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北海道旅行記:「ありがとう、どうみん割」の旅(4日目:紋別市⇒湧別町⇒遠軽町⇒北見市)

旅4日目(2022年10月8日)

4日目は、紋別のホテル「オホーツクパレス」からスタート。ここは地域を代表するシティホテルという雰囲気で、快適に過ごさせていただいた。

こんなホテルに「どうみん割」で安く宿泊できるのはありがたい。

ホテルから徒歩1分ほどの距離にある「紋別バスターミナル」。鉄道がない紋別にとって、まさに「駅」のような存在。

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土曜日ということもあり、ターミナル内には5~10人ほどバスを待つ人がいた。待合所ではNHK総合が流れている。

9時10分発の遠軽行きバスに乗る。これは旧JR名寄本線の代替バスで、北紋バスと北海道北見バスの2社が運行している。

紋別~遠軽間は2時間に1本、湧別~遠軽間は1時間に1本くらいの本数がある。廃止された鉄道の代替バスとしては、驚異の高頻度運転じゃないかな?

乗客は私含め2人。紋別市内では乗降がなく、途中の「湧別」と「中湧別」のバス停で合計7,8人ほど乗ってきた。

中湧別には、かつてあった国鉄湧網線の駅一部が残っている。

ここに行ってみたかったのだが、間違って「上湧別」のバス停で降りてしまった。近くにある道の駅の名前が「かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」だから、上湧別のバス停が近いと勘違いした。

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↑の写真、「上湧別町」は合併されて2009年に消滅したはずだが、まだ表示が残っている。

まあ、間違ったことは仕方がない。引き返すのも面倒だから、このまま遠軽方面に歩いていこう。

天気はあまり良くないけど、小雨だから歩くには問題ない。

雨の中の散歩というのも悪くない。ひたすら続く道を歩く、目的地も分からぬまま…

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30分くらい歩いた。周囲には民家や農業用倉庫以外、特に何もない。

さらに先へ進むと、遠軽町の「開盛」という集落に行けるらしいけど、郵便局があるくらいでセイコーマートもない。そこに行ってもしょうがないか。

近くに「湧別21号線」のバス停があったから、ここで遠軽行きのバスを待つことにした。

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時刻表はこんな感じ、概ね1時間に1本ある。本数が多いから安心して旅ができる。

20分ほど待ち、11時10分発の遠軽行きバスが到着。車内には3人ほど乗客がいた。

10分だけ乗車し、遠軽町中心部の「開発事務所」バス停で下車。この近くに、「トリトン」という回転寿司のお店がある。

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札幌にもあるお店だけど、どうみん割のクーポンが使えるから、ここで昼食を食べることにした。

まだ11時台だから、店内は幾分か空いていた。大手チェーン店と同様、タッチパネルで注文ができるのがうれしい。

寿司と揚げ物を食べて、だいたい1200円。1000円分のクーポンを使ったから、支払金額は200円ちょっとだった。

北海道の回転寿司チェーンにしては、リーズナブルなお寿司が多く食べやすかった。板前さんの愛想が良いのも素晴らしかった。

昼飯を食べたので、JR遠軽駅方面に向かう。この辺は遠軽町の中心部で、人口集中地区(DID地区)でもある。

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遠軽町の人口は、18000人ほど。思ったより都会っぽい雰囲気だった。

JR遠軽駅は、国道から少し外れたところにある。駅前通りに入ると、少し雰囲気が暗くなったような気がする。これも車社会の宿命か。

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JR遠軽駅は、石北本線の全列車が停車する駅。みどりの窓口や指定席券売機もある。

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昔は蕎麦屋もあったみたいだけど、閉店してしまっていた。

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遠軽からは、13時ちょうど発の普通列車網走行きに乗る。列車までまだ時間があるから、窓口で「北の大地の入場券」を購入。

コレクションしているわけではないが、なぜか買いたくなってしまう。

その後は、飲み物を飲んだりしてぼーっと待っていた。

12時45分過ぎ、改札が始まった。遠軽は大きな駅ということもあり、ここから10人~20人ほどの乗客が列車に乗り込む。

車両は、国鉄時代から使われている「キハ40」という気動車。昭和の汽車旅の雰囲気を色濃く残しているらしい。

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2両編成なので、席は余裕で確保できた。程よい乗車率で、列車は遠軽駅を出発。

途中、安国駅や生田原駅で、数人の乗客が下車した。生田原は旧生田原町の中心駅で、「ホテルノースキング」という宿泊施設もある。

こちらに泊ることも考えたが、どうみん割プランが割高だったのでやめた。

生田原を過ぎると、西留辺蘂まで30分以上停まらない。途中に「金華」という廃駅がある。今は信号場になっているようだ。

その金華で、対向列車との行き違い。金華信号場の建物を撮ることができた。

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金華は、旧留辺蘂町(現在は北見市留辺蘂)にある集落。かつては小学校もあったようだが、今はない。

どんな集落なのか。興味が湧いてくるけど、廃駅なので車がないと行けないのがもどかしい。

生田原~西留辺蘂間はほぼ無人地帯。人がいそうもない森林を走り抜ける。

西留辺蘂が近づくと、ようやく人家がちらほらと見え始めた。西留辺蘂、留辺蘂の両駅からの乗車もあった。

留辺蘂を超えると、本格的に北見市市街地へと入っていく。留辺蘂の隣駅「相内(あいのない)」は難読駅名で、何だか味がある。

東相内、西北見からも乗車があり、列車は悠々と大都会北見へと滑り込む。

14時30分過ぎ、北見駅に着いた。1時間半もの間、キハ40の旅ができたのはこの上ない贅沢だと思う。

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北見では特にやることはないから、とりあえず駅裏にある「北見市中央図書館」に行ってみた。

新しく、かつきれいな図書館だった。地元の利用者も非常に多く、地域に愛されている図書館だと実感した。

さて、まだ15時だけど夕飯を買ってホテルにチェックインしよう。

今日は、北見駅前の「ルートインGrand」に泊る。もちろんどうみん割も使える。

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まだ15時台なのに、フロントはチェックインする客でやや混んでいた。さすが三連休!

5日目の様子は、次の記事でお伝えします。最後までお読みいただきありがとうございました。


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