結婚相手に求めた事

9月は結婚記念日がある。というわけで、ネタの無い日に結婚に関することを書いてもいいかなぁと思った。今日のお題は「結婚相手に求めた事」。夫と結婚するにあたって私が何を重視したのかを書いてみたいと思う。

20代も後半に差し掛かる頃、私は長年付き合った人と別れることにした。成人するかしないか頃から付き合っていた人で、初めて付き合った人である。基本的に悪い人ではないし、いずれこの人と結婚できればいいなぁと思っていたけれど、結局別れを切り出した。

この人と家族になっても、深刻な場面で話し合いや協力ができなさそうだなと思ったのだ。

良く言えば優しい、悪く言えば優柔不断な人だった。何かあっても自分で抱え込む人だった。だからこそ、表立って衝突することは無い。当たり障りの無い会話は楽しいし、興味のあることも似ている。しかし、こちらに悩みや愚痴をほとんど言ってくれないし、仕事を辞める等大きな決断についても何も相談してくれない人だった。

こちらがいくら「話を聞くよ」と言っても言ってくれない。そして自分で抱え込んで、精神的に病んでしまう。私自身、当時相手の話をただ聞く、傾聴することができたかと言えば、きっとできなかったと思う。だから相手も相談できなかったと言えばそれまでなのかもしれない。今が彼女という立場だから相談しないだけで、家族になればさすがに相談するのか?おそらく、彼の性格的にしないだろう。

相手が苦しんでいるのはわかるが、私ではどうしようもない。話してくれさえもしない。仮にこの先結婚したとしても、お互い苦しいだけだろう。彼のことを嫌いになったわけではなかった。ただ、この先のことを考えた時に苦しい未来が見えた。だから、迷いに迷った末に別れを切り出した。


それから数年間。30歳までに結婚できればなぁという漠然としたものは持っていた。だが相手を積極的に探すということは無かった。「結婚とは何なのか?」「どんな相手がいいのか?」という文を読んでいくうち、「自分が相手に求めるものを2つか3つ決めておいた方がいい」という文を見た。自分が相手に重視するのは何なのか?相手はそれに当てはまるのか?そこさえ当てはまっていれば他が多少合わなくてもやっていける、そんな項目は何なのか?

人によったら経済力や家事能力や愛情が入ることもあるだろう。さて私は?と考えた時に思い浮かんだのは、

「話し合いができるかどうか」

「何かあった時に協力していける相手かどうか」

だった。

以前の経験から、話し合いができるかどうかは絶対条件だなと思った。少なくとも私は、自分と親密な関係にある人と腹を割って話し合いができないことに苦痛を感じるらしい。もちろん相手に対して遠慮や配慮が必要な場面はあるが、お互いにあったこと、思ったことを気軽に話し合える関係でありたい。

そして、何か問題が出てきた時に。やはり話し合って一緒に解決策を探ってくれる人がいい。経済力やら何やらは、正直二の次、三の次だった。そこに問題があるならば、それを解決しようと共に動けばいいのである。まずは協力して解決していこうという姿勢があるかどうかが大事だ。

結婚するなら、家族として共に生きていくなら、この2つは私の中で譲れないなと、そう思った。

さて夫と結婚するかなぁという話になった時、夫をこの条件に照らし合わせてみた。おそらく大丈夫だろうと思った。だから結婚した。

実際に結婚してみてどうだったのかというと。最初のうちは思ったよりも話し合いに向き合ってくれない場面もあったのだが、何やかんやとやってきて今に至る。結婚当初に比べると今は随分いろいろ話し合ってくれるようになったし、いろんな場面で協力してくれている。夫と2人で家庭という組織を運営しているなぁという感じがする。

少なくとも私は、夫と結婚して良かったなと思うし、結婚前に挙げた「結婚相手に求める条件」は私に合っていたと思う。

条件は本当に人それぞれで、考え方も人それぞれ。ただ、結婚前に「結婚相手、結婚生活に何を求めるのか」をちゃんと考えておくと、後の生活のストレスは少ないのかもしれない。よくある言葉だが、「結婚はゴールではなくスタート」なので、これから結婚する人は考えて悔いの無いように、と思うのである。

まぁ、やってみなければわからないことは沢山あるし、うまくいかなくてもそれも経験。後に活かせばいいだけだがね。

1人でも多くの人が楽しい結婚生活を送れればいいなぁと思いつつ、今日の記事は終わるのであった。


ではまた明日。