可逆性の原理

今回はこちらのタイトルに関して記事をまとめていきます。

トレーニングには3原理5原則というものが存在し、そのうちの一つが今回のタイトルにもある"可逆性の原理"というものです。

トレーナーであれば8つ全て理解しておかなければなりませんが、皆さんは"漸進性"と"可逆性"をご理解いただければ大間違いを犯すことはないかと思います。
そのためこちらの二つだけで結構ですので読んでいただきたいです。


可逆性とは

可逆性とは簡単に言うと

「一旦、進んだものであったとしても、元通りになる性質や機能のこと」

このことをさします。


これをトレーニングに置き換えるのであれば、
食事管理や運動(習慣)によって理想の体型を手に入れることができたとしても、トレーニングをやめてしまった場合には元に戻ってしまうと言う意味です。

正直、この説明だけでも充分事足りる説明かとは思いますが、多くの方が勘違いしやすい点ですのでもう少しこちらの内容に関して深掘りしていきます。

さすがに、僕のパーソナルを受けてくださっている方達の中には

「目標を達成したから、もうすぱっとジムを辞めてしまいます!」

なんて方はあまりいらっしゃいません。

僕は口酸っぱく伝えていることがありますが

「反復継続ですね」

とよく口にしていると思います。

これは3原理5原則の中に

「反復性の原則」

と、いうものがありますが、それをさりげなく皆様の意識の中に刷り込んでいきたいと言う狙いがあってのことです。

ここに可逆性との接点があることにお気づきでしょうか?

反復継続をしていれば、おのずと体が元に戻りにくくなるのです。

以前、少し触れた内容ですが、

某パーソナルジムで指導を受けていた方が、数年後元の体型に戻ってしまったということで、僕のカウンセリングを受けてくださったことがあります。

その方に
以前通われてあったジムでは、こういった説明(逆性などについて)はあったか?を尋ねたところこういった説明がなかったとの事でした。

僕は他のトレーナーのことを批判するような事はしたくありませんが、

お客様の健康や体のことを思うのであれば、最低限の知識はお客様に身に付けていただく必要があると考えています。

こういった経緯がありこちらの記事を今回執筆いたしました。



トレーニングが継続できない時


じゃあトレーニングは継続し続けないといけない!
とは言ってもトレーニングを継続し続けるのが厳しい時期もあるでしょう。

例えば、

  • 仕事が忙しい

  • なかなか時間を確保できない

  • どこか痛めてしまった

こういった理由でトレーニングを継続できない時があります。

いずれの理由にあったとしても、

僕はまず基本的には休めることを優先させます。

しかし、その場合にはこれまでにきっちりとトレーニングを積むことができていた場合に限ります。

十分にトレーニングができていないにもかかわらず、

忙しいことを理由にトレーニングを辞めてしまうとただでさえ「貯筋」ができていない状態です。

そこからさらに筋力が低下していく可能性が非常に高いです。

皆さんは基本的に時間を作ってでもトレーニングをしようと言うモチベーションのある方達だと思うので、この説明は不要だったかもしれません。

それでは、次に、どこかを痛めてしまった場合に関して深掘りしていきます。

体が痛くて、練習を継続できない場合

体が痛くて継続できない時の対処法


これも、結論から言うとまずは休みましょう。

数日休んで改善が見込めなければ病院にいきましょう。

痛みがあると言う事は、何かしらの炎症であったり、体に対しての不具合が起こっているケースが多いです。

そう言った時は、しっかりと体を休めて、炎症を落ち着かせることを優先させます。

それに骨折なのか捻挫なのか筋肉痛なのか

それによってもアプローチが全く違うことは想像しやすいかと思います。

そのため、少し休んで改善されなければきちんと病院にいきましょう。



休んでも痛みが改善されなかった場合


この場合には、トレーニングをすることをお勧めします。

痛いからと言って、体を全く動かさないと本来であれば、痛みがある程度落ち着いているにもかかわらず、 

「脳が錯覚し、まだ痛みがある状況だ」

と、感じてしまいます。

こうなってしまうと、本来であればもう少し短い期間で痛みを抑えトレーニングを再開できるはずだったにもかかわらず、数ヶ月間トレーニングができない状況になってしまいます。

こうなってしまうと、反復もできませんし、体も以前の状態に元通りになってしまうということです。

筋肉や筋力は、あるに越した事はありません。


例えば
Aという動作をしようとした場合、
BとCの筋肉が使われるとします。

その時に、どちらもが正常に働けばエラーを起こさずにAという動作を遂行することができますが、Bの筋肉が弱くなっている場合には Cの筋肉に対して大きな負荷をかけながら、その動作を遂行することになります。



少し難しかったかもしれませんが、簡単に言うのであれば

以前までは正常に行えていた動きが、長期間トレーニングを辞めたことにより、別の部分に負担をかけながら動作を行うことになります。

こういったことを考えると、痛みがあったとしても休んで治らなければ、ある程度は動かしてあげる方が良いでしょう。

それに、足が痛い場合には上半身
上半身を痛めている場合には下半身

このように分けて考えることができれば、
体が痛いから一切トレーニングができないということにはなりません。

そのため、継続的にトレーニングができていた人は痛みがある場合、
数週間休む。

それでも治らない場合にはできることをやっていく。

こうした方が長期的に見たときに、筋力の低下も抑えやすいです。


それに、もっともっと長い目で見たときに
どちらの方が、健康寿命を伸ばすことができるか?


そう考えたときには、なるべくならトレーニングは継続しておいた方が
健康的に一生を過ごしやすくなるでしょう。


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