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【呪われたスマホ】毎週ショートショートnoteお題『白骨化スマホ』

その廃屋に呪われたスマホがあるという。持ち去った人が、白骨化するらしい。

大阪のオカルト雑誌『怖い念』の編集長と霊媒師のマツコは、現地へ向かった。

大正時代に建立された洋館は、廃屋とはいえ芸術的で壮観だった。
「マツコ。この取材に来させた意味がわかるか?」
編集長はマツコの巨体を見ながら言う。
「あたしのカラダで検証させたいんでしょ。承知の上だわ」
編集長は館内の書斎に妙なスマホを見つけた。
「間違いない。画面の裏側に骸骨の絵が描かれている」
二人はそのスマホを社に持ち帰り、数日間マツコに預らせ、検証させた。

マツコは日に日に痩せていった。

「いい感じだわ。無理なくダイエットできるわね」
しかし、マツコの食欲はスマホの呪いを上回ってしまった。

編集長が訪ねてきた。
「マツコ、検証は?(逆に太ってる)」
「ぜんぜんだわ、白骨化に近づかないからやけ食いしたわよ」
「もしかしてそれ……肥満化スマホ? かもな」



たらはかにさん企画
毎週ショートショートnote
お題『白骨化スマホ』より

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