デザイナーのための印刷研究所 - TOWA PRINTING LAB -

東京都の神楽坂・吉祥寺、埼玉県の戸田市に拠点を置く印刷会社の藤和で活動している印刷研究…

デザイナーのための印刷研究所 - TOWA PRINTING LAB -

東京都の神楽坂・吉祥寺、埼玉県の戸田市に拠点を置く印刷会社の藤和で活動している印刷研究所です。印刷会社として、デザイナーの皆様に役立つ印刷表現をお届けしています。印刷に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。https://www.towaprintinglab.com/

最近の記事

印刷検証資料|資料請求について

印刷検証資料とは デザイナーのための印刷研究所(https://www.towaprintinglab.com/)では、 実際に印刷工場に行ったことがない、印刷物をしっかり見る機会が少ない、印刷物がどのように作られるのかよくわからない、というグラフィックのクリエイターの方へ、実際の印刷物(印刷検証資料)をお送りしています。 印刷検証資料がどのように作られているかをWEB上で確認し、印刷物と照らし合わせて見ることで、印刷知識をより深められる場を提供しています。 資料請求に

    • 【実験・検証室】 特別編02:コズふわ印刷

      コズふわ印刷とは?2019年10月、デザインのひきだし38(グラフィック社編集部 編)に掲載された【祖父江慎の実験だもの】で、アートディレクターの祖父江慎さん・インキメーカーのT&K TOKAさんとタッグを組み、弊社で新しい印刷表現を模索し誕生した特色印刷。 “ 夢かわいく・澄んでいて・鮮やかなパステルカラー ” を求め、配合した特色を5種の紙にそれぞれ印刷し、計150パターン以上の表現を作成。かわいい見た目に仕上がったインキの配合ルールを見つけ、それに則った4色の特色をチ

      • 【印刷研究所コラム】 vol.18|さらに深掘り!紙ものならではのABテスト

        前回のマーケティング記事(vol14/16)でご紹介した、「納得力のある紙ものデザイン」「紙ものデザインABテスト」が好評をいただきましたので、今回は印刷研究の視点で、「紙ものならではのABテスト」と題し、少し深掘りしてご紹介します。 ▶︎ vol.14【数字で見る】納得力のある紙ものデザイン ▶︎ vol.16【比較して納得】紙ものデザインABテストは 紙ものならではのテストとは 紙ものの広告施策では、デジタル広告のそれとは違い “ 受け取り側が実際手に取って内容を確

        • 【印刷研究所コラム】 vol.17 蛍光色の紙(蛍光紙)

          通常、蛍光色は白い紙に蛍光インキを刷ることで表現できますが、用紙自体が蛍光色の紙(蛍光紙)も存在します。蛍光紙には、印刷で表現する蛍光色とはまた違った魅力があり、表現の幅を広げてくれます。 蛍光紙は下記の2種類に分類でき、用途によって使い分けができます。 ・ 紙の原料に蛍光材を混ぜて抄紙しているもの  (混ぜ込んでいるので両面蛍光色) ・ 紙に蛍光をあらかじめ塗工しているもの  (片面塗工なので裏は紙色のまま) 特に後者の紙に蛍光色を塗工しているものは、印刷では到底出す

          【印刷研究所コラム】 vol.16|比較して納得!紙ものデザインABテスト

          デザインとは、クライアントの目的や問題を抽出し、その解決へと導くもの。 感覚的に “クライアントのデザインが良い!” と思われていたとしても、“どちらがより目的や問題を解決できるか” を数字で提示することで、デザインに納得感を持ってもらうことができます。 前編でお伝えした紙ものデザインの共通の評価軸に引き続き、今回は数字を比較することで納得できる、デザインのABテストについてご紹介します。 ▶︎ 前編|vol.14【数字で見る】納得力のある紙ものデザイン まずは以下の

          【印刷研究所コラム】 vol.16|比較して納得!紙ものデザインABテスト

          【印刷研究所コラム】 vol.15 印刷・加工の見積もり依頼

          印刷会社に見積もりを依頼する際、 作りたいものをどのように伝えたらいいかわからない 紙に詳しくないので、想像しているイメージをうまく伝えられるか不安 仕上がりイメージを伝えたところで実際にできるのかな  など、 どのように希望を伝えたら良いか悩んでしまった、という声をいただくことがあります。 印刷・加工には工程が多い上、決めていく項目も多岐に渡るので、“なんだか複雑そうで難しい…” と感じる方が多いようです。 今回は、印刷会社に見積もりを依頼する際に必要な情報につ

          【印刷研究所コラム】 vol.15 印刷・加工の見積もり依頼

          【印刷研究所コラム】 vol.14|数字で見る!納得力のある紙ものデザイン

          日頃お付き合いのある紙媒体のデザイナーの方から、下記のようなお悩みをお話しいただくことがあります。 特殊な印刷で表現するデザインに対して効果はあるのか聞かれてしまう 担当者はOKを出してくれたが上長チェックで作り直しが発生してしまう 「良い感じにお願い」というふわっとした希望を形にしなければならない 悲しいことに、デザインの良し悪しを個人の主観で決められることも多く、定性的な判断でデザインが二転三転してしまうことも。 そこで今回は、クライアントにデザインを納得しても

          【印刷研究所コラム】 vol.14|数字で見る!納得力のある紙ものデザイン

          【印刷研究所コラム】 vol.13 製本について

          印刷、折り、綴じ、断裁、製本。 本や冊子を制作する工程は多岐に渡ります。製本の種類も多様で、いざ本や冊子を制作しようと思った時に、何から手をつけていいのかわからないという方も多いかもしれません。 今回は、製本ことはじめとして、製本 / 綴じの種類、作りたい冊子はどのように見積もりを取ればいいのかなど、製本に関わる基本的な情報をご紹介します。 製本の種類 製本の種類は、製本工程の違いで並製本と上製本に分けられます。 並製本とは、表紙と本文を合わせて綴じてから断裁をする製

          【印刷研究所コラム】 vol.13 製本について

          【印刷研究所コラム】 vol.12 様々な折り加工②

          皆さんの周りにあるチラシ・パンフレット・リーフレット・DM(ダイレクトメール)等の紙もの製品は、印刷機で印刷された後に何らかの加工を施すことによって完成しています。 後加工の中でも紙を製品サイズにカットする 断裁加工 と、用途に合わせて形状や見せ方を変えることができる 折り加工 は、あらゆる製品を作る上で基本となる印刷加工です。 今回は、少し複雑な折り加工・掲載できる情報量が多い折り加工 の種類について、仕上がり形状や使用例を絡めてご紹介します。 ( 前回|様々な折り加工①

          【印刷研究所コラム】 vol.12 様々な折り加工②

          【印刷研究所コラム】 vol.11 様々な折り加工①

          皆さんの周りにあるチラシ・パンフレット・リーフレット・DM(ダイレクトメール)等の紙もの製品は、印刷機で印刷された後に何らかの加工を施すことによって完成しています。 後加工の中でも紙を製品サイズにカットする 断裁加工 と、用途に合わせて形状や見せ方を変えることができる 折り加工 は、あらゆる製品を作る上で基本となる印刷加工です。 今回はこの印刷加工の中から、代表的な 折り加工 の種類について、仕上がり形状や使用例を絡めてご紹介します。 代表的な折り加工 ● 二つ折り 紙

          【印刷研究所コラム】 vol.11 様々な折り加工①

          【印刷研究所コラム】 vol.10 紙の取り方(紙取り/ 取り都合)

          「紙の取り方」と聞いて「??」と思う方は少なくないかもしれませんが、印刷製本業界周りで紙の取り方は、コストに直結する重要な考え方のひとつです。 今回は、紙の取り方(紙取り)とそれに関連する取り都合についてお話しします。 印刷コストに直結する【紙取り】 印刷コストを考える上で紙代は無視できないポイントです。制作する印刷物の仕様にもよりますが、紙代がコスト全体の半分以上を占める場合もあります。 昨今、世界情勢の変化に伴う燃料価格の高騰や急激な円安の進行などにより紙の値段は更に

          【印刷研究所コラム】 vol.10 紙の取り方(紙取り/ 取り都合)

          【印刷研究所コラム】 vol.09 紙のサイズと寸法

          A4・B5などの用紙サイズは、日常でもコピー用紙やノートの大きさを表す表記として馴染みがあると思いますが、印刷業界では 菊全判・四六半裁など、日常では聞き慣れない用紙のサイズ表記があります。 今回は日頃様々な場面で使用される紙の仕上がりサイズと、印刷業界で使われる原紙の寸法についてご紹介します。 A列(A判)と B列(B判) A4・B5などの各種コピー用紙、A6の文庫本、B6の単行本、見開きA3の商品カタログ。この A○・B○ という表記は日本で日常的に使われている用紙サ

          【印刷研究所コラム】 vol.09 紙のサイズと寸法

          【印刷研究所コラム】 vol.08 ユポ印刷

          選挙になると話題にあがるユポ。 ユポは選挙の投票用紙として使用されていることで知られています。ユポが使われている理由は、折り曲げても投票箱の中で自然に開く性質があり、選挙の開票作業の効率が上がるためと言われています。 ユポはつるつる・しっとりとした独特の手触りや筆記の書き味が魅力ですが、実は印刷適正もあり破れにくく丈夫なため、さまざまな印刷商材に使用されています。 今回はこのユポについて、詳しくご紹介していきます。 ユポとは? ユポ (※) とは、森林資源の保護を目的に

          【印刷研究所コラム】 vol.08 ユポ印刷

          【印刷研究所コラム】 vol.07 環境配慮印刷(脱プラ印刷)

          昨今、地球は様々な環境問題に直面しています。特に環境汚染や気象変動などによる地球温暖化は異常気象を加速し、わたしたち人間の生活や社会にも影響を及ぼしていきます。持続的に安全な社会生活を続けるために、環境問題に対する取り組みは必要不可欠です。 持続可能な社会実現のための取り組みとして、印刷・加工からできることがあります。そのひとつが、【脱プラスチック】の取り組みです。 プラスチックは大量の石油を消費するとともに、焼却処分される際には、二酸化炭素が排出され地球温暖化を助長する

          【印刷研究所コラム】 vol.07 環境配慮印刷(脱プラ印刷)

          【印刷研究所コラム】 vol.06 セキュリティ印刷

          昨今、特に叫ばれている情報の重要性を鑑み、紙の資料にも一歩踏み込んだセキュリティ対策を講じ、継続的に強固している企業が増えています。 財務資料、顧客情報、重要契約書、進行中プロジェクトの企画書や仕様書。重要な資料の管理は、 各社のルールに則り厳密に管理されます。 その重要な資料を、 万が一コピーをされて持ち出されてしまったら。 さらにはその際に、 内容を改ざんされてしまったら。 重大な自体を引き起こしかねないことは、容易に想像できます。 機密資料などが印刷された紙自体にセ

          【印刷研究所コラム】 vol.06 セキュリティ印刷

          【印刷研究所コラム】 vol.05 封筒の基礎知識 ②封筒の製作方法

          前編に引き続き、封筒製作時に知っておきたい封筒の基礎知識についてご紹介します。( 前編|①封筒の種類 は こちら ) 今回は後編、②封筒の製作方法 について。データ作成時の注意点も絡めてお話しします。 封筒の主な製作方法 封筒を製作するには、①②どちらの方法で進行するかを把握する必要があります。 ① 既製封筒 既製封筒とは、メーカーによって予め封筒の形に製袋されている封筒のことで、そこに刷り込み印刷をすることで制作します。郵便番号の枠が印刷されていたり、宛名の窓枠が空いて

          【印刷研究所コラム】 vol.05 封筒の基礎知識 ②封筒の製作方法