懐かしの通学路

実家に行った。ついでに少しだけ、息子と一緒に私の通学路を歩いてみた。息子が小学生になるにあたり、お母さんは小学校に行く時、こんな道を通っていたんだよ!という話をしようと思ったわけである。

と言っても私は山の子で、小学校までは山を越えて片道2.5キロ(GoogleMap調べ)。思いつきで行って帰ってくるにはちょっと面倒な距離なので。途中まで行って、途中から通学路を外れてぐるっと一周。実家に戻ってくるコースにしてみた。


息子と話しながら、えっちらおっちら歩いていく。実家を出てすぐ、つくしを見つけた。

そういえば今年は、あまりつくしを見る時間が無かった。もうすっかり大きくなってしまっている。来年はつくしが出てくるところから見る余裕が欲しいな。


しばらく平坦な道を進んだ後は、山登りじゃー!と坂道をずんずん登った。と、イガイガしたものを見つけた。


中身が入っているものもあった。

この辺に栗があった記憶は無い。私が小学生だったのは約30年前(改めて考えるとびっくりだな…)。その間に栗の木が大きくなったりしたのかなぁ。

この辺と言えば、小学生にとってはアレが沢山ある場所だったのですよ。でも、私が通っていた時より道が微妙に広くなったり、法面(?)を整備したりで、もう道沿いには生えていないのかも。と思いつつ登っていたら。


あったーーーー!!

これ!!これは野イチゴの花ではないですか!?

記憶ってすごいな。30年前の話でも、見てすぐ「あ!!」ってなるんだな。

多分、野イチゴの花なハズである。もうちょっとしたら、きっと赤い実がなるだろう。この実は小学生にとってはいいおやつで、下校中に見つけてはパクパク食べていたのである。まず実を割って中にアリがいないかどうかを確認するのが食べる前の儀式である。こういう話をすると誤解されそうだけど、これは平成の話なのだ。山の方だとよくある話のはずなのである…多分…。


他にもちょこっと生えているところを見つけた。私が通っていた頃と比べると全然だけど。まだ野イチゴの姿があるのは嬉しいなぁと思う。


その後山を登りきってまた平坦な道へ。

通学路にあったスモモの木はなくなってしまっていた。ビワの木はまだあった。ヘビイチゴがよくあった場所に今もヘビイチゴがなるのかはちょっとわからなかった。

やっぱりこう、通学路を通っても食べられるものの記憶が多いのだよなぁ…(ヘビイチゴは食べなかったけど)。小学生はいつも腹ペコなのである。

それ以外にも、知らない道ができているなぁ、とか。この家はもう誰も住んでいないんだなぁ、とか。いろいろ変化を感じることができた。ここはこうだったんだよ、と息子に思い出話をしつつ。


進んでいるとすんごいスギナ畑があった。こんなにスギナが生えているのってあんまり見ない気がする。


この辺りから、通学路を外れて別の道に入った。ここまで歩いてもまだ小学校には着かないんだから、当時の私はすごいなぁと思う。よく毎日歩いていたなぁ。

単純計算、往復5キロ。学校に着いてすぐ、朝一にマラソンの時間があって走っていたし。その後普通に授業を受けて、家に帰ってからは遊びに出かけて。元気だなぁと思う。まぁでもそのくらい動くのが子どもらしいというか、身体には良かったのかなぁと思いつつ。


麦は穂が出てきていた。うちの実家は麦を植えないので。道すがら麦畑をちょこちょこ見かけるものの、その度何だか新鮮な気分になるのである。


すごく大きなクローバーも見つけた。左の方のつくしと対比したら、大きさがわかるかも。普通のと種類が違うのか、何なのか。こんなにワサワサするものなんだな。



ぐるーっと回って実家の近くでまた栗を見つけた。意外とこの時期でも中身の入った栗はあるのかもしれない。


そんなこんなで、おそらく3キロちょっとくらいのお散歩は終わった。

久しぶりに通学路を歩いたのも楽しかったし。息子と一緒にいろいろ見られたのも良かった。

やっぱりこう、自然のある道だといろんな発見があって面白いなぁと思う。

今度はちゃんと小学校まで歩いてみたいな。小学校自体、もう廃校になってしまったし、建物も無いのだけれど。息子に話せることはいろいろあるんじゃないかなぁと思う。

息子の通学路を歩く練習もしていかなきゃだなぁ。



ではまた明日。