とれいしー

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KPOPがすき!Straykidsがすき!STAY。 小説と絵を描くよ! 持続発展可能なオタ活ライフを送っています!

マガジン

  • ゴスロリ先生

    自分の好きなファッションを貫きながら、波瀾万丈な教師生活を送る主人公のコメディです。

  • 窓の外に描く

    主人公の15歳のジニとバン先生との出会い、すれ違い、成長を描いた小説です。 たまに挿し絵のイラストも描いてアップします。 ※実在の人物、団体とは一切関係ありません。

  • GO!GO!式部

     令和版紫式部のオタ活日記!  平安時代の「紫式部」の魂を持ったまま、生まれ変わった「式部ゆかり(しきべゆかり)」。前世の記憶が邪魔をして、同級生とは話が合わず、不登校になってしまう。  ある日、K POPグループ「O N!Y(オンリー)」で活躍する14歳の日本人メンバーKen−G(ケンジ)を知る。  「推す」という感覚を知ったゆかりは、オタ活に足を踏み入れ、引きこもりを卒業し、オタ活ライフがスタートする!

最近の記事

ゴスロリ先生 第2話 「体育祭」

 10月になった。あの季節がやってきた。体育祭だ。  クラスでは、学級対抗リレーをホームルームで決めることになった。もちろん、足が速い子がスタートとアンカーだ。あまり揉めることなく、すんなり決まった。体育主任とも、必要最低限しかかかわらず、このまま時が過ぎてくれと願っていた。  しかし、体育祭の当日、思わぬハプニングが起きた。  「先生!アンカーの斉藤くんが熱で欠席です!」  そう言って、学級委員長がうろたえている。  「先生、代走者決めなくちゃ。」  他の生徒たちも焦ってい

    • ゴスロリ先生 第1話 「リボンの数と後輩指導」

      【あらすじ】  ゴスロリファッションで毎日出勤する「私」は、体育主任に目の敵にされている。派手なゴスロリファッションが気に入らないのか、服装にリボンの数が多ければ多いほど「後輩指導」という名のもとの、主任のありがたいお話が続く。  自分のファッションを貫く「私」だが、生徒や教師達から理解されたりされなかったりを繰り返し、波瀾万丈な生活を送る。  私は、高校の教師をしている。科目は社会科。 生徒からのあだ名は、「ゴスロリ先生」。 あだ名の通り、毎日ゴスロリファッションで通勤し

      • 8ヶ月前に書いた小説「窓の外に描く」を久しぶりに書いて完成させました😂 読んでいただけたら嬉しいです!

        • 窓の外に描く 第10話「餞別」

          「ねぇ、ジニ。僕もうオーストラリアに戻るんだ。二学期に最初に友達になったのがジニでよかったな。」 「せっかく言葉も覚えたのにさ。寂しいよね!」 「バン先生も転勤して、隣町の学校に春から行くんだ。みんな離れ離れだね。」 歩きながらフィリックスはジニにずっと話しかけた。 ジニは「うん。」としか答えなかったが、内心寂しそうな表情だ。 15分ぐらいで学校に着いた。警備を解除して校内へ入った。 美術準備室の電気をつけて、ジニに絵を渡した。 「二学期の間、ずっとこの絵描いてたんだな。

        ゴスロリ先生 第2話 「体育祭」

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        • ゴスロリ先生
          2本
        • 窓の外に描く
          10本
        • GO!GO!式部
          4本

        記事

          窓の外に描く 第9話「隠された絵」

          3学期になった。 ジニは学校にやっぱり来なかった。 フィリックスは予定通りオーストラリアの高校へ進学することが決まった。 卒業式まで残り一週間となった。 ジニともう一度話さなくてはと思いつつも、自分の転勤が決まってしまったので美術室の片付けや書類の整理で忙しくしていた。 金曜の放課後の職員会議の後に、ジニの家に会いに行こうかと考えながら、美術室の掃除用具入れを開けた。 中から、キャンバスに描かれた風景画が一枚出てきた。 美術室の窓辺と、その手前にコーラが置かれている構

          窓の外に描く 第9話「隠された絵」

          GO!GO!式部【あらすじ】

           平安時代の「紫式部」の魂を持ったまま、生まれ変わった「式部ゆかり(しきべゆかり)」。前世の記憶が邪魔をして、同級生とは話が合わず、不登校になった。  ある日、K POPグループ「O N!Y(オンリー)」で活躍する14歳の日本人メンバーKen−G(ケンジ)を知る。  「推す」という感覚を知ったゆかりは、オタ活に足を踏み入れ、引きこもりを卒業。ライブに参戦し、ファンクラブの握手会にも参加するが、思わずKen−Gの前で和歌を詠んでしまう失態をする。  ある日Ken−Gが突然

          GO!GO!式部【あらすじ】

          GO!GO!式部【第3話 握手会と転入生】

           クリスマスパーティからちょうど1か月が経った。今日はいよいよ、握手会の日だ。  推しに直接会えるというのは、オタクにとって夢のまた夢。宝くじを当てるよりもうれしい。しかも握手会だなんて。私は今日死んでしまうかもしれない。  いや、生きる。Ken−Gと握手をしたオタクの中で、1番長生きした人間としてギネスブックに載るのだ。時の帝に一生愛されるより、私はKen−Gに一瞬握手できるほうが幸せだと思う。  握手会は午後からなので、午前中は私の家に、いつもの4人で集まった。推し

          GO!GO!式部【第3話 握手会と転入生】

          GO!GO!式部【第2話 おいらかに、おいらかに】

           2学期になった。「おいらかな人」として再デビュー。そう自分に言い聞かせながら、中学校にカムバックした。  久しぶりに戻ってきた中学校は、やはり居心地は悪かった。二年生だから、一年生のときのメンバーはバラバラになって別のクラスにいたから、なんだか転校生のような気分だった。  「式部さん、式部さん。」  昼休みに、ぼーっと窓の外を見ていたら、女子生徒が話しかけてきた。  「式部さん、これ!ファンクラブ会員特典のキーホルダーだよね?ON!Yの!」  「あぁ、そう。ON!Y

          GO!GO!式部【第2話 おいらかに、おいらかに】

          GO!GO!式部 【第1話 前世の記憶とSNS】

           私は、式部ゆかり(しきべゆかり)。中学2年生。紫式部の生まれ変わりだ。おぎゃあと生まれたその時から、私には前世の記憶が残っていた。  現世での私は、14歳の引きこもりだ。中学に入学して、一年生まではどうにか登校したが、中学二年からは学校に一度も行っていない。同級生とは、全然話が合わないから学校に行くのが苦痛になった。  小学校までは、前世の記憶が邪魔をしても、なんとか子供らしく振る舞おうと努力していた。女子と、おままごともやったし、男子とサッカーもした。  平安時代にも

          GO!GO!式部 【第1話 前世の記憶とSNS】

          小説「窓の外に描く」を読んでくださってありがとうございます! 10話完結予定です。今後の展開をお楽しみに! コメントで感想下さると、今後のはげみになります!

          小説「窓の外に描く」を読んでくださってありがとうございます! 10話完結予定です。今後の展開をお楽しみに! コメントで感想下さると、今後のはげみになります!

          窓の外に描く 第8話「バイクと絵」

          その後、一週間たっても、ジニは学校に来なかった。フィリックスは相変わらず毎日学校に来て、女の子達に囲まれていたが、どこか寂しそうだった。  「フィリックス、元気無いな。」 そう話しかけると、フィリックスは答えた。  「先生もだよ。全然元気ない。」 いつもの澄んだ目で見透かされて、どきっとした。そうかもしれない。寂しかったのは自分自身だった。  「先生、ジニを迎えに行こう。家まで。多分、午前中は寝てるよ。」  「そうだな。わかった。」 たまたま午後の授業は空いていたから、主

          窓の外に描く 第8話「バイクと絵」

          窓の外に描く 第7話「瞳」

           翌日も、その翌日も、ジニは学校に来なかった。バン先生は、フィリックスに言った。  「今日、ジニは一緒じゃないんだな。」  「うん。先生、ジニに何か言ったの?」  「フィリックス、どうして?」  「ジニが、先生とはもう話したくないようなこと言っててさ。何かあったの?」  「うーん。実は、バイクに無免許で乗るな、もうよせって話したんだ。」  「ああ、なんだ。先生が言ってることは正しいじゃん。でも、めずらしいね。先生がジニを注意するのって。」  「うん。確かにそうかも

          窓の外に描く 第7話「瞳」

          窓の外に描く 第6話 「友達」

           それから、2人はどういうわけか、毎日一緒に学校に来た。登校してからは、フィリックスは教室に、ジニは美術準備室に行った。  いつも通り、美術室でコーラを飲むジニに、バン先生が言った。  「ジニ、フィリックスと仲良くなったんだな。お互い友達ができて良かった。」  「友達?そんなんじゃねーよ。」  「毎日一緒に来てるじゃないか。」  「ああ、あいつと居たらおれが目立たないから。金髪じゃん、あいつ。」「あいつといたら、俺も金髪だけど、なぜか生徒指導受けないんだよ。」  「外国から来

          窓の外に描く 第6話 「友達」

          窓の外に描く 5話「転入生」

           2学期になった。 バン先生が、教室の扉を開けると、ジニはやはり教室にはいなかった。できることはやったつもりだが、少し期待してしまったから悔しかった。  新学期は、転入生がやってくる予定だった。2学期に転入して、翌年はオースオラリアに再び帰るらしい。家庭の事情らしいが、詳しくは聞かなかった。役所で手続きを終えたその子は、午後から教室にやってきた。  名前はフィリックス。綺麗なブロンドの髪で、そばかすのある小柄な少年だった。  「初めまして。担任のバンです。授業は美術を担当し

          窓の外に描く 5話「転入生」

          窓の外に描く 4話「汗とコップ」

          すぐに画集を持っていく気にもなれなくて、夏休みの最終日、8月31日に学校へバイクで行った。裏門にバイクを隠して、校内に入った。 「美術だっけ、あいつの教科・・・」  移動教室は、いつも教室で寝てるから、美術室に着くのに案外時間がかかった。美術室をノックすると、バン先生がいた。  「おう、ジニ。久しぶりだな。顔が見たかったよ。画集持ってきてくれたのか。」  「・・・・・・。うん。これ、二冊。」「じゃあ、オレ帰るから・・・・・・。」  帰ろうとした時、バン先生はコップにコーラを入

          窓の外に描く 4話「汗とコップ」

          窓の外に描く 3話「電話」

           退院してから、学校は夏休みだった。学校にはもう行くつもりは無かったが、8月に入ってから、電話がかかってきた。バン先生からだった。  「ジニ、怪我は大丈夫か?ずっと学校に来てなかったから、今からちょっと美術室に遊びに来ないか。学校に2学期からいきなり入るの、緊張するだろ。」  「緊張なんかするわけないだろ。学校はもう行かない。電話もしてくんなよ。」  そう、答えた。と、同時に、びっくりした。「学校に遊びに来い」なんて、初めて言われた。変なやつだなと思いながら、電話を切った。

          窓の外に描く 3話「電話」