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風土のサステイナビリティ

今日は、ここのところ考えている「風土のサステイナビリティ」ということについて書いてみたいと思います。

1.環境問題を考えるときにぼやける主語

風土に関心を持ったきっかけは、サステイナビリティの議論のなかで最頻出のテーマである気候変動について、「本当の意味で自分事として捉えるためには、どのような感覚が必要なのだろう」と考えたことでした。

というのも、地球温暖化や気候変動に代表されるような環境問題は、もうかれこれ30年来あるわけですが、どうもこのことのについて解決に向かっているという感覚が持てません。もう少し具体的に言うと、地球規模で環境問題を考える時、その主語がずーっとぼやけているような気がするのです。このような感覚が生じるのはなぜでしょうか。

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