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和田誠さんの週刊文春の表紙は、コンビニのオアシスだった。

本当にすごい人っていうのは、
人も作品もやさしいものなのか。

事務所が近所だったので、
遠巻きにお顔を拝見することや著書を読むことはあっても
お会いしたことがないので想像の域を出ない。

絵描きは絵で全てを話す
ということならそうかもしれないし
見当違いの大ハズレかもしれない。

イラストレーター和田誠さんの訃報を知ったのは
友人のラインでした。

むかし、
資生堂の敏感肌キャンペーンで
イラストをお願いすることがありました。
打ち合わせには、CDさんADさんが行くことになり、
和田さんに直接お会いすることはできませんでした。

当時、化粧品のキャンペーンといえば
モデルか女優さんを起用するのがあたりまえでしたが
それではキャンペーンとして埋もれてしまう。
スタッフがアイデアに悩み、暗礁に乗り上げた時、

犬でも猫でもいいのよ!

CDさんが言い放った言葉がそのまま絵になりました。
ステッチのついたぬいぐるみの犬です。

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やさしく
やさしく
力になりたい。

敏感肌に悩む方に、
このステッチ犬がやさしく答えてくれます。

このぬいぐるみの犬を主人公に、
雑誌広告や店頭POP、絵本形式のカタログやシール、封筒
いろいろ作りました。

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キャンペーンの成功の鍵は、
もちろん、和田さんのイラストのやさしい力でした。


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コンビニの雑誌コーナーに立って思ったことがあります。
コンビニの雑誌コーナーって人の欲にまみれているというか、
猥雑じゃないですか。

和田さんのイラストの週刊文春を見ると、
心が洗われるんですよね。


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