彼女の昔の恋愛を聞く vol.6

「彼女の昔の恋愛を聞く vo.5」 は こちら
https://note.mu/tanukihama/n/n289e7c8ef92b?magazine_key=mfb50ddd0406a

帰り道は「惜しさ」と「安堵」、両方

「僕」:

「なんかすっごい、気持ち悪い」
「はは、素直でいいねぇ」

胸元を擦ってげんなりと吐き出した僕の声に、彼女は相変わらずあっけらかんと笑うだけだった。

砂場で留

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彼女の昔の恋愛を聞く vol.5

「彼女の昔の恋愛を聞く vol.4」は こちら
https://note.mu/tanukihama/n/n45c61e95e82f

「彼女」:

「マコちゃんずっと飲み会いたい?」
「いやどっちかって言うと早く帰りたいです」
「よし、いいね!」

本来なら「もちろんです」と言うのが正解だったのだろうが、店長の雰囲気は明らかに私の本音を求めていた。その方が自分にも都合が良かったからだろう。その証

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大人になってしまった人への「ごっこ遊び」のすすめ

最後にごっこ遊びをしたのは、いつだったかな。



最近なにかと話題になっているえらいてんちょうさんの「しょぼい」シリーズという本たちがある。

実はこれらの本の前に彼が書いた『しょぼい起業で生きていく』という本があって、けっこう面白く読ませてもらった。

僕がこの本から得た一番の学びは「コストをかけずに自分の生活の一部を稼働させることができる」というものだった。
つまり、なにかのビジネスは実は

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彼女の昔の恋愛を聞く vol.4

「彼女の昔の恋愛を聞く vol.3」は こちら
https://note.mu/tanukihama/n/n3afeaf768cbe

「彼女」:

ああ、頭がふわふわする。時々発生する痛みが憎い。
何のきっかけも無く、私は浅い眠りから目を覚ました。浅い瞼の開きは、私の世界全てをぼやけた微睡みの様に映した。

「寝ていいんだよ?」

髪を撫でられて、囁かれる。
私が意味を持たない音を口から零せば、

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彼女の昔の恋愛を聞く vol.3

「彼女の昔の恋愛を聞くvol.2」は こちら
https://note.mu/tanukihama/n/n3806f3681013

朝食遅かったしね、パンケーキで

「僕」:

「がっつりはいらないけど何か食べたいなぁ」

そう言い出した彼女と、僕は飲食店の並ぶ商店街の中を彷徨っていた。

「サンドイッチは?」
「違う」
「ファミレスでも行く?」
「学生気分に戻りたくなったらね」

なかなか彼女

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彼女の昔の恋愛を聞く vol.2

「彼女の昔の恋愛を聞くvol.1」は こちらhttps://note.mu/tanukihama/n/n3c2dc33a2c59

「彼女」:

ある連勤終わりの日曜日。
その日も私は店長と二人、タバコを吸う時間も惜しんで二階の座敷にぶっ倒れていた。デジャヴを感じながら、暫く二人で時を刻む時計の針の音だけを聞いていた。

「…マコちゃん、明日休みだね」
「…はい…休みですね」
「…俺まだもう一日あ

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彼女の昔の恋愛を聞く vol.1

君の好きな端っこの席で、カフェ

「僕」:

「私の話なんて、どこにでもある少し湿っぽい恋愛映画とそう変わらんよ」

テーブルに両肘を付いて、少しだけ肩を竦ませて、キザい芝居掛かった動きでアイスコーヒーの入ったプラスチック製のカップを片手で揺らしながら、彼女はそう言った。目線は意味もなく外の歩道に投げられていて。
僕にはそれが彼女の照れ隠しだと分かっていたから、僕の顔はきっと、隠し切れない期待に上

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日常を冒険にすると楽しい!

まだ無邪気だった小学校の頃の話です。

宿題をしたあとで、紙の上にRPG風の画面を書いてました。画面を4分割ぐらいに分けて、各コマにキャラクタのイラストを描き、HP/MPの設定や別紙にマップもあったかな。RPGはそこまでやってないくせに、テキトーにオレオレRPGを作る。

で、休み時間になったら、何人かでそれをプレイしました。自分が進行役として「敵と遭遇した」「アイテムを拾った」「レベルアップした

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メドゥーサごっこをしながら、「あれは、そういう生き物」メソッドについて語る。下手の考え、休むに似たり。

あのとき、こうできていれば
もっとうまくいっただろうに
 
あのとき、こうしなかったから
こんなふうになってしまった
 
そんな罪悪感や無力感案件を
やまほど抱えてここまできましたが
 

ついさっき、たまたま
その種の人の悩みを聞いてて
その因果関係があまりに破綻してて
思わず爆笑してしまいました(すみません
 
 
  
で、たぶん私の「こうしていれば」も
おんなじように破綻してんねやろな、と

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ごっこ遊びは時代を映す鏡

子ども達は、経験したことや、周りの大人の姿を再現するごっこ遊びが大好きです。

 お母さんごっこ、ままごと、家族ごっこ、病院ごっこ・・・大人の姿をよく見ているなと思います。心が動いたこと、印象に残っていること、真似をしたい大人がいることが、子どものごっこ遊びを引き出すのでしょう。

 特に病院ごっこは大好きです。白衣を見ただけで泣いてしまう子も、遊びの中ではお医者さんや看護師さんになって、細長い棒

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