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春の札幌徘徊:地下鉄白石駅~美園駅乗り換えを実践

グーグルマップで、札幌市営地下鉄東西線、東豊線沿線エリアを見てみる。

地下鉄東西線と東豊線が通るエリア

札幌市内の地下鉄3路線は中心部に収斂するように設計されているため、大通駅や札幌駅以外では乗り換えができない。
しかしながら、中心部まで行かずに乗り換えたいという場合もある。

東西線と東豊線の両路線が通るエリアについて考えてみると、菊水~学園前、東札幌~豊平公園、白石~美園、そして南郷7丁目~月寒中央は間隔が比較的短く、まだ乗り換えがしやすそうに見える。

特に白石~美園の区間は、環状通という大きな通りを進んでいくだけで良いため、一番歩きやすそうだ。

ということで、今回は白石駅から美園駅まで徒歩で行った場合、どれくらい時間がかかるのかを調べていきたいと思う。

一条大橋から撮影

まずは豊平川を渡り、中央区から白石区に入る。
札幌では桜が見頃になっている。
明日からGWに入るから、桜の名所の円山公園や中島公園は混雑するだろう。

地下鉄東西線菊水駅前

すぐに地下鉄東西線の菊水駅へ着く。
川を渡るとすぐに駅が見えてくるという意味では、南北線の中の島駅などと似ている。

菊水駅前、スナックが入るビル

菊水駅界隈にはあまり来たことがない。
このエリアにはかつて「遊郭」があったことなどから、あまり治安が良くないとされているが、それほど変な雰囲気は感じない。

菊水駅前にて

ただ、駅前のセブンイレブン前で煙草を吸っている人が何人もいたので、(治安の悪さとは直結しないだろうけど)ちょっとぎょっとしてしまった。

アップル書店

「アップル書店」という本屋を見かけた。
書店がどんどん減っている昨今において、こういう本屋が残っているのは珍しい。

菊水は街の面積が広く、駅の出口は1番から6番まで、全部で6個もある。
豊平川を渡るタイミングで一旦街が途切れるとはいえ、白石区中心部や札幌中心部に近いこの地域は、結構栄えているようだ。

菊水円形歩道橋

菊水名物「菊水円形歩道橋」、これは初めて見た。
歩道橋真下の交差点は「五叉路」になっているから、歩道橋があった方が歩行者の利便性や安全を考えると良いのだろう。

札幌にはほかにも北区の麻生駅前が五叉路になっているが、こちらには歩道橋は設置されていない。
地下道を通れば一応行き来はできるから、歩道橋は要らなかったのか。

円形歩道橋から撮影

歩道橋を渡り、白石駅方面に進む。

菊水~東札幌間にて。
駐車場にパンケーキのマークが書かれていたから、何か店があるのだろうかと思い見てみると、パンケーキ専門の店があると分かった。
流石は白石区。スーパーやコンビニだけでなく、こういった店もあるとは、やはり都会だと感じる。

ラソラ札幌

こちらは、「ラソラ札幌」という商業施設。
東札幌3条1丁目にあり、東札幌駅から徒歩でアクセスできる場所にある。
イオンモールと違い、駅からでも簡単に行ける場所(南郷通沿いでもある)に大きな商業施設があるというのは、札幌中心部を除けば意外と珍しいのではないか。

(ラソラ札幌の商業施設面積は約3万㎡ある。札幌中心部以外に立地する商業施設について調べてみると、麻生や琴似、東札幌、栄町のイオンは約1万㎡、桑園イオンは約2万㎡、元町イオンは約2万5千㎡となっている。一方で、新さっぽろサンピアザは約4万7千㎡、アリオ札幌は約4万㎡あるため、ラソラ以外にも大きな駅前商業施設はあるようだ。)

さらに、コールセンターを運営する企業の建物もあった。
最近建てられたと思しき建物で、周辺は緑も多く、「白石こころーど」という遊歩道も近い。

北海道は他の地域と比べると方言が薄く、かつ平均賃金が安いため、コールセンターの地方拠点が設けられることが多い。
しかしながら、北海道民が皆標準語を喋るかというとそんなことはなく、「コーヒー」や「椅子」など、標準語とアクセントの異なる単語もいくつかある。

地下鉄東札幌駅

東札幌駅に到着。

札幌市東札幌図書館

少し寄り道をして、東札幌図書館に向かう。
この図書館は東札幌駅に近く、鉄道でも簡単にアクセスできるのが良い。
今回は2,3度目の来訪だが、改めて見てみるとこの図書館は「講談社ブルーバックス」の本がたくさんあることに気づいた。
ブルーバックスに限れば、中央図書館より冊数が多いと思う。

地下鉄白石駅前

そのまま南郷通(地下鉄東西線の真上)を歩き、白石駅前に到着。
この辺のエリアを何度も通るようになって分かったのは、他の区と比べて白石区が都会だということ。
東札幌駅の手前からひたすら街が続いていて、しかもマンションやアパート、コンビニばかりでなく、飲食店も多数立地している。

南北線や東豊線では、こういった光景は駅前を除けばあまり見られない。
その理由を考えてみると、白石区は地下鉄東西線と南郷通(幹線道路)が同じ場所を通っているからだと思う。
つまり、マイカー利用者と地下鉄利用者が同じエリアに共存しているため、こういった大都会的な風景が作られているのだと思う。

(地方都市では、駅と幹線道路はそれぞれ別の場所に設けられ、幹線道路沿いは店が立ち並んでいるが、駅前はそれほど栄えていないという地域が多い。)

白石駅からは環状通に入り、地下鉄東豊線の美園駅方面に進む。

環状夢の橋」と呼ばれる橋の下を通る。
この橋は歩行者、自転車専用らしく、先ほども出てきた「白石こころーど」の一部でもある。
歩行者やサイクリスト専用の橋が市街地にあるという点から考えても、白石は都会だなあと感じる。

国道36号と交差

しばらく南に進むと、国道36号と交差する。

国道36号沿いには豊平郵便局があり、結構都会的に見える。
もし東豊線が国道36号の真上を通っていたら、駅前はもっと栄えていたかもしれない。

地下鉄東豊線美園駅

白石駅から約20分で、東豊線の美園駅に着いた。
美園駅は環状通の真ん中にあるから、突然駅が現れたように思えた。
駅前にはスーパーが1件、コンビニが2件ある。
札幌の地下鉄駅としては、あまり栄えていない部類に入るだろう。
美園駅、そして豊平公園駅のエリアは国道36号から微妙に離れている。(徒歩では面倒だが車なら余裕で行けるくらい)

国道36号と並行している月寒中央や福住の両駅がそこそこ発展している点から考えても(札幌ドーム効果もあるが)、そして東豊線の豊水すすきの~福住間が1994年開業と比較的最近であるという点から見ても、やはりこの辺のエリアは車優勢なのだろう。

同じ豊平区でも、駅前に飲食店が多い平岸駅と比べると対照的ではある。
(平岸も、幹線道路の平岸通沿いに商業施設や飲食店が多く、こちらも地方都市特有の現象が起きている)

とはいえ、美園駅は自然豊かな月寒公園が近く、札幌中心部の大通駅まではわずか4駅。
総合的に見ると、住みやすそうな地域だと思う。

なお、今日歩いてきた地下鉄白石駅~美園駅間は、中央バスの「白30白石平岸線」という路線バスが走っている。(本数は1時間に1本のみ)

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