覇王色の覇気

ONE PIECE STAMPEDE見てきました。

ここまで本編に影響する内容に振り切るONE PIECEスタッフの戦略はすごい。
あと、WANIMAさんの楽曲が素晴らしかった。本当に才能あるなぁ。

僕が尊敬するONE PIECEの凄さって言葉の発明がとびきり多いところなんです。

中でも、「覇王色の覇気」。
「覇気がない。」というように、覇気って今まで無いことに使う言葉だったのが、強さの証明への転換は素晴らしい発明だと思います。

2019年の夏のことだった。僕は人生最大に肌が真っ黒で、ロケやらプライベートやらで外にいる時間が単純に多かったので焼けたんですけど、会う人会う人「どうしたの?」「なんで焼けたの?」「痛くないの?」って聞かれます。

考えなくてもわかることを、なぜわざわざ聞くんだろうなと思うことばかりで、時間の無駄使いをしている人って本当に多い。

でも、覇王色の覇気を持つ人間が僕の周りにも1人いたんです。

僕の高校の大親友なんですが、彼はこう言いました。 「お前が1番夏楽しんでんな」

僕はゾクッとしました。確信をつかれたからです。日焼けは防ごうと思えば防げたんです。でも僕は防がなかった。だって日焼けって夏にしかできないことだし、暑い中外にいるって何かしらの行事がなければいないわけだし、まさに夏を楽しんだ証だなと思っていたことだからです。

彼は多くの人に慕われています。そこには観察も分析もなにより優しさも覇王色の覇気を纏った秀でた人間性から発せられた一言でした。

思えば、彼との出会いは高校の受験日。シャーペン一本で受験に乗り込んだ彼は、シャーペン禁止いう試験官の諸注意に愕然。隣の席にいた僕にえんぴんを貸してくれ。と懇願したのが最初の会話です。以来15年楽しいことを共有しています。

彼は現在、中学生野球クラブの監督をしています。

そんな彼とタッグを組み、子供たちの試合映像を残すプロジェクトを始めました。

時は2019にも関わらず、世の中はまだまだ大きな大会の決勝戦レベルでしか映像としてしっかり残されてません。

子供たちの努力の結晶である試合をもっと身近に映像として残すこと。これが次の世代にさらなるビッグスターを生み出す鍵だと思い動き出しています。

ルフィが考える海賊王とは「支配はしない、海で一番自由な奴が 海賊王」だそうです。
視点の違い、そして優しさこそ大きな武器だと感じれた尾田栄一郎作品に改めて感謝。

僕もそんな作品を残す。絶対。


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