空を見上げたら魚の骨が浮いていた。季節の移り変わりを告げるがごとく、最近の雲は目に新しい。「ほっけかさばみりんでも焼こうかな」「秋ならさんまじゃないの」「食欲の秋だから食べたいものを食べればいいんだよ」落ち葉を値踏みし、どんぐりを遠投しながら、季節を重ねる。骨が見下ろすこの町で。

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