見出し画像

祝日徘徊:中央図書館の立地について

本日も特にやることがないので、とりあえず札幌市中央図書館へと向かう。

北18条駅⇒北大⇒西8丁目電停

首都圏や関西圏と比べても仕方のないことだが、札幌という街はやはりネタが豊富でない。
さらに、鉄道だけでアクセスできるエリアは少なく、特に手稲区や清田区、南区などの諸地域へ行くにはバスが必須となるため、そういった地域へ行く場合、少し出かけるだけでやけに時間がかかるという欠点もある。

それに、本州や四国九州と違い、「他県」に出かけるという概念がここには存在しないので、そういった趣向の気分転換をすることもできない。
強いて言うならば、石狩管内から外に出ることが、他県に出るに等しいと考えることもできる。
昨日(5月4日)は後志振興局の小樽市で古本市が行われていたようで、私もその情報はキャッチしていたが結局行かなかった。
ゴールデンウイークの真っ只中であるため、小樽は観光客で混雑しているだろうなと思ったのと、最近はあまり長時間出かけたくない気分だったからだ。
今度は10月頃に古本市があるようだから、その時点まで古本に対する興味が持続していたら行くかもしれない。

地下鉄南北線北18条駅前にある古本屋
北18条駅前にて

地下鉄南北線、北18条駅の風景。
最近はしょっちゅう来るようになったから、特に何とも思わなくなった。

北海道大学札幌キャンパス:北13条門

北18条駅からはひたすら南に行けば、市電が通っているエリアに行くことができるが、幹線道路は信号が多いので北大キャンパス内を通る。

クラーク像

北大キャンパスは理路整然とした作りであり、かつ広々としていて、緑が多い。
さらに休日なので学生は少なく、キャンパス内を通る車の数も少ない。
自転車は自転車道を、歩行者は歩道を通るという当たり前のことが守られている。
学内のコンビニ(セイコーマート)はまるで京都のように渋い色使いをしていて、自然に調和している。

私はこのキャンパスを歩いていて、ヨーロッパの街並みってこういう感じなんだろうか?とふと考えた。
札幌の街全体が、北大のような雰囲気であったら良いのになと思う。

北大生協付近

昨年夏にパスポートを取得したので、一度は海外に行ってみたいなと思っている。
今私が住んでいる北海道自体が、色々な意味で外国のようなところだが、本当の意味の外国にも行かなければならない。
現実的なのは韓国や台湾だが、日本とほとんど変わらないところなので、「日本から出た」という達成感以外は何も感じないんじゃないかと考えてしまう。
できれば、東南アジアやロシア極東、中国など文化や政治情勢が日本と大きく異なる国に行ってみたいと思う。

大まかなルート(青線)

北大を通り抜け、北8条通りへと入る。

北7条西7丁目付近
清華亭(札幌市指定有形文化財)

清華亭」という札幌市指定の文化財があるようなので、寄ってみる。

周囲は「清華亭遊園」と名付けられた公園が整備されていた。
公園の奥に足を踏み入れようとしたら、大学生くらいの男女数人が居たので、映像を巻き戻すように公園から立ち去った。

ホテルリブマックス札幌駅前

こんなところにビジホがあった。
そうか、ここも一応札幌駅前なのか。
周辺は静かな雰囲気だったからあまり意識していなかったが、駅西口から徒歩5分くらいの場所にある。

北海道庁

西7丁目通りを南下し、北海道庁や北大植物園を通って、大通公園の辺りを目指す。

北大植物園付近
北大植物園入口
北1西7交差点

北1西7交差点では、「STV」というテレビ局の本社脇を通り過ぎた。
最近、全然テレビを見なくなった。
「テレビ見ない自慢」をする人を苦々しく思っていた私が、テレビをほとんど見なくなってしまったのである。
特に民放はほぼ見ておらず、視聴するのは専らEテレくらい。

北海道の民放番組は、基本的に「札幌ネタ」ばかりで、ニュースでも札幌視点で語られることが多い。(最近では、「消滅可能性自治体」の報道で、「札幌は?」というテロップが見られた)

札幌圏在住ならともかく、道東や道北の人たちが見るには、ほとんど役に立たない内容をただただ垂れ流している。
しかも札幌ネタの大半はご飯屋紹介、交通事故(些細な事故もしばしば報じられる)など、見ていても特に面白いとは思わない内容であるため、ローカル番組はほとんど見なくなった。
その一方で、NHKは道北、道東、道央、道南それぞれに拠点が置かれており、平日夜の番組では各エリア拠点局が独自のコーナーを作っているので、民放のような札幌圏に偏った番組はほとんど見られない。

大通公園付近
札幌市電:西8丁目電停

大通公園を通り過ぎ、市電の「西8丁目」電停へとたどり着いた。
ここから市電に乗って中央図書館に向かう。

西8丁目⇒中央図書館前⇒西線14条

市電の車内は乗車率60~70%くらい、そこそこの混み具合だった。

中央図書館には、開館直前の午前9時10分頃に到着した。
図書館の中には行列ができていて、これは時間がかかりそうだと思っていると、そのほとんどは開館と同時に2階(自習室があるフロア)へと進んでいったので、1階は空いていてすんなり返却・貸出ができた。

今回は5冊本を借りた。
私は昨年12月から熱心に読書を続けていて、今年読んだ本の冊数は既に90冊を超えた。
もちろんたくさん読んだから偉いということはないし、読んだ内容が右から左に筒抜けになっていては何の意味もないのだが、ここまで本を読むのは人生初だと思う。

今までは受験や定期試験のための勉強しかしておらず、自分には「教養」が足りないのではないかと思っていた。
そんな中、昨年12月から少し暇ができたので、ジョージ・オーウェルの「1984」を皮切りに読書を始め、現在に至る。

なるべく色々なジャンルの本を読みたいと思ってはいるが、どうしても私が興味のある政治、社会、歴史、宗教系の本が多くなってしまっている。

読書をして分かったのは、中学2年の時に合格した漢検2級の知識がかなり役立っていると同時に、まだまだ知らない漢字や熟語が多数あるということ。

札幌市電:ロープウェイ入口付近

その後は、徒歩でブックオフ山鼻店に向かった。

ロープウェイ入口電停付近の交差点
ブックオフ山鼻店

GWの時期、ブックオフはアプリ会員限定で20%オフになるキャンペーンがやっているらしいが、20%オフというのは冷静に考えると大して安くはない。
(頻繁に配信されている500円以上の購入で200円引きになるクーポンを使えば、計算上最大40%引きになるので。)

店内をざっと見てみると、以前はなかった「出張買取実施中」という貼り紙がいくつも見られた。
今は買い取りを待つだけでは足りず、自分から積極的に取りに行かなければならない時代か。

札幌市は人口の割にブックオフの店舗数が多い(札幌は19店舗、札幌より人口の多い名古屋市は15店舗、大阪市は9店舗)ので、今後閉店になる店舗も出てくるかもしれない。

(ちなみに、かつては北区新川や北20条西4丁目、豊平区西岡にもブックオフがあったが、それぞれ2001年、2013年、2014年に閉店している。)

西線14条からの移動

ブックオフ山鼻店を見たら、後はすることがないので地下鉄線方面に戻る。
公共交通で移動する場合、最寄りの「西線14条」から市電に乗って、地下鉄に乗り換えられる「西15丁目」「中央区役所前」「西4丁目」「狸小路」「すすきの」などで乗り換えるのがセオリー通りの方法だ。

札幌市電の車両

他には、「石山通」まで歩き、南区方面から来た路線バスに乗って、すすきのや札幌駅に向かうという手段もある。

「西線14条」からの移動:青線(市電)、赤線(路線バス)、黄線(徒歩)

当然ながら、市電が最も楽なルートであるが、例えば地下鉄大通駅と乗り換えできる「西4丁目」まで行く場合、片道20分かかる。
一方で、路線バスを使う場合、石山通まで徒歩約10分かかり、さらにバスに乗って、札幌駅前まで約20分かかる。

路線バスを使えば、市電だけでは直接行けない札幌駅までアクセスできるという利点がある。

色々考えていたら何となく面倒くさくなってきたので、米里・行啓通を通って、徒歩で幌平橋駅まで向かうことにした。
徒歩で行くのが一番面倒なのに(片道25分くらいかかる)、私は何故かこんな選択をしてしまう。

幌平橋駅前:中島公園方面への道
幌平橋駅にて

地下鉄では自分の2つ隣に座っていた女性が、周りの席が空いた途端にそこへ移って行ったので、少し凹んだ。
どうせあと10分ちょっとで終点なんだから、別に良くないか。
そんなに私の近くに居るのが嫌なのかしら。

中央図書館の立地について

札幌市中央図書館は、市電「中央図書館前」電停からすぐのところにあり、公共交通でも簡単にアクセスすることができる。
だが、市電沿線でない地域から行こうとする場合、時間がかかりやすいという欠点がある。

地下鉄東西線沿線から行く場合、「西18丁目」もしくは「西11丁目」或いは「大通」で電車を降り、それぞれ「西15丁目」「中央区役所前」「西4丁目」の電停から市電に乗り換えることになる。

  • 西15丁目~中央図書館前:約20分

  • 中央区役所前~中央図書館前:約22分

  • 西4丁目~中央図書館前:約30分

地下鉄南北線、東豊線方面からは、「大通」「すすきの」「豊水すすきの」「中島公園」「幌平橋」で電車を降り、「西4丁目」「狸小路」「すすきの」「山鼻9条」「静修学園前」の電停から市電に乗り換える。

  • 西4丁目~中央図書館前:約30分

  • 狸小路~中央図書館前:約30分

  • すすきの~中央図書館前:約21分

  • 山鼻9条~中央図書館前:約17分

  • 静修学園前~中央図書館前:約11分

中央図書館前から比較的近い静修学園前や山鼻9条であれば、20分以内の乗車で済むが、中心部の西4丁目からの場合、30分以上乗り続ける必要がある。
さらに、信号待ちなどの外的要因によって、所要時間がさらに増大することもある。

30分の移動と聞くと短いと思われる向きもあろうが、札幌では地下鉄の終点から中心部まで移動しても、片道30分かからない。
地下鉄の速さと比べると、市電はどうしてもゆっくりに感じられてしまうのである。

中央図書館は南22条西13丁目という、中央区ではあるが中心部からやや外れた場所にあるため、中心部から時間がかかってしまうことは致し方ないのであるが、毎回通う度に遠いなと感じる。
理想を言うならば、中央区役所のある辺りに図書館があればもっと行きやすいだろうなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?