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パリで盗難に遭いました #15-パリ(パスポート申請編)

2018年8月16日(木)  パリ(午前中)

今日は勝負の日。今日の結果如何で、この先の予定が決まる。
早朝に起きて、まずはノード駅に写真を撮りに向かう。
確かにスピード写真の機械があり、そこで3人分の写真をゲット。
その足で、パリの日本大使館へ。
日本大使館は凱旋門のすぐそば、わかりやすいロケーション。

今日のミッションとしては、パスポートの申請。願わくば翌日昼の便に乗りたいので、24時間以内に発行。
取り敢えず申請を始め、iPhoneに入ってる戸籍謄本のPDFも、すぐにメールして、トラッキング番号を渡し、今の戸籍謄本のステータスもトラッキングしてもらう。
当然ながら、やはり早くて3-4営業日かかるとの事。
ここで「わかりました」と言ったら終わってしまうので、
「何とか明日に出すことは出来ませんか?」と詰め寄るが、やはり戸籍謄本の原本が届き、それからの処理になるとの事。
そのうち職員から、
「何か帰らないといけない特別な事情でもあるのですか?」と返される。
先ほどから様子を見ると、自分がゴネる度に、担当の方が奥に行き、偉い人に何か聞いている様子。記憶だと3度ほど奥に行ってたかと思う。
これはいけるかもしれない、と心の中で思った。
戻ったらすぐに商談やら打ち合わせが入っているのも事実で、しかも日本からバンコクまで来る人もいるので、自分が居ないとマズイ状況というのも事実。その旨を丁寧に説明すると、まずは嘆願書を書けと、A4の白紙を渡される。
書きましたよ、A4の紙いっぱいに帰らねばならない理由を。
それを提出して、祈りながら待っていると、程なく名前を呼ばれ、
「今回は特別に明日発行します」となった!
その時の安堵感たるや、言葉では言い表せないものがあった。
私は普段からそれほど相手に無理難題を言ったり、ゴネたりしない方だと思うが、ここが人生のゴネ時だと思い、交渉した甲斐があった。ゴネてる中で、何故か頭の中でスラムダンクの安西先生の、
「諦めたらそこで試合終了だよ」と言うのが反芻されていたのも、人生って色んなとこで学びがあるなぁ、と後から考える。


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