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クラウドファンディングでジムニーの魅力を伝えるマンガを制作!主催者の想いとは?

今回インタビューさせていただくのは、ジムニー専門店の社長を務め、今回クラウドファンディングで支援を募り、ジムニーの魅力を伝えるマンガを制作する二階堂裕さんです。

クラウドファンディングページ
https://readyfor.jp/projects/jimny_comic

ジムニーとは、スズキが販売するオフロード四輪駆動車。

20代の頃ジムニーに魅了された二階堂さんは、数々のオフロードレースで優勝しているほか、新型車両の開発や「日本ジムニークラブ」の発足など、自動車業界で精力的に活躍。著書である「オフローディングハンドブック」はベストセラーとなっています。
そんな日本の四駆ブームをけん引する二階堂さんに、今回の取り組みへの想いや、ジムニーの魅力、ご自身の体験をあますことなく教えていただきました。

ー「ジムニーの物語をマンガにするプロジェクト」を始めようと思ったきっかけはなんですか?

二階堂さん:マンガの力が大きいというのは昔から気がついていて、マンガならジムニーの魅力を沢山の人に知ってもらえると考えたからです。「Jimny Super Suzy(ジムニー専門誌)」をもう40年出しているのですが、ジムニーに興味のない人にはなかなか手に取ってもらえないんです。

ところが、「ジムタ」というキャラクターが主人公のジムニーの絵本を出したことがあるのですが、絵本だと若い人も年を取っている人も、みんな反応するんですよ。取引先に名刺代わりに絵本を渡すと「すごいですね」って。ジムニーを知らない人も、絵本には反応する。

そういう経験をしてると、「やっぱりマンガだな〜」と思います。絵本だと子ども向けという前提がありますが、マンガの場合は老若男女みんなが読める。そういう経緯があって、「マンガっていうのがあってもいいのだろうな」という思いを、ここ10年間くらいずっと持っていました。

ー今回のマンガ制作プロジェクトの目的や、「こういうふうに世の中を変えたい」という希望はありますか?

二階堂さん:昔は、四輪駆動車には荒っぽいイメージがあり、嫌煙される風潮がありました。しかし、ジムニーをはじめとした四駆自動車は様々な場面で活躍でき、オフロードを走行できるなどとても魅力的な乗り物なんです。そんな楽しさを沢山の人に知ってもらい、未来に繋いでいきたいと考えています。

―ジムニーは主にどんな場面で活躍するのでしょうか?

二階堂さん:たとえば、地震で道路が寸断された場合、ヘリコプターなら行けるけど、費用が高いし基数も少ないですよね。でもジムニーなら、陸路で医療品や食糧・水を運べるんです。このようなジムニーの強みを活かし、「地震対策四駆隊」というNPO法人が生まれた。
また、私どもも「四駆レスキュー隊」という組織を立ち上げました。「災害時に隣人を助ける」をテーマに、四輪駆動車のテクニックやウインチの能力、車両けん引、横転車両の引き起こしなどの技術を学んでいく組織です。ジムニーの運転技術の指導や普及も行っています。

そういうことを通じて、ちょっとずつではありますがジムニーの力や魅力が伝わってきている気がするんです。マンガというのは、いろんなの心情にもっとも訴えることができるツールだと思うので、そのようなジムニーの性能を「マンガの中で表現できたらいいだろうな」と考えています。

ー二階堂さんが考える「ジムニーの魅力」とはなんでしょうか?

二階堂さん:普通の車じゃ行けない困難なところを走れるというのが、ひとつの魅力ですね。限りなくオートバイに近く、一人か二人で乗るには、やはりジムニーの四輪駆動車が楽しい。「もっと走れるようになりたい」と思う人は、車をカスタマイズして高い場所も乗り越えられるようにするんです。中には、1mの岩を乗り越えられるようにカスタマイズする人もいますね。自分のジムニーの走破性が上がっていくことに喜びを感じるんです。
走破性が上がると、一般的な車では入れないような場所に入っていくこともできます。ほんのちょっと道路から離れて森の中に入ろうとすると、乗用車はスタックしてしまう。でも、ジムニーは自分で「ここがいいな」って場所を選べるんです。わずかな違いですが、それが結構大きいんですよ。たとえば、私たちもよく遊びに行く相模川。乗用車の人は入口までは行けますが、そこから先となると行けないですよね。そういう所でも、ジムニーなら大丈夫なんです。
そこには、「ジムニーだけの世界」があるんですよ。そこがジムニーの魅力ですね。

ー最近ジムニーの人気が増していますが、その理由をどのように考えていますか?

二階堂さん:ジムニーがファッショナブルに捉えられているのが最大の理由ですね。昔も今も中身は一緒ですが、異なるのは外観とトラクションコントロールです。
旧型ジムニーは、どれも外観が弱く華奢に見える。そして新型には、スピードを出すとエンジンの出力を落としたり、スリップするとブレーキが働くなどの機能が沢山ついている。だから、新型ジムニーの方が旧型よりも3~4倍売れているんです。

そして外観面で人気なのが、空力を無視した四角いボディに丸型ヘッドランプ。これが唯一無二といわれるようになりました。特に若い女性は「トレンディ」だとみてくれている。新型ジムニーになってからは、女性ユーザーがすごく増えました。

ー作ったマンガは、どんな人に読んでもらいたいですか?

二階堂さん:なるべく年齢層の若い人に読んでもらいたいですね。最近は「車離れ」だといわれていますが、実際、東京に住んでいると車はあまり要らないし、所有するにもお金がかかる。そういった風潮の中で、若い人にジムニーの楽しさを知ってもらい、ジムニー好きの灯を絶やさず、これからも120%のカーライフを楽しんでもらいたいです。

ー若い人に記事を読んでもらって、どんな楽しみ方をしてもらいたいですか?

二階堂さん:ジムニーと乗用車の違いを知っていただきたいです。たとえば、道が崩れていたり丸太が倒れていたり、乗用車だと危険な状況であっても「ジムニーだったら行ける」というところがいっぱいある。二輪駆動では行けないところにも行ける、というのが最大の違いなんです。そのためにジムニーはああいう形をしていて、四輪駆動システムや高低二段のトランスファーがあって、ギアも沢山の種類が使える、と。

ー「ジムニーを乗りまわすならここがいい」というおすすめスポットや、「こういうイベントに参加すると面白い」というものはありますか?

二階堂さん:SNSで繋がっている人ならオフ会もありますし、走行会というイベントもあります。それから、埼玉県の秩父にオフロードコースのブロンコというところがあります。入間川の河川敷とかも結構有名ですし、神奈川ですと相模川流域。山梨、長野の林道にも行きます。千葉にも有名なオフロードコースがいくつかありますよ。

ー「ジムニーに乗ってて良かったな」と思ったことや、印象的な出来事はありますか?

二階堂さん:ジムニーに乗っていると、人助けをすることがすごく多いんです。たとえば、雪道で動けなくなっていた4tトラックを、小さいジムニーで動かすことができる。

ーすごいですね。

二階堂さん:ただ、ノーマルのジムニーだとまったく手も足も出ません。だから「けん引フックは頑丈なものにする」「けん引しやすいところにする」っていう改造が必要なんです。ウインチを持っていると、横を向いている4tのトラックも正しい方向に向けることができる。ウインチは「第五の駆動」といって、四輪駆動の次の段階に入るんです。

でも、それには知識とテクニックが要るんですね。たとえば、ウインチで引く場合は、低い所に向かって引くとか、電柱をアンカーにして引くとか、知識と現場の判断力が必要。ジムニーを持っていればできるかというと、そういうわけではないんです。ノーマルのジムニーでもできることはたくさんあるのですが、ちょっと改造すると更にできることがいっぱい増えますね。

ーノーマルのジムニーとは、改造していないジムニーのことでしょうか?

二階堂さん:量産車そのままのノーマル車ですね。人助けというところだけでも、普通はなかなかしないような経験をたくさんします。たとえば、相模川は車がスタックして水没する事故が多い。レッカー業者が引き揚げ困難な場合でも、「二階堂さんなら引き揚げられる」とみんなが言うんです。水中まで素潜りしてけん引ロープをかけて、ウインチで引き揚げるんです。人助けは山のようにしているので、表彰されたこともたくさんありますよ。

ーかっこいい。完全にレスキュー隊ですね。

二階堂さん:ジムニーでなければできない、いろいろな体験がありますね。自然の奥深くに入って、友達と和気あいあいとバーベキューをするのは楽しいです。普通だったら入れない、私たちしか行けない美しい場所や水辺で、キャンプやバーベキューをすることもできる。私たちは、「今日はここでやろう」と自分で選んで、行きたいところに行けるんです。美しい風景の中に入り込むことができるというのが、ジムニーの魅力ですね。

いかでしたか?ジムニーについてあまり知らなかったインタビュアーも、その魅力に圧倒されてしまいました。アウトドアアクティビティが再注目されている今、ジムニーはその最強のお供なのかもしれません。

そんなジムニーについての様々なエピソードをマンガにするプロジェクトは、6/17(金)からクラウドファンディングが開始しました。All-or-Nothing形式で、目標金額に1円でも満たなかった場合、今回のプロジェクトは実施不可能となってしまいますので、皆さまご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします!

クラウドファンディングページ
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