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頭痛とは?

頭が痛いと書いて「頭痛」という言葉になりますが、外部からの刺激で負傷したことによる頭の痛みという意味ではありません。どちらかというと、外側ではなく内側から起こる頭の痛みが「頭痛」と呼ばれるものとなります。頭痛には、「日常的な頭痛」と「慢性頭痛」、そして「脳の病気による頭痛」があります。【頭がなければ、頭痛はない】という通り、頭の中で何か起こっていることには違いありません。

1)日常的な頭痛

頭痛には、まず風邪をひいたことで起こるものや、お酒を飲みすぎて「二日酔い」の症状として起こるものがあります。風邪が原因の頭痛は、風邪が治ることで、頭痛も解消されます。病院で適切な治療を受けた後、安静にすることが大切です。風邪によく似た症状のインフルエンザの場合も同様です。

二日酔いによる頭痛は、時間の経過とともに治まってくることがほとんどです。水分を補給し、安静にすることが対処法となります。間違っても「迎え酒」などをしないようにしてください。

飲み過ぎで、ガンガン痛いのは血流のせいです。

2)慢性頭痛(一次性頭痛)

「慢性頭痛」は、頭痛そのものが持病となるタイプの頭痛です。全国に3000万人いると言われています。(日本頭痛学会調べ)頭痛を訴える人のおよそ80%がこの「慢性頭痛」に該当します。いわゆる頭痛持ちと言われるタイプです。また頭痛セラピー「日だまりショット」の対象になる頭痛です。慢性頭痛には、「片頭痛」と「緊張型頭痛」と「群発頭痛」の3つの種類があります。

「片頭痛」は、名前の通り、頭の片側がズキズキと痛むタイプの頭痛です。女性に多く起こりやすい頭痛と言われています。吐き気なども同時に起こることもあります。疲労やストレス、寝過ぎや寝不足、気圧の変化や生理周期などが原因となって起こります。いづれも自律神経のバランスが崩れることで頭部への血流量が急激に増加しコメカミや脳天、後頭部がズキズキして来ます。ひどい人は、寝込んでしまう場合も多いです。偏頭痛患者さんは、全国に840万人いると言われています。

女性に多い偏頭痛は、ホッとしたときに起こりやすい。

「緊張型頭痛」は、頭が何かに締め付けられているかのような痛みが特徴の頭痛です。パソコンを長時間使用する仕事や、運転手など目の疲労が溜まりやすい人に起こりやすいようです。肩こり頭痛とも言われ、肩こりが併発することも少なくありません。目の奥の痛みやヘルメットをかぶったようなギューっと締まってくる痛みのため孫悟空の頭にはめる輪っかに例えられます。耐えればなんとか日常をこなせるタイプの頭痛です。

「群発頭痛」は、片側の目の奥に、一定の期間集中して激しい痛みを伴うのが特徴です。男性に多くみられる頭痛であり、体内時計の変化と関連しているのではないかという説があります。頭痛持ちの中でもとても珍しいタイプの頭痛ですが、痛みは激烈で目の奥をえぐられる痛みと表現されます。注射または、点鼻薬で痛みを止めるのですが、1ヶ月〜2ヶ月の一定期間ずっと頭痛が出続けます。そして、台風が過ぎ去ったように1年〜2年パタッと頭痛がなくなります。また周期的に群発がやってくる厄介な頭痛です。

薬の飲み過ぎに注意しましょう。薬物乱用頭痛といって薬の飲み過ぎからも頭痛が
発生することがあります。

近年多いのは、偏頭痛と緊張型頭痛の複合型というタイプです。偏頭痛がきた時のためのトリプタン系の薬と普段は、予防薬や筋弛緩薬などで対応している方が多いです。

3)脳の病気による頭痛(二次性頭痛)

「脳の病気による頭痛」には、突発的に普段とは異なるタイプの頭痛が起こるものが当てはまります。

脳腫瘍やクモ膜下出血、脳出血や脳梗塞、高血圧や髄膜炎、顎関節症や精神疾患などが原因となるようです。命に関わるものもあるため、速やかに病院で医師の診断を受けるようにしてください。

二次性頭痛には、頭痛薬などの服用回数が多すぎることで起こる「薬物乱用頭痛」も含まれます。前述した風邪や二日酔いなどが原因の頭痛を「二次性頭痛」に分類する考え方もあるようです。


頭痛でお悩みの方は、脳に異常がないか?病院に行って
MRIなどの検査を受けておきましょう。