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アル中モラ父vs自己愛母と毒妹② 私の結婚披露宴を父との対決の場に利用した母

私の両親は、私の結婚に喜んでいた(ように見えた)。

結婚披露宴は、都内で行った。私の母方の兄弟姉妹は、全員参加したが、父方の参加者は、父の兄と弟だけだった。他の兄弟は、遠方を理由に欠席した。

私にとっては、父方の親戚は遠い関係なので、その状況は別に構わなかった。むしろ、田舎者丸出しの親戚にきてもらわなくてホッとしたくらいだ。

しかし、母は全く違っていた。猛烈に腹を立てていたのである。なぜなら、自分たちは田舎の親戚の冠婚葬祭に高い交通費を使って毎回出席していたのに、自分の長女の結婚式には遠方を理由に断るなんて、非常識すぎる、と。

父方の親戚の冠婚葬祭に関して、高い交通費がかかるほど遠方なのにもかかわらず毎回出席を強いていたのは、父だった。父は、自分方の冠婚葬祭に、自分の妻が欠席するなんてことは、プライドが許さなかった。女よりも男である俺様の方が上に決まっているのだ。だから、俺様の親族の冠婚葬祭は、絶対に出席だったのだ。

母としては、今まで高い交通費を払ってでも全部出席してきてやったのだから、まさか自分の長女の結婚式に出席を断られるとは、夢にも思っていなかったようだ。バカにされた、といって怒っていた。

しかし、母方は全員出席、父方は半数欠席というこの結果により、母の勝利が確定した。つまり、「自分たちの方が正しい、まともだ、あちらは間違っている、非常識だ」という意味での勝利確定だ。超絶仲の悪い両親は、長年の間ケンカのたびに自分の方が正しいと言って譲らないので、夫婦喧嘩が始まると物が壊れ、怒号が響き合い、泥沼であった。しかし、これを機にようやく母の方が正しいと、決着がついたのだ。

このように勝利を確定させた母は、この後、意気揚々としていた。あからさまに父を見下し、父方の親戚も見下すようになった。だって、自分の方が正しいのだから。父の兄の奥さんの具合が悪くなった、と連絡が入っても、何もしないどころか、父にも連絡しなかった。

ある時など、父が親戚の結婚式に一人で出掛けていった。そのことについて母は、「『大事な嫁取りだから』だってさ、バっカみたい!」と私に向かって悪態をついていた。

ひどすぎるな。私、よく今まで生きてきたと思う。

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