我が家のポケモン
「僕は今からポケモンだから!」
宣言と共に急に息子がポケモンになった。
最近、保育園で塗り絵をすることがあって、友達と話すこともあって。ポケモンという存在が少し気になっている様子。
ポケモンを持っている人の方じゃなくて、ポケモンになりたいんだなぁと思いつつ見ていると。
「◯◯(名字)が現れましたー。お母さん、捕まえて」
しゃがんでひょこひょこ歩く息子登場。
「え、名前◯◯なの?」
「そうだよ。このポケモンは、◯◯(名字)→□□(名前)→◯◯□□(フルネーム)って進化するんだよ!」
「な、なるほど…」
何となくこういう場合って、自分の名前の方が最初に来そうな感じだけど。息子の中では順番通りに名字が最初なのだな。
「はやく◯◯捕まえてー」
「え、うん」
私はポケモンのことをよく知らないけど、とりあえずボールを投げたら良いのだろうか…?というわけで、投げるフリをしてみた。捕まえられたもよう。
しかしこう、その後もこの第一形態?なポケモンの名前を呼ぶことが何回かあったのだけれど。その度に何だか笑えて仕方なかった。名乗るために自ら言うことはあっても、誰かを呼ぶためにこの単語を発することが無いからすごく新鮮で変な感じがすると言えばいいのだろうか。
聞き慣れた単語なのに、言い慣れた単語なのに。シチュエーションひとつでこうも違うんだなぁと。個人的にはそこが一番面白かった。
その後も出現した敵を1体倒すごとに順調に進化していく息子。すぐにフルネームになった。
「最後はなんちゃら□□ロボなんちゃらになるんだよ!」
と、おそらく自分が考えるカッコいい姿っぽい名前を言っていたものの。ポケモンって何となく3段階目までしか進化は無い気がしていたけど、4段階目ってあるの…?何よりも。
「ロボにはなって欲しくないから、このままでいいかなー」
と言えば、ブーブー言っていた。
息子よ。こういうものは全てを一番上まで上げなくても良いのだ。あえて上げない選択をすることもあるのだよ。キミにもいつかわかる時がくるだろう。
特にオチらしいオチは無いけど、息子を名字呼び捨てで呼ぶのが新鮮だったのと、いきなりポケモンごっこを始めたのが何だか面白かったので。とりあえず記録しておくのだった。
ではまた明日。