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祝日徘徊:夕張に行けなくなる日


悲報「高速ゆうばり号」2024年秋で廃止

最初から散策と関係のない話になるが、衝撃的なニュースがあったので序に書いておきたい。

札幌と夕張を結ぶ中央バスの「高速ゆうばり号」が、2024年9月末で廃止されるらしい。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2d85e5f2624a130f4fe9143dbf84aa6571eb8a30

ゆうばり号は、札幌から直接夕張市内まで行ける貴重な公共交通機関。
これが廃止になってしまうと、JR特急で新夕張まで出る以外に、札幌から夕張へ公共交通機関で直接行く方法がなくなる。

しかも、新夕張は夕張市南部にあり、市役所や石炭博物館があるエリアからは離れているし、市内の路線バスの本数も少ない。
つまり、「ゆうばり号」の廃止は、すなわち公共交通機関で夕張を観光することが極めて難しくなるということを意味する。

残念だが、今年の10月以降は夕張に行けなくなってしまうだろう。
夕張は北海道の自治体の中でも特に思い入れがあって、(何か特別な思い出や縁があるわけではなく、寂れている街の雰囲気が印象に残っていた)ぜひ再訪したいと思っているので、廃止前に夕張に行っておきたいと思う。

夕張市の公共交通機関に関しては、JR石勝線夕張支線の廃止を決断した、当時の鈴木市長(現北海道知事)の施策が誤りであった、とする論調がネット上を中心に支持を集めている。
自治体の側から路線廃止を提案するという異例のケースを作った夕張市のやり方は強引と思える部分もあるが、一概に誤りと言えない部分もある。
もちろん私は、「赤字だから廃止せよ」「利用しない地元住民が悪い」などと言うような、損得勘定だけで公共交通という事業の存在価値を判断すること、そして地元自治体や住民に責任を押し付けるやり方には強く反対している。
ただ、鈴木氏による「攻めの廃線」を批判する人たちは、「鉄道を維持してさえ居れば、あとは何とかなった」という根拠のない楽観論から物事を語っていることが多いと感じたからだ。

石勝線夕張支線はただでさえ本数が少なく、使い勝手の良くない路線であった。これを敢えて延命させるよりも、廃止を前提としたスキームを組んで余剰資金を作ったり、JRやバス会社と協議を重ねたりすることで、市内の公共交通の利便性を高めた方が良いという考え方もできる。

公共交通は必ずしも鉄道である必要はなく(鉄道の方が事業を廃止するハードルが高く、バスはあっさり廃止されてしまう傾向があるのは確かだが、鉄道に固執するあまり、公共交通そのものが地域から消えてなくなることが一番の悲劇である。)、地元住民や市外から訪れる旅行者にとって活用しやすい公共交通体系を作ることが、持続可能な地域を創る上で必要不可欠だ。

しかしながら、夕張支線廃止後の夕張市内の公共交通事情は決して芳しくなく、「高速ゆうばり号」だけでなく、新さっぽろと夕張市内を結ぶ路線バスも昨年に廃止されているし、夕張市内を走る路線バスの本数も大して増えていない。

つまり、当時の鈴木市長が行った「攻めの廃線」なるものは、中途半端な形で終わってしまったと私は思う。

私の理想を述べるならば、夕張支線の廃止と引き換えに、夕張市内(石炭博物館と新夕張駅を結ぶライン)を走る路線バスの本数を増やし、さらに高速ゆうばり号や札幌市内へ行く路線バスとの接続を良くするといった、バスダイヤの改善、最適化を行うことが必要だったと思う。

それをすることができず、(沿線人口が少なく限界があるとはいえ)残った公共交通機関の利便性を高めることができず、結果として鉄道もバスも消えるという、夕張にとって最悪の事態をもたらすことになってしまった。

JR苗穂駅⇒サッポロファクトリー方面

春を迎え、札幌市内を徘徊するようになってからしばらく経つ。
長距離(といっても10~15km程度)を歩くことが増えたことで、足の裏の皮が痛むようになったことについては、以前も述べた。

最近はそれに加えて、膝の違和感が出始めている。
2020年春~夏頃に糖質制限をして激痩せ(20~30kg程体重が落ちた)するまではかなり体重があって、しょっちゅう膝が痛くなっていた。

糖質制限によって体重が落ちると、以前より体が軽くなり、歩きやすくなった。
普通は体力がピークとなる18歳前後が、人間にとって最も体を動かしやすい時期だと思われるが、私にとっては18歳の時よりも、20代後半の今の方が遥かに体が軽いという逆転現象が生じている。

だがしかし、最近になって長距離歩くことが増えたせいか原因ははっきりしないが、膝の関節の辺りに若干違和感を感じるようになってきた。
痩せたとはいえ、学年一運動音痴だった自分は変わらないわけで、運動のやり方が間違っていて、無駄に体を酷使するような歩き方をしてしまっているのかもしれない。

足の裏の皮については、靴擦れ対策用のテープと、"Protect J1"という皮膚保護クリームを購入し、対策を図る。
膝関節についてはとりあえず様子を見るが、手持ちの湿布が使用期限切れになっていたので、念のため新しい湿布を買っておく。

タワーマンションについて

JR苗穂駅の空中歩廊

JR苗穂駅の空中歩廊を通り、駅北口から南口に向かう。
空中歩廊は駅前のタワーマンションにも直結している。

ちょうどタワマンの辺りから家族連れと思しき人たちが出てきた。
これが、駅直結物件に住めるセレブのお姿か、と思いながら通り過ぎる。

タワーマンションは今や庶民の憧れのようになっているけれど、正直私はあまり住みたいとは思っていない。
その理由は色々とあって、エレベーター待ちで時間が取られること、タワマンだからといって住民の質が高いとは限らないことなどが挙げられる。

「馬鹿と煙は高いところが好き」と言われるように、決して褒められたやり方ではない方法でカネを稼いだ人間がタワマンに住むというパターンも見られるため、住むなら低層・中層マンションくらいが丁度良いと思う。

北海道新幹線について

工事中

苗穂駅南口では、新幹線車両基地の工事を行っている看板を見た。
北海道新幹線の札幌開業はどんどん延期が続いていて、2030年度開業も難しいらしい。

考えてみると、札幌は日本を代表する政令市であるのにもかかわらず、新幹線が来ていないという珍しい都市だ。
三大都市圏はもちろん、広島や福岡、仙台にも早いうちから新幹線が通っている。
さらに札幌と比べたら格下であろう新潟や金沢、熊本、鹿児島にも新幹線はある。
なのに、札幌だけ新幹線がない。これは非常に不思議なことである。

以前「咲来さん」という有名?な北海道在住のXアカウントの方が、「札幌に新幹線が来ないのは、北海道にないものを求めないから」という趣旨のことを言っていて、なるほどと思った。

北海道の人は道内のことだけしか見ておらず、道外には興味がない向きがあるため、北海道にとって縁の薄い新幹線を求める気持ちが少ないのだろう。

JR苗穂駅南口

確かに、本州から札幌への移動は飛行機が独占している状態だから、別に新幹線なんて要らないんじゃないかと思うのも分からなくはない。
それでも、札幌ほどの大都市がいつまでも新幹線と無縁というのは、その地理的条件を考えても納得が行かない。

北3条通

札幌に新幹線が来ることがあれば、人口動態はどう変わるだろうか?
私の予想では、札幌やその周辺から気軽に本州方面へ出やすくなるので、札幌市や北海道の人口減少がさらに加速するのではないかと思っている。

札幌市の人口は2,3年前から減少が続いているが、これまで人口減少をほとんど経験してこなかったのは、北海道内から人を吸い上げることができたという側面が大きい。

東本願寺札幌別院 北三条支院

北海道は歴史が浅いためか、自分の地元に執着する人が本州と比べると少なく、高齢者や若者を中心に利便性の高い札幌圏へ移住する人が続出していた。

秘境が多いとされる北海道よりも、東北などの地域の方が不便な山間に住んでいる人が多いと言うのも、土地に対する執着の少ない北海道特有の要素が出ていると言えようか。

これまでは道内からの社会増によって人を確保することができていたが、とうとう吸い上げられるだけの人がいなくなり、札幌市も人口が減ることになってしまった。
札幌に新幹線がやってくると、本州へ移住するハードルはより低くなるから、札幌を出て首都圏へ移住する人が増えることが予想される。

その一方で、新幹線で東北や関東と結ばれることになれば、本州各都市との交流がより深まることも容易に想像でき、札幌がより開かれた都市になることが期待される。

永山記念公園

旧永山武四郎邸
永山記念公園

永山記念公園というところに来た。
この辺はあまり来た事がなかったので、こんなに自然があるとは知らなかった。

「永山」と言えば旭川市の永山だなと思っていたら、どうやらそこは永山武四郎に由来する地名だと言うことが分かった。
北海道は人名由来の地名が結構多く、例えば月形や定山渓、東区「美香保」も人の名前から来ている。

良い雰囲気の公園だと思う。
このエリアはサッポロファクトリーがあるだけで、あとはよくある道路沿いの風景が続くだけかと思っていたので、意外だった。

サッポロファクトリー周辺:一部に古い町並みが残る

サッポロファクトリー付近

サッポロファクトリー」という商業施設の近く。
この商業施設は札幌中心部に近いが、駅から少し距離があるという不思議な立地の場所にある。

札幌神社(構内札幌神社)

サッポロファクトリーは、かつてビール工場があった場所に立てられたという。
昔は札幌の貧民窟と呼ばれ、あまり雰囲気の良くなかったと言われるエリアだが、近年は再開発によってマンションが増え、人口増が続いている。

サッポロファクトリーから出ている空中歩廊

札幌だけでなく、日本各地で再開発という名の「地域の浄化」が進む。
再開発は負の側面も併せ持っているのは否定できないが、地域が明るくなり、治安が改善されるのは喜ばしいことだ。

昔の日本の話を聞いていると、「昔は荒れてたけど、今は治安が良い」という地域が非常に多いことに気づく。
少子高齢化によって若者の数が減少し、高齢者が増えたことがその大きな要因なのだろうけど、日本全体で治安が改善されているというのは純粋に評価すべきだろう。

お笑い芸人の「トム・ブラウン」布川がラジオで、札幌東区に住んでいた時、ヤンキーにカツアゲされたり、因縁を付けられたりしたという話をしていたが、今の東区ではそんなことはほとんど起きていないはず。
(芸人の話なので、誇張して話している可能性もあるが)

空中歩廊から撮影

空中歩廊を通って、北ガスアリーナ札幌46(札幌市中央体育館)まで移動することもできる。

北ガスアリーナ札幌46

中央区北4条東4丁目付近。
この辺りは古い建物が多く、ここだけ再開発から取り残されているようだ。

人が住んでいるのかよく分からない住宅。
窓ガラスが割れているので、空き家だろうか。

高層マンションと、年季のある住宅とのコントラストを楽しめる。

札幌は計画的に開発された都市であり、さらに古い建物はすぐに取り壊される傾向があるため、古い建物や雑然とした街並みを見かけることが少ない。
これは地域の治安にとっては良いことではあるが、「ディープスポット」好きとしては若干残念だと思う。

サッポロファクトリー⇒テレビ塔⇒札幌駅

旧札幌麦酒会社工場
1時間に2本程度バスが来る
ユナイテッドシネマ札幌

ゴールデンウイークであるため、人通りもそこそこ多い。
ここのエリアは駅から結構離れた場所にあるが、公共交通で来る人も意外と多いのだろうか。やはり車で来る人が多いのか?気になるところだ。

それから西の方向に進み、さっぽろテレビ塔に辿り着いた。

今日は憲法記念日だから、街宣右翼が来るかと思い中心部に行くのはやめにしようと考えていたが、結局来てしまった。
(昨年の憲法記念日は大通公園に街宣右翼が来ていた。)
軍歌を聴かされるのは別に構わないのだが、あのダミ声が好きではない。

報道によると、一応右翼は来ていたらしいが、かち合うことはなかった。

高速バス車両(中央バス、道北バス)
北3条広場
祝日(憲法記念日)のため、日の丸がはためく

札幌駅周辺は、やはり外国人観光客が多かった。

札幌駅⇒北24条駅

札幌駅南口
札幌駅北口

札幌駅南口から北口へ抜けるときは、いつも人混みの中を通らねばならないので面倒に感じる。

札幌駅北口:突然歩道が消失する地点

札幌駅北口から北12条駅方面に進むとき、毎回のように引っかかるのだが、ここは途中で歩道が途切れてしまう。

さっぽろ駅~北12条駅間
地下鉄南北線:北12条駅

さっぽろ駅から隣の北12条駅まではかなり近い。
北12条駅周辺に住んでいたら、徒歩で簡単に札幌駅・大通方面まで出られるだろう。
大学生の多いエリアであるため、学生でない人には住みづらいかもしれないが、中心部や北大キャンパスに気軽に散歩に出かけられるという立地は素晴らしい。

地下鉄南北線:北18条駅

北18西4付近では、突然目の前から10~20人くらいの外国人の集団が歩いてきた。
観光客だろうか?それとも北大が近いから、外国人留学生の類だろうか。

外国人たちは横に広がって歩いているから、邪魔くさく感じた。
札幌の人も横に広がって歩く傾向があるけど、やっぱり外国の人はそれ以上だなと思う。

立憲民主党、国民民主党、れいわ新選組、日本共産党、参政党、日本維新の会の政党ポスター

北20西4付近にて、面白い建物を見た。
自民党、公明党のポスターはない、与党以外の政党が集められている。

比較的マイナーな「れいわ新選組」や「参政党」のポスターまであるのはなかなか面白い。
参政党と言えば、最近私の地元で市議選があったのだが、そこで参政党の候補者が当選したたらしい。
北海道内においても、参政党は人口の少ない自治体を中心に議席を持っている。
どういったところが有権者に支持されるのかはよく分からないが、何となく第一次産業に関連する票があるように思える。
「れいわ」に関しては、道内では旭川や滝川などに議席を持つが、札幌では昨年の市議選で西区から候補者が出るも、落選している。
人口の多い政令市の場合、現職議員が既に席を確保している場合が多いため、新人候補者は厳しい戦いを強いられるのだろう。

北海道に来てからの2年間で、私は選挙を2回経験している。
1つは参議院選挙で、もう1つは北海道知事、札幌市長、市議選だ。
ただ参院選は引っ越し直後だったため、北海道ではなく前任地の神奈川の選挙区に不在者投票をすることになった。

なので、まだ北海道内における政治情勢はあまりよく分かっていないところがある。
北海道選出の国家議員と言うと、「泥酔会見」を経て亡くなった中川昭一氏や、ロシアとパイプのある鈴木宗男氏など有名な人たちも多い。
最近では、パワハラ疑惑でとある自民党の議員が注目を集めている。

地下鉄南北線:北24条駅

北24条駅に到着。
札幌駅北口から北24条までは、だいたい徒歩30~40分ほどかかる。
ここから先は北34条、麻生と地下鉄駅が続く。

北24条~麻生の区間は、最近しばしば運休になって(タイヤのパンク、人身事故)いて、その都度代替バスが運行されている。

特に電車のタイヤがパンクしたことにより運休した際は、代替バスを待つ乗客が北24条駅前に長蛇の列を作る様が盛んに報道されていた。

ネット上では「北24条~麻生くらいなら歩いた方が早いんじゃ?」という書き込みが見られたが、確かにそうだと思う。
もちろん個人の体力や脚力に依存する部分が大きいが、もし私だったら歩くかなと思う。

ただ、北34条駅前の札幌新道を渡るのが嫌だというのはあるかもしれない。
(地下鉄駅の地下道を通るという選択肢もある。)
北34条と同じく、東豊線の新道東駅も札幌新道に面しているが、あそこは歩道橋があるのに、たくさんの歩行者が歩道橋ではなく道路をそのまま渡って行く人が多いことに驚く。

上記の記事で書かれているように、新道東駅前交差点を歩行者が渡る場合、歩道橋か地下道を使うことになっているが、足腰の悪い高齢者やベビーカー、車いすの方にとっては負担になることが多い。
そのため、わざわざ歩道橋や地下道を使わずにそのまま自転車専用路を通ってしまうという事態が常態化している。

北24条駅前:札幌サンプラザにある市電の車両

さっぽろ駅~北24条駅までの区間はまだ都会的だが、そこから先になると大分郊外に近い風景になってくるので、徒歩だと移動しづらいと感じる人も多いのだろう。

北区役所

札幌市北区役所。
若干駅から離れていると言えなくもないが、徒歩10分もかからない。

北区民センターが入る建物

北区民センターにある図書室に到着。
北区役所と同じ建物にあると勘違いしていたので、少し迷った。

株優を使う

先日、「イオン北海道」の株主優待券が来ていたので、「まいばすけっと」で使ってみた。
イオン北海道の優待商品券は北海道だけでなく、全国のイオンやイオン系スーパーで使用可能。
本当はイオンの株も買いたいのだけど、株価が高い(100株で約30万円)ので、なかなか買うことができていない。
円安によって日本円の価値が凋落を続けているから、株を買うなり金を買うなりして、少しでも資産の目減りを減らすべきなのは分かっているが、どうすればいいのだろうか。

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