棒馬

「きょくさん、ちょっとここに馬の顔描いて」

目の前に、クリスマスケーキの箱を広げたものを置かれた。夫の話は割と突拍子もないことが多いと思う。

理由を聞けば、おさるのジョージか何かに、「棒の先に馬の頭が付いたおもちゃ」が出てきたらしく、息子がやってみたいそうだから作ろうと、そういうことらしい。

そういうおもちゃなら、馬は横顔なのか?と思いつつ。とりあえず写真を検索して見ながら描いてみた。

渡されたのがクレヨンだからなんかぼやっとしてる。でもまぁ、馬には見えるのでは。

夫は展開図状態だったケーキの箱を切り、私が描いた紙の裏側に絵を描いた。

……。
せっかく作るなら、もうちょっとやる気見せてもいいんじゃないですかね。
なんとなく、『スーホの白い馬』を思い出した。色が白いからかな。

そしてこの画像にちらっと見えているけれども、最終的に、棒というか何というか、平べったいものを付けた。

私「この前、ラップの芯出なかったっけ?」
夫「いやーラップの芯では短いでしょ」

結局、夫の工作関係のところから、適当に板?を持ってきて貼り付けることにしたっぽい。せっかく作るなら、ラップの芯を2つくっつけるとか、何か丸いもので作った方がいいのでは、と私は思うのだが。ラップの芯が足りないならば、紙を丸めるとかダンボール丸めるとかでもいいと思う。

この辺、夫と私の工作に対する考え方の違いが出てきて面白い。おそらく私は夫と比べれば、絵や工作に関しては凝り性なのだろう。

そんなこんなで絵を描き始めてからそんなに時間もかからず完成。早速息子はまたがって遊んでいた。

しかしこの馬、子どもの頃から見かけることはあるけど、なんて名前なんだろう?と検索してみたら「棒馬」と出てくるのだけれど、本当にこれが正式名称なのだろうか。あまりにそのまんますぎて。いや、そのまんまで悪いことは無いのだけれど。

世界的に、ずいぶん大昔からあるおもちゃらしい。昔は今よりも馬が身近だったということなのだろう。フィンランドではスポーツのような感じでやっている人もいるらしく。ちょっと動画を見たがすごかった。人の発想力や行動力はすごいな。

私は久しぶりに落書きよりはちょっと真面目に絵を描いて楽しかった。決して上手くはないけれど、やっぱり絵を描くのは好きなのだ。


ではまた明日。