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社会活動の再開

久しぶりの日帰り出張に行ってきた。
前回のプロジェクトが9月末に終わり、入れ替わりでつわりが始まった。
一番しんどい時期に、幸いにも仕事が落ち着いていたのは本当に助かった…
混雑した電車で気持ち悪さが悪化してしまうため、在宅勤務をフル活用させてもらった。出社も約1ヶ月できていない。

新しいお仕事の話をいただいたのは10月下旬。まだ上司にも妊娠を伝えていなかったので、今後の運用に影響を出たら申し訳ないと思いその場で伝えた。
ごめん、この話はなかったことにして…!と気を遣っていただいたが、
飛行機ではなく新幹線での出張、期間限定のヘルプ的な立ち位置、前回のプロジェクトと同じ領域の別疾患、一緒にお仕事をしてみたかった先輩がリーダーということで、
私としてもぜひチャレンジしたいという気持ちがあり、手を挙げた。
まだ、チームメンバーは妊娠を知らない。

その後、つわりが悪化し正直大丈夫だろうか…と思っていたが、
外に出たら気分転換になるかもしれないと楽観視しつつ、気持ちだけでも照準を合わせ、回復を願った。
タイミング良く、先週後半からつわりが少しずつおさまってきた感覚の中で、当日を迎えることができた。
とはいえ妊婦である。助産師さんにも今のところ問題はないが、くれぐれも無理はしないようにと言われた。
何かあった時のために母子手帳も持参が必須だ。

比較的新幹線での出張は楽な方であるが、ネックは東京駅までの混雑した電車での長距離移動である。
それをなんとか避けられないかと考え、東京駅まで自費で新幹線を利用することにした。これが本当に快適だった。

のぞみに比べ自由席の列車が多い路線、とはいえ似たようなこだまも意外と自由席は空いていることがあったので、座れると考えた。
その前に在来線のグリーン車も考えたが、これが最寄り駅だと座れるかは運次第なのだ…
グリーン車は予約ができないが、事前にグリーン券を購入する可能性がある。
以前の出張時、購入しても満席で座れずデッキに立って何駅もやり過ごしたことがある。デッキならまだマシな方で、あの急ならせん状の階段に立たざるを得ないこともある。
そして駅に着く度に空席が出るのを虎視眈々と狙う車内の殺気立った空気。
これだとしんどさがあまり軽減しない。
グリーン券も平日はまあまあ高い。新幹線との金額差は許容できると考えた。

東京駅での新幹線乗り換えがドキドキで少し早めの新幹線で向かったが、
なんてことはない、乗ってきた新幹線の在来線への乗り換え改札口をモバイルSuica(えきねっと予約と紐づけ)で通過し、
東海道新幹線の改札口で在来線と同様、窓口でモバイルSuicaとEX-ICの処理をお願いすればよいだけであった。
(未だに謎だが、モバイルSuicaとEX-ICの乗り継ぎは自身で自動改札を通れない。カード型のSuicaなら重ねることで通過ができるようだ。)
歩行距離で考えても、在来線からの乗り換えより断然短い。

あとは慣れた東海道新幹線での移動だ。
今回は自宅からスニーカーを履いていき、新幹線を降りる時に仕事用のパンプス(ほぼぺたんこ)に履き替えるようにしたので、さらに快適である。
また少しお腹周りがふっくらしてきたような気がするので、
事前に妊婦用に設計されたスーツに合う黒スカートを購入しておいた。いわゆるマタニティウェアだ。
圧迫がなくて本当に楽だった。週数が進んでも使えそうな伸縮性である。

私の仕事の出張は、出先で内勤業務をする形なので身体的な負荷は少ない。
久しぶりの出張先での仕事に精も出る。
何よりヘルプとして期待されていることもあり、ほどよい緊張感だ。
しっかりと今日の目標まで達成することができ、安堵。

帰路につき、駅でお弁当を買う。
なんとなく調子が良いので、社会復帰のご褒美にと松坂牛の弁当を買った。ノンアルビールもつけてみた。
上品な味付けに、おいしいが約束された肉の味わいが引き立つ。
つわりの気持ち悪さが消えている。ノンアルビールもなんだか今日は沁みわたる。
おいしいものをおいしく食べられる幸せ。お仕事終わりのささやかな祝杯。
自分、おつかれさま。

東京駅に着いたら朝と同じように新幹線を乗り換え、最寄り駅へ。
正直な話、あまりスピードが出る区間ではないので、
最後に乗った在来線は、東京駅で新幹線に乗らなかった場合と同じダイヤだった。
それでも、始発で座れて、停車駅が少なく、快適な新幹線。
体の負担が全く違う。ありがとう、日本の技術の結晶。

奇しくもつわりの終了の兆しと社会活動の再開が重なり、自己効力感が復活した一日だった。
やはり活動的になると気分が違う。もともとは山だキャンプだ温泉だサウナだと動き回っていたのだから、当然でもある。
これならば、今後もこなせると感じた。引き続き体調には気を付けながら仕事の方も頑張っていきたい。

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