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TBS「新・情報7daysニュースキャスター」の必要性と、いい報道について話したい

インターネットの情報をだけを見ていると、TVを中心に情報を得ている人たちと情報の視野に差異が生じることはないでしょうか。

私はTVメディアが今何を取り扱っているか知るために、TBSの「新・情報7daysニュースキャスター」(以降「Nキャス」と呼ぶ)の番組だけを毎週録画して見るようにしています。

ここからはなぜ「Nキャス」なのか、そして良いと思っている報道の仕方について、話してみたいと思います。数多くの報道番組があり、毎日やっているワイドショーも放送時間が長すぎるし、やたらと視聴者の心を煽るような見ていて精神を消耗するような番組もあるので、何を見るかはしっかり決めておきたいですね。

Nキャスである理由の一つは、一週間の報道をまとめて紹介してくれる所。話題性や今報道の熱が高いものを優先に紹介しつつ、「7DAYS REPORTS」のコーナーではランキングトップ20で並べて今の話題になっていることを教えてくれる。

重要な点は、一つの話題に偏り過ぎない所です。おそらく今頃であれば、30分以上使って星野源&新垣結衣の視聴率の高い報道を長々と見せるようなワイドショーもきっとあるはず。そのような一つ話題ばかり大盛りにするようなことをせずに、色んな情報の密度で届けてくれているとNキャスで感じます。

もう一つは、「何故?」を問いつめて深堀りをしてくれる所。『○○の国ではコロナウイルスの感染者が少ないです』、『○○県で何々が人気です』というような話のあとに必ず、「何故なのか?」という語り出しから話題を掘り下げて、視聴側の疑問に答えてくれます。

Nキャスが話題を深堀りをした面白い例として、テスラの創業者として有名なイーロン・マスク氏が、アイドルマスターのキャラクター「輿水幸子」を熱烈に応援するツイートをした時の話があります。これを報道したしたNキャスは、なんと秋葉原の輿水幸子のプロデューサーたち(いわゆる輿水幸子の熱烈なファンのこと)を数名探して、ZOOM上で今の心境を語ってもらったということがあり、これを見た時は笑ってしまった。若干ネタに走った感もありますが、当事者と言えば彼らは確かに当事者だし、輿水幸子が世界的に取り上げられたファンの気持ちというのは面白かった

さて最後の一つの良い点ですが、新しい分野を切り開いて紹介してくれる所です。最近だと中国で今、夜空に大量のドローンを飛ばして3Dグラフィックを表現する、花火のようなネオンのような、面白い最新映像技術があるのですが(知りたい方は「プリコネ ドローン」の検索で見れます)、この日本では中々入ってこない情報が紹介されていて面白かったです。あとは先日も、「YOASOBI」「ヨルシカ」のアーティストが今流行っている中、次点で話題性の高いアーティスト「ずっと真夜中でいいのに。」を注目してメイン紹介してくれていたのが嬉しかった。さらにそのバンドの中でも、「ブラウン管打楽器」という非常に珍しい楽器演奏者に焦点を当てられていて、今の新しいアーティストについて知ることができました。

そのように、新しい技術や、若者の流行りや文化をしっかり取り上げてくれるところに、番組としての若さが感じられるのがNキャスのいい所です。

最後に、他の報道番組を見てゲンナリした経験をここに書かせて下さい。

フジテレビの「Mr.サンデー」という番組が、自分の中で一番報道番組としては見て得のしない番組だと思っています。何故かと言うと、ニュースをあまりにも大げさに、ドラマティックに作り変えることが多いからです。それが好きな人には申し訳ないですが、時々「奇跡体験アンビリーバボー」を見ているかのように思えるほどでした。それ故に一つの話題の掛ける時間が長く、色んな話題が知れる番組ではありません。

その残念な点の極めつけのようなことがあります。プロ野球選手の清原和博が薬物で逮捕された時の報道において、"清原氏が連行された際の車の中の様子を完全再現"して長時間特集するなど、全く意味のない番組の作り方に、これくらいやれば視聴率が取れるであろうという意図が見えて、怒りさえ覚えそうになった。週一度の報道番組なら、もっと報道するものが世の中にあるだろう。

話は脱線してしまったが結論、Nキャスは北野武氏の自由でユルいコメント姿勢に好き嫌いがあるものの、番組報道は非常にまじめで面白く、一週間のテレビ報道が知ることが出来るので、テレビをなかなか見れない人にもこの番組だけはおすすめです。意外と長くなってしまいましたが、以上です。


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