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モヤモヤのまま、大切に保存

前回は相互循環セッションの基本についてお話しました。
今回は「モヤモヤのまま大切に保存」について。

学びの功と罪

今までたくさんのモノに出会い学びました。
その全てに先生方の経験と背景があり、人生の一部を共有していただいた感覚です。どれもが大切な財産で、今も発展の種となっています。

相互循環を学び実践するようになって、今までとは異なる視点で、何かを学ぶ時の大切なポイントを感じています。

1.やたら学ばない

ワクワクする。これはとても深い部分が開いた学びの状態。でも学びの経験が増えるほど、ワクワクする!という感覚より「仕事のため、より貢献できる自分になるため」など「何かのため」という理屈に覆われて、ワクワクは二の次になっている気がします。

幼い頃の「これなに?!」「なんで?!」このアンテナは何歳になっても消えません。その感性をオンにするには「やたら学ばない事」

本当にやりたいタイミングまで待つ。ちょっと気になったくらいの時はまだ動かずに自分の中の変化を観察。その感覚を大切に保存して、ワクワクに発展するその時まで待つ。中にはそのまま消え忘れるものもあります。
すると、自分が本当に学びたいものを、タイミング・コンディションともにベストな状態で、必ず選択できます

相互循環もご縁のある方に出会っていただきたい、私にとっても大切なもの。さらに多くの方の一助となると思います。だからこそ、ぜひご自身にとっての「今この時」を大切に待って、そう感じた時に掴みにきて欲しいと感じます。

2.分からない状態で保存する

今は何でも手軽に調べる事ができます。日常の知恵から、地球・宇宙規模の出来事まで情報として手に入り、すぐに満足できます。でもそのどれも、1つの見方というだけで「自分の真実」ではありません。

気づきや学びは、外から降ろして詰め込むのではなく、不思議と自分の中から浮き出るものです。外にあるものはそこに辿り着くまでのヒントに過ぎません。

“分かるために調べる“ ー “何か気になったから手に取る“。この2つは全く違います。
もし同じ情報を手にしたとしても、異なる展開になります。すぐに分かってスッキリせず、分からないモヤモヤを大切にする。これがポイントだと感じます。

モヤモヤから出会える

自分の中から湧き出たモヤモヤを解消せずに、大切に関わっていくと、そこには多くの出来事や生命が関与しはじめ、まるで発展し続ける生き物のような存在となります。

外からの情報はどんなに有効で大多数に認められたモノであっても、自分オリジナルの経験や体感に乏しく付け加えられたものです。パーツとしてパズルの様に組み合わせ、何かっぽく理解するためには使えますが、自分の深部に融合し、思いも寄らない有機的な発展は起こり難いです。

初めての経験は、その方のアンテナの純度、今までの気づきの深さと共に起こります。その時に自分なりに完結しなければ、自分の変化と共に、その時得た体感や感覚もシンカし続け、意味や形が変わり続けます。

だからこそ、今すぐ理解し、その気づきを終わらせないことをお勧めします。その種はいつどんな形で芽を出しどう発展していくか、そこに至る過程でどんな存在が関わり、どんな経験を共にできるか、本当に可能性が無限で予測ができません。

すぐにゴールできない豊かさ

実はこういった、結末・ゴールまでの時間を急がずに、大切にできる豊かさを私たちは失いかけているように感じます。早く分かりたい。理解したい。次へ進みたい。これは今の社会や文化が密接に関係していると感じています。

次回はそんなお話かも。

豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表

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