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2023年度移動天文台を振り返る

これは私(さんたさん@北の大地の天文指導員)の個人的な振り返りです。
記載されている内容等について札幌市青少年科学館に問い合わせる等はしないようにお願いします。

2023年度の移動天文台は、手元の予定表ベースで数えると全部で38回
(実施期間が6月から10月なので平均すると月の7回ぐらい)

予定参加人数は合計約3,000人
会ごとに多少の増減はあるし、保護者は付き添いだからカウント外ということもあったけど、それでも結構な人数

ただ、実施は38回中21回で5割ちょっと(曇天で屋内スライド対応は除く。移動天文台は星を見ることができない天候の場合は中止で、屋内スペースを確保できる場合などは星の話などの屋内対応になります)
実施しても曇って何も見えない/切り上げて終了とかもあるので、感覚だと晴れて星が見えるのは4割いかないぐらいかな。

実施になった21回のうち、私が行ったのは9回(うち見学2回、ずいぶん行ったな)
そのうち、思いっきり曇って何も見られなかったのは2回だったかな。

本当はもう1回行けたんだけど、流行病に罹って欠席しました。5日間も熱が下がらなくて大変だった。。。

面白いのは札幌10区ごとに集計すると一番多いのが南区の8回で、次が豊平区の7回
逆に最も少ないのは1回の中央区と厚別区、ついで北区と清田区が2回
後述しますが、年に2回申し込んでいる会場が南区・豊平区に1ヶ所ずつあるので、そこが押し上げているかな。

区ごとの移動天文台申し込み回数

人口で言うと南区は市内7番目で、豊平区は4番目、最も多いのが北区
面積は南区ダントツだけど、豊平区は7番目
人が多いからとか、広いから、と言うことはない感じ。
この辺は「どこで知って申し込んだのか?」というのを集計できると何か見えてくるかな(これは申し込み書のアンケートに書いてあるはず)

同一会場(団体は別として)で複数回っては5会場
そのうち1つは野外活動施設でタッグを組んでやってる感あるので除外するとして、他は商業施設と公園が1つで小学校が2つ
いずれも2回で、一年に3回移動天文台の予定がある場所はありませんでした(これは過去6年見ても同じ)

野外活動施設は主催が施設だから定例行事がしているってことかな、商業施設も同じかと。
小学校もPTAやおやじの会、家庭教育学級とかなのでノウハウ貯めて定例行事化しているってことでしょう。

夜のイベントなので中学生以下保護者同伴は基本で、告知して人数集めて確定させる、実施有無を伝達するとか、地味にハードルは高いけど、一回やってノウハウ貯めると続けられるということなのかな。
あと子供たちの評判とかね。
実際、1年に複数回は5箇所だけど、過去6年分を見ると複数回ってのは全体の半分ぐらい。
コロナ禍で途絶えたところを除くと、毎年申し込んできてくれているのは3分の1弱ぐらいですね。
リピート率は高い方じゃないかと思いました。

「毎年申し込んでも曇ったら中止なので、実施は◯年ぶりです。」みたいなことが結構あることを考えると、見せる側としても「前にも来たなぁ」と手は抜けないのです。
というかこちらも手を抜くのなんて無理です。毎回、月の位相、惑星の有無、雲の出かた、暑いのか寒いのか、参加者の年齢層と一期一会すぎて、同じ会場でも同じことはできません。
それでも前にも来ましたって人がいると嬉しくなります。

月別の実施率を計算すると
 ・6月:100%
 ・7月:57%
 ・8月:38%
 ・9月:67%
 ・10月:56%

札幌の晴天率はわかりませんが、6月と9月が宵の頃は比較的星が見える晴れが多いということでしょうか。

昼間は晴れていても、夕方から気温が下がって雲が出て、ある程度下がり切る21時ごろから再び晴れる。。。
というのがよくあるパターンなんだけど、猛暑だった2023年で8月が4割を切っているというのは意外でした。


今回の振り返りは手元の予定表と実施有無だけでやりました。
移動天文台毎に指導員が書いている報告書(何を導入した、どんな話をしたかなど)は分析していないので、可能ならそれを見せてもらって集計したいな、と思いました。

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