、群馬県・草津温泉と長野県・湯田中温泉を結ぶ志賀草津道路。もともとは一般有料道路として整備されたこともあり、美しい高原の風景や荒々しい火山風景を楽しむことができる。現在は無料開放されており、チャリダー・ライダーともに多くのツーリストに親しまれ、国内でも指折りの人気ロードに挙げられる。距離はおよそ41㎞で、県境にあたる渋峠周辺は標高2000mを越える。最高地点は標高2172mに達し、日本の国道の中で一番高い場所を走る。降雪量の多さから冬季閉鎖となるが、4月下旬に開通すると高さ最大7mにも及ぶ雪の壁が見られる。「雪の回廊」として春の風物詩となっているのだ。

志賀草津道路、群馬県側の風景

とりあえず碓氷峠越え

東京都内から新幹線と在来線を乗り継いで2時間とちょっと、やって来たのはJR信越本線・横川駅。到着は朝の9時前だったが、メンバーの他3人は前日入りしていたらしく待ちくたびれている様子だった。さて、ここから志賀草津道路の起点・草津温泉までは約65㎞。温泉に最寄りの群馬大津駅から自走するか、あるいは高速バス輪行で草津温泉まで行ってしまう手もあったが、わざわざこんな遠くからスタートしたのには意味がある。群馬県の横川駅から長野県側にある軽井沢駅へ至る国道18号には碓氷峠というチャリダーに人気の峠道があり、今は廃線となった信越本線の一部が鉄道遺構として残っているのだ。ということで、行ってみよう!

北陸新幹線で大宮駅から高崎駅まで
横川の町から軽井沢まで約20㎞。かつては信越本線が結んでいた区間だが、1997年の長野新幹線(現:北陸新幹線)の開通により廃線となった

ド迫力の「めがね橋」

5月とはいえ群馬西部の朝は肌寒く、ウィンドブレーカーが必要な気温だった。市街地を抜け、山道を登り始めた。250mほどアップしたところで、視界に巨大な構造物が飛び込んできた。碓氷第三橋梁 、通称「めがね橋」だ。川底からの高さは30mを超える4連アーチ橋で、国の重要文化財に指定されている。ここからさらに370mアップ、10㎞ほど走ると、碓氷峠へと到着した。体も温まったので、半袖にフォルムチェンジ。ゆるやかな下り坂を進み、軽井沢市街へと到着した。時刻は11時30分。少し早いが昼ごはんにしよう。

国鉄時代にはこの上を蒸気機関車が走っていたのだろうか
現在は使われなくなった信越本線のレールが綺麗に残存している
碓氷峠を越えると長野県へ入る。峠は特に展望があるというわけではない
ロードサイドに建つ洋風食堂「れむの巣」でビーフシチューセット

軽井沢から草津まで涙の激走

軽井沢を過ぎ、ここからは進路を変え国道146号で北方面へ。ゴールの草津温泉まで街はない。これがなかなか地獄だった。距離41㎞・標高1000mアップ。ロードバイク3人のスピードにマウンテンバイクでついていくのは、あまりにも過酷だった。しかし山道から望む浅間山や見晴らしの良い高原など景色は変化に富んでいて、走り応えのあるルートだった。軽井沢を出発して約6時間、草津温泉に到着したのは18時を過ぎたところだった。宿はユースホステルを予約してもらっていた。チェックインを済ませ、夜の温泉街へと繰り出す。ライトアップされた湯畑を眺めながら味わうコンビニのカップ麺は、最高意外の何でもなかった。寝床は2段ベッドが1台置かれた和室だった。布団に入った頃には23時を過ぎていて、死んだように爆睡したのだった。

雄大な姿を見せてくれた浅間山
比較的平坦な直線路を進むと、再び長野県から群馬県へと入る
群馬県は入ると700mほど一気に下り、JR吾妻線沿いの集落へ至る。そこから再び565mアップするのだが、もう写真も撮らないし意識も半分なかった
GWの草津温泉湯畑は、19時を過ぎても人で溢れていた

2日目はいよいよ志賀草津道路へ!
無事に国道最高地点へ辿り着けるのでしょうか!
お休みなさい。

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