見出し画像

同人誌感想:15冊+4冊

今回も読んだ本をぼちぼちご紹介していきますね。
東京文フリや年始のイベントでGETした本です。


祇光瞭咲さん( @gikou_akisa)の「A Thorny Path(Atto1)」読んだ。
近未来ものだけど前時代的な雰囲気の不思議なお話。
読み始める前は厚みに戦いていたけれど、読み始めるとおもしろくて一気に読んでしまった。
これ、商業としてお出しして通用するのでは……?????


祇光瞭咲さん(@gikou_akisa )の「A Thomy Path(AttoⅡ)」読んだ。
A5サイズ約500ページに渡るクソデカ同人誌。こんなにでかいのに気づいたら読み終わってる。こわい。
どうやったらこんな複雑な人間関係と心理描写とストーリー構成ができるんだ……!
癖は刺されました。


招文堂(@shobundojinshi )主催の「アンソロジーおまねき vol.2 まつわる」読んだ。
バリエーション豊富なまつわるお話。個人的には「佐伯良和(仮名)について~」と「夜話にかえて」が好きだけど、沙羅曼陀に全部持ってかれた。


POO松本さん(@POO_MATSUMOTO )の「シャドウバン・ブレイク」読んだ。
シャドウバンの仕組み自体はブラックボックスとはいえ、センシティブ判定の考察は助かる。
私もシャドウバン経験者だから、強い言葉には気をつけないとな……!
しかしなんだかんだ沈黙は金。


うらひとさん(@eeimend0kusai )の「レンゲソウを貴女に」読んだ。
1巻&2巻の合冊電子書籍なんだけど、もうダウンロードカードがおもしろすぎてダメだった。
報告書風に書かれたストーリーをPDFでお出しされると研究所感が増して臨場感あるけど、紙本の装丁も好きです。


ロナルド始澤さん(@Ronald_SHIZAWA )編集の「The Typewriters第4号」読んだ。
今回からA5版になって読みやすくなった気がする。
「さがしものは何ですか?」をテーマに編まれた文芸誌で力作揃い。コラムも興味深い。
今回から文芸同人レビューもやってるので、同人誌をスコップしたい人にもお勧め。


シキウタヨシさん( @pnkz_utys )の「うたうたうた」読んだ。
無料配布本だったけど、収録されている短歌は切々と迫るものがあってよかった。他の本も買えばよかった。
短歌にこの題材を持ってくるのかという新鮮さがある。


日埜和なこさん(@hinowasanchi )の「ひのわ屋の発行物をちょっとだけ紹介するための無料配布本 改」読んだ。
試し読みがみっちりで、無料なのに読み応えがある。
小説の方はファンタジーメインかな?エッセイもおもしろそう。
ところで、中の人の本音がモロリしてませんか?


世津路 章さん(@compota_nomoo )編集の「ある日市場を歩いていると」読んだ。
久しぶりに300字SSのアンソロ読んだな…… 十人十色のマルシェが書かれた賑やかなアンソロジー。
ジャンルも様々だけど、ファンタジー多めな印象かな?
やはり300字SSは気軽に読める。


春木のんさん(@Haruki_Non )編集の「ふしぎなはなし、みつけました。」読んだ。
ふしぎなはなしというだけあってファンタジー多め。それはそう。
個人的には「蛹の夢」と「不思議の国のアリス症候群」がお気に入り。
ペンギンの話が複数のあるのはびっくりした。


月岡朝海さん(@orangeandpear_a )の「朝顔連歌」読んだ。
近畿と短歌をテーマにした連作とのこと。
吉原の雰囲気がすごく細かく描写されていてすごい。
あと、心の準備をしてなかった癖が突然現れ背中から刺されました。ありがとうございます。


結励琉さん(@lightnoveldream )さんの「ゆいレールを愛の逃避行に使ってもいいんじゃないかな」読んだ。
オワー!ゆいレールだ!待ってた! 覚えのある土地がちょいちょい出てきたのと、突然の東京モノレールと多摩都市モノレールに舎人ライナー!
最後のオチがちゃんと意思を感じられて良かった。


つるよしのさん(@Novel_tsuruY)の「虚空の書架」読んだ。
すごい……!めっちゃSF……!
森の中の書架が出てきた時点でほのぼのを期待してたらまさかのヘビーな展開。最高。
このあたりのテーマは今後大事になる気がする。


つるよしのさん(@Novel_tsuruY)の「つるよしののこんなの書いてますけど。2024」読んだ。
いいのか……?これが……無料で……?
作品サンプルだけでなく、筆者のエッセイなども読めてお得感。アマチュアの表現に関しては同感。
これだけでだいぶ満足感あるな……


藍間真珠さん(@aimapearl )の「藍色のモノローグinformation 41」読んだ。
作品紹介をメインとした無料配布本。
これほんとに無料配布!?という装丁でびっくり。
書き下ろしのSF掌編も載っているよくばり構成でまんぞく。
おれはこういうSFを求めてる。


以下4冊は同人誌ではないのですが、ローカルすぎてhontoに載っていないのでこちらでご紹介。


芳村忠男さん企画の「思い出写真集 あの頃のふる里」読んだ。
今から20~30年前の石巻~田代島周辺の航空写真集。
海岸沿いにすごくいっぱい民家があって、これがこのあと、あの……という感じ。
その時代ごとの写真を残すのは大事なんだと思った。


石巻かほく(@MediaNekonome )発行の「つつじ野選 愛の物語50話」読んだ。
石巻周辺に縁のある人々の随筆集。震災当時のことに触れる人ももちろんいるけれども、それ以上に何気ない日常のよろこびを綴っているように見える。
生活は続いていくんだなぁ。


石巻かほく( @MediaNekonome)発行の「石巻・東松島・女川再生の歩み 新百景」読んだ。
タイトル該当地域の2018年以降の写真とコラムをまとめたもの。
地域の産業や文化、復興の歩みなどが見られるのが興味深い。震災の遺構の写真も多く、いざというときの備えはしっかりしようと気が引き締まる。


NPO石巻アーカイブ発行の「石巻古地図散歩2」読んだ。
昭和34年の石巻周辺の古地図とその解説を載せている本。
とにかく地図の画像がでかくて見やすい。現存している建物の位置なども書いてくれているので、かなりいい資料。
当時の広告も味があって見ていておもしろい。


という感じで、おおむね今年入ってから読んだ本のご紹介でした。
年始はなかなか本が読めなかったのですが、なんとかここまで崩せましたね。
気になる本がある方は、作者さんのTwitterアカウントに飛んでみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?