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「仕事ができるプロ」になるためのノウハウが1冊に!稀代のヒットメーカー・つんく♂氏によるビジネス書『凡人が天才に勝つ方法』

今回は、『凡人が天才に勝つ方法』をピックアップします。

「モーニング娘。」を世に生み出したプロデューサー、そして稀代のヒットメーカーであるつんく♂氏。そんなつんく♂氏が、 「天才じゃなかったからこそ見つけ出した努力の方法」 をまとめたビジネス書が登場!
自分の中の「眠れる才能」を呼び覚まし、自分の実力を120%引き出す方法や、令和時代の全ビジネスパーソンに必須の「自己プロデュース力」の磨き方など、 「仕事ができるプロ」になるためのノウハウ が詰まった1冊です。

「天才」に勝てるのは「プロ」である

つんく♂氏が自身の経験の中で発見したことの一つに、ビジネスの世界に存在する、 「天才・プロ・アマチュアじゃんけんの法則」 があります。

この関係図を見ると、 「天才」に勝てるのは「プロ」のみ 。では、なぜ「天才」に勝てるのは「プロ」だけなのでしょうか?その理由と「プロ」になるための条件をお伝えします。

そもそも、まず「プロ」の定義とは何でしょうか? プロは、「ゼロのものを1以上にして価値をもたせ、マネタイズする仕事」 だと一般的には考えられます。
作曲の仕事で説明すると、プロの作曲家(天才ではない)は、 「需要に対応する能力と、作品を定期的に、安定供給できること」 が求められます。これが「プロの仕事」です。

一方、 天才は、天から才を授かるので、いつでも創作ができるわけではありません。真夜中や食事中に、いきなり思いつきます。ひらめいたとき、つくりたいと思ったときに始めるのが、天才です。

天才は、これまでになかったような画期的な曲をつくり、1曲で一生食べていけるかもしれません。しかし、次の作品が降りてくるまでに時間がかかったり、生きている間に評価されなかったりする場合があります。

他人の評価やお金がすべてではありませんが、 「仕事」という観点で見れば、天才は少々不安定な存在 と言えるのです。
(「第3章」より一部編集)

まとめると、「プロの条件」は以下のようになります。

プロの条件
・安定的に供給できる
・ある程度、質を保てる
・相手の細かい要望に応えられる
・市場が求めるものを提供できる

また、プロの条件を満たすとともに、時代に合わせてルールや倫理観をアップデートしていくことも必要です。
本書では、「本物のプロ」になるためのマインドの作り方や、「超バランス型人材」の時代を生き抜くために必要な「令和の10大能力」なども解説していきます。

企画に活かせる!「アイデア出し3つの法則」

本書の第5章では、2000曲以上の楽曲をつくってきたつんく♂氏による 「人を惹きつけるアイデアを生む5つのコツ」と「アイデア出し3つの法則」 を惜しみなく伝授。
その中から「アイデア出し3つの法則」をご紹介いたします。何も思い浮かばず困ったときは、ぜひこのテクニックを思い出してみてください。

困ったときの「つんく♂流アイデア出し3つの法則」
1. 「ファミレス」より「ラーメン屋」を目指す
2. 「本音」を出すために「客観的に別視点で見る」
3. 流行りの「裏側」から攻めていく

3番目の法則、「流行りの「裏側」から攻めていく」について、少し見てみましょう。

これは「最近流行ったもの」や「過去の大ヒット作」にヒントがあるということ。でも、「流行りや過去のヒット作の類似品をつくる」こととはまったく違います。むしろ、真逆のこと、裏側を考えるわけです。

たとえば、少し前なら「おひとりさま」「ぼっち」という言葉がよく使われましたが、 この裏側は「皆様」「みんなで」「ご家族様」「おふたりさま」になります。
さらに発想を広げるなら、ここからは「とんち」でもあり「大喜利」でもあり、「インスピレーションクイズ」みたいな感じです。

「ぼっち」から思いつく言葉として、「いじめっ子」「仲間はずれ「自由な時間」「ふたりっきり」のような連想ゲームをやっていきます。これだけでも、曲のタイトルや歌詞の耳キャッチになりそうなアイデアやフレーズが、てんこ盛りにあふれ出てきますよね。

時代の裏側には「隙間」があります。 それをヒントにして、アイデアを広げていくわけです。
(「第5章」より一部編集)

商品コンセプトや企画立案をするときなど、何も浮かばず困ったときは、ぜひこのテクニックを活用してみてください!

凡人が「小さな才能」を伸ばし、天才に勝つための戦略論

モーニング娘。をはじめとする数々のアーティストのプロデュースや、多くのヒット曲を生み出してきたつんく♂氏。
多数のヒットやプロデュースの成功から、 「つんく♂は天才」などと言われることもありますが、実際は「自分は天才ではない。凡人だからこそ、そこに突破口がある」 と考えて、これまで常に分析と実践を繰り返してきたそうです。

本書には、世間から「天才」と呼ばれるようになる前の、試行錯誤していたアマチュア時代のエピソードも綴られています。
著者が編み出した、自分の持つ能力を最大限に発揮し、 「仕事ができるプロ」になるための黄金ルールを学んでみませんか


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