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私のポイントはどこへ行ったのか


神田松之丞さんがラジオで話していたことを、時々思いだす。

たしか、先輩の落語家が、テレビで特集された、って話だった。学生時代取り組んでいたラグビーで芽が出なくて…という苦労話が取り上げられていたことについて、「いや、あんた、落語でそんなに才能ある人がラグビーの才能ないなんて、当たり前でしょう、そんなの苦労話じゃないでしょう」とか、云々。

何か得意なことが突き抜けていれば、苦手なことがあったって、そんなの当たり前だ、って、思ってもらえるんだ。

それは、発見だった。


ところで私は、家事が苦手な代わりに、何を手にしているんだろう。


同様に、ドラクエⅨのことも、時々思いだす。

ドラクエⅨには、スキルポイントなる制度があった。敵を倒すと、いくらかスキルポイントがもらえて、それを好きな武器に振り分けることができる。剣とか、斧とか、弓矢とか。ポイントが貯まると、その武器の技術がレベルアップして、繰り出せる技が増える。どの武器で勝負していくか、自分で選ぶシステムなのだ。


明らかにはされないけど、きっと、日常生活にも、スキルポイントが振られているはず。


私は、病的にスケジュール管理ができない。
ちょっとした電話をかけるのに、下書きをしないといけない。
あまりにも方向音痴で、デパートのトイレを出ると、もうどこから来たかわからなくなる。

それはきっと、どこか別のところにポイントを振っているからだ。

リンボーダンスか、ガムランか、はたまた、博打か、搾乳か。


どこかへ行ってしまったポイントについて、
私はずっと、考えている。

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