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北海道旅行記:初冬の根室地方へ(3日目:標津町へ行く)

旅3日目(2022年12月7日)

3日目も、中標津のホテルからスタート。

昨日は朝から夜まで行動していたから、少し疲れが溜まっている。

標津町の旅:北方領土館

本日も、「西19線」のバス停から、羅臼行きバスに乗る。

今日は羅臼までは行かず、途中の標津町へ行くつもりだ。

中標津町から標津町は、すぐ近く。バスでも30分弱で着いてしまう。

あっという間に、「標津バスターミナル」に到着。

乗ってきたバス(標津バスターミナルにて)

相変わらず、乗客はほとんどいなかった。

バスからの降車時、フリーパスを運転手に見せるのだが、運転手はほとんど言葉を発さなかった

フリーパスを確認できているのかよく分からないから、やめて欲しい。
別に「ありがとうございます」とは言ってくれなくてもいいから、何か合図を出してくれ、と思う。

標津バスターミナル(標津バスセンター)

まあ、路線バスの運転手1人に苛々していても始まらない、標津町観光を始めよう。

標津バスターミナルは、旧JR標津線の「根室標津」駅があった場所でもある。

標津線は、JR釧網本線の標茶駅から、中標津を経由し、標津へと至る路線と、中標津からJR根室本線の厚床駅へ行く支線から構成される路線。

路線は1989年に廃止され、現在はバスが代行している。

「北方領土館」

標津バスターミナルから徒歩数分、「北方領土館」に来た。

標津町は北方領土の国後島から、20kmちょっとのところにあって、北方領土が身近な地域でもある。

最近、ロシア人の男性が、国後島から泳いで標津町まで来たというニュースもあったように、標津町から国後島は本当に目と鼻の先なのだ。

北方領土館2階から

「北方領土館」2階からは、望遠鏡などを使って、国後島の様子を見ることができる。

ちょうど目の前に漁船があって、見づらい部分もあるが、国後島をじっくりと見られるのは面白い。

他にも、色々な展示があった。
入館料は無料なので、標津町に来た際にはぜひ立ち寄って欲しい。

休館中の「サーモン科学館」へ

北方領土館を見た後は、「サーモン科学館」があるところまで行ってみる。

サーモン博物館は、12月の期間は休館中であることは分かっているのだが、とりあえず建物だけでも見たいと思った。

標津町は、「The most beautiful villages in Japan」(日本で最も美しい村連合)に所属しているらしく、街にもそれを伝える看板があった。

標津バスターミナルから西に進み、「町立標津病院」を過ぎると、そろそろ「サーモン科学館」に辿り着く。

「標津サーモンパーク」入口

サーモン科学館があるあたりは、「標津サーモンパーク」として整備されているようだ。

科学館自体は休館しているが、公園内には普通に入ることができる。

割と規模の大きい公園が整備されている。

奥に見える高層ビルのような建物が、「サーモン科学館」。
おそらく、標津町内で最も高い建物だろう。

近くには、お土産を買ったり、食事ができたりするお店があるのだが、ここも定休日だった。

科学館が休館の日はこちらもやっていないのだろうか。

サーモン科学館へ。休館日なので中には入れない。
冬季休業というが、こんなに天気が良い太平洋側なのだから、少し開けてくれてもいいんじゃないかと思う。

標津町中心部まで戻る。
途中、「標津町生涯学習センター」の前に、C11の車輪が展示されていた。

生涯学習センター内にも入ってみたが、住民が使う貸しスペース的なものがメインで、あまり面白い展示はなかった。

昼飯⇒しべつ「海の公園」へ

そろそろ昼飯。
今日は、「ファミリーレストランいし橋」でいただく。
海老玉子丼をいただいた。大きな海老と卵がボリューム感を醸し出していて、とても美味しかった。

昼飯を食べた後は、標津町内を適当に散策する。
これは、標津町役場。黒色のデザインが印象的だ。

標津町は、人口5000人ちょっとの自治体。

もともとは、現在の中標津町も含めて「標津村」という自治体を形成していたのだが、後に中標津が分離独立し、今や町の規模にかなりの差を付けられている。

だが、標津町には、中標津にはないがある。

この手の公園は私の大好物だ。

至近距離から、海を眺めることができる。

釣りスポットのようだが、釣り人はほとんどいなかった。

天気が良ければ、国後島を見ることもできる。

先ほど、路線バスの運転手から塩対応をかまされた時は、「14時のバスで帰って、あとはホテルに引きこもろう」と思っていたが、

昼飯に海老玉子丼を食べ、海を見ていると、段々と気分が晴れてきた
14時のバスは見送って、18時前のバスで帰ることにしよう。

標津町図書館で暇つぶし⇒旧根室標津駅へ

海を見た後は、図書館で時間をつぶす。

郷土資料の棚から、

彩雲鉄道 標津線の56年」という本を手にとってみた。

このような本は、地元標津町でなければ読むことができないだろう。

かつてこの地を走っていた、標津線という路線や、沿線地域について、色々なことが書かれていた。

標津線を知るということだけでなく、標津町や中標津町、別海町など、周辺地域を知る上でも役立つ本だと思う。

図書館の2階で本を読んでいたが、2階は人がいないせいか、暖房がついていなかった。
始めはそれほど寒くはなかったが、日が傾いてくるにつれて、徐々に寒くなってきた。

1階に移動して読書を続けようかとも思ったが、1階では学生たちがガヤガヤと騒いでいたので、頃合いを見て図書館から出ることにした。

図書館から、標津バスターミナルへと戻る途中、「旧根室標津駅転車台」という看板を見つけた。

かつて使われていた、転車台が保存されているらしい。

少し分かりにくい場所にあるが、標津町役場(写真奥の建物)の近くにあるから、その辺を歩いてみれば見つかると思う。

標津バスターミナルまで戻ってきた。
近くのセコマで夕飯を買い、あとは待合室でバスを待つ。

バスターミナル内には、阿寒バスの窓口、トイレなどがある。

待合室でスマホをいじりながら、暇をつぶす。

夕方ということで、通学の高校生が入ってくるかと思ったが、結局最後まで待合室には私一人以外、誰も入ってこなかった。

やはり、標津の公共交通事情は厳しいようだ。

最近、JR北海道では夕方で窓口を閉める駅が増えているから、ここも16時か17時くらいで閉まるのかと思ったが、

私がバスに乗る17時50分頃になっても、窓口はまだ開いていた。

羅臼行きのバスが18時過ぎまであるから、それが出るまでは開いているのだろうか。

帰りのバスに乗り、中標津町の「西19線」まで戻ってきた。

今日はこれで終了。
明日は、別海町に行ってみようと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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