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冬の声。の第七首

立春が過ぎ、梅や木蓮、雪柳などの花々が開き始めました。
季節の色が春へと移ろっていきます。
人の心も待ちわびた春に染まってゆくかのようです。

けれど昨夜は強い風雪の夜。

なごり雪と言うには激しすぎる吹雪の夜。
冬が、忘れられてゆく事に荒び猛っていました。

第七首
寒花の叩く涙の激しさは
猛り袖ひく怨みの情念
─── 音無桜花

2023.02.15.
吹雪の夜の道行きに

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