「ごめんなさい」

今日は本の話。を書こうとしたのだが、どうにも本のアプリが重いのか何なのかうまくいかないので明日以降に書くことにした。

それ以外の話で、何か書くこと。昨日あった「ごめんなさい事件」のことでも書こうかなと思う。

簡単に言うと、息子が料理中の私に物を投げた(どういう意図があって投げたのか、私を狙ったのか狙っていないのかよくわからない)のだが、私に謝ってくれなかったという話だ。

普段割と「ありがとう」も「ごめんなさい」も言ってくれるのだが、何故かこの時は言ってくれなかった。

「お母さん、痛かったよ」

と言葉を促しても、「ごはんたべたあとでいうー」「おふろでたらごめんなさいするー」と言って、その場で謝ろうとしない。

私たちは家族だし、当たった瞬間は痛かったけれども後々まで残る怪我をしたとかではなかったので、そのままなぁなぁにすることもできた。しかしこのまま許してしまって良いのか?おそらく息子は自分で言った通り、お風呂の後かご飯の後に「ごめんなさい」と言うだろう。けれどその方法で大丈夫だと思ってしまったら、今後困るのではないだろうか?

謝るのは、早い方がいい。その場ですぐ言う方がいい。それがお互いにとって一番気持ちよくすぐ終わる方法なのだ。何でも、後になればなるほどこじれやすい。

そもそも後で謝るというのは「逃げ」なのである。謝るというのは、自分が悪いことを認めるということだ。それを引き伸ばすことで、自分が悪いという気持ちを薄れさせることができる。相手の望みはすぐに謝ることだが、それを引き伸ばして相手の望みを少し叶えない部分を作ることで自分を満足させる。そんな気持ちもあるのではないかなぁと思う。単純に、後になればなるほど自分の罪悪感も薄れて、だから謝りやすくなるというのもあるだろう。そんな謝罪、全く意味がないとは言わないが、どちらがいいと言えば直後の謝罪である。

結局、10分以上をかけて話し合い。途中、「あとでするあとでするぎゃー!!ぎゃー!!」状態になりつつも、最終的に「ごめんなさい」とは言ってくれた。

言ってくれた息子をぎゅっと抱きしめて「ちゃんと言えたね。すごいね」とフォローはしたが。果たして泣き叫ぶ息子にこんなに時間をかけて「ごめんなさい」の一言を言ってもらったことは良かったのか悪かったのか。よくわからない。

その後それを引きずるでもなく(元々切り替えは早い子である)普通に1日を終えたが、これが今後どういう影響をもたらすのか、きっと一生見えてはこないんだろうなぁ。

「ごめんなさい」と言うことは、おそらくほとんどの子が苦手で、実際私も苦手だったし今でも言いたくない場面というのはあるのだが。必要な場面で言えた方がいい言葉であるのは間違いない。

今後も正解がよくわからないままぶつかることが何度もあるのだろうなぁと思う出来事であった。


ではまた明日。