1人バックパッカーの醍醐味


エルサレムの街自体は別として、ホステルでの一期一会の世界中のパッカー達との出会いは、そこには宗教も人種も関係なく「一人の人間」としての尊重があって、歴史、戦争、政治、自国の現状など色々語りあえたことは本当に良かった。

香港出身の男の子は、現在の香港デモについて話してくれた。
中国共産党支配下での教育によるマインドコントロールについて「殆どの人が気がついていないんだ。皆のように民主主義国家の真っ当な教育を受ける権利を持っている国が羨ましいよ!」と…。

私が日本人として彼らに残せたのは「唯一の被爆国」の話だったのではないかと思う。
「ヒロシマ」を知らない人はいない。広島の隣の岡山で幼少期を過ごした私は「平和教育」をとても受けた事、原爆の現状を直視しなければいけない教育を話した。

We don't hate States. We don't hate any other countries.
We just hate wars. We hate atomic bombs. We hate a hatred.
Think about killing each other, what will be created?

夜な夜な深く語り合うのに、特に連絡先を交換するでもなく、特に互いの出発日を気にするでもなく、それぞれがそれぞれの旅路につく自由さと自立さパッカーの醍醐味だなぁと思う。

そして、1人バックパッカーの良さは元々の友達とつるまないので、世界中の1人パッカー達と関わりを持てる事。

もちろんホステルには友達同士やカップルできている人も多い。
けれども、自分達の世界観の中だけで旅をすることになる。

誰かと一緒の方が助かる事は多い。
けれど1人で旅する醍醐味はそこには見出せない。

女一人旅をしていると必ず「一人なの?!」と聞かれる。
怖くないかとか寂しくないかとか聞かれる。

怖くもないし寂しくもない。

だって、そこには絶対的な信頼のある「自分」が常にそばにいてくれる。

誰かとつるんでいては出会えない新しい世界と出会い、視野が広がる。

一人旅の醍醐味はそこにある。

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