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私が「歯科恐怖症」を克服するまで

さやです。
先日、歯医者に行こうと一大決心しました。(大げさ)
この世の中で、一番「歯医者」が嫌いな私。それは幼い頃のトラウマに基づく、とある「恐怖症」のせいと、最近知りました。

大事なイベントや旅行中に、歯が痛くなってしまった経験…
実は何度かありました。

・歯医者が嫌いな方
・ちょっと歯が痛い気がする…でもまだ大丈夫と、ついつい日常の忙しさにかまけて放置してしまっている方

その方たちに向けて、この記事を書いてみます。


・「歯科恐怖症」って何?

日本には500万人(20人に一人)を超える「歯科恐怖症」の方がいるそうです。歯医者の独特な匂いや、音などに恐怖が誘発されて身体が硬直したり、動機が止まらなくなったり、吐き気をもよおしたり…症状はかなり深刻です。

いくつかの症状が当てはまるので、私も歯科恐怖症と確信しました。(涙)

・きっかけ

私の幼少期、予防歯科という考え方はいまほど浸透していなかったと思います。自分の母子手帳を見たら、3歳の時点で虫歯がありました。兄が食べていた甘いものを、同じように欲しがっていたのだと思います。
歯医者は、歯痛を感じたら連れて行かれる場所。歯を削るドリル音、先の尖った器具でカリカリ削られる感触と痛み、麻酔の腫れぼったい不快感、そのすべてが嫌でした。

恐怖で口を大きく開けられなかったり、治療中につい口を閉じてしまうと怒られるのも恐怖でした。

・負のループ①矯正中断

中学校時代、親のすすめで歯科矯正をすることに。矯正器具も痛いけど、部活中(運動系)に人や物が口にぶつかると涙が出るほど痛い。いつも口の中が切れて血だらけでした。
ついに中2で矯正は断念、磨き残しから虫歯になり、半泣きで治療に通うことに。

・負のループ②不規則な社会人生活

社会人になると、仕事が多忙で夜中の帰宅は当たり前。慢性的な疲労で、帰宅後はそのまま寝てしまう日も。ある日、出張先で奥歯が激痛に襲われ、あわてて痛み止めを買いに薬局へ。翌日、歯医者に駆け込んだら、虫歯が進んでスポンジ状になった親知らずが、ぽろりと取れました。恐ろしい体験でした。

さらに、友人と海外旅行をしたときのこと。行きの機内で親知らずが痛み出し、薬を忘れたことに気づき絶望。現地でなんとか痛み止めを手に入れて、痛みをちらしながら数日過ごすことに。
薬を飲んでも、その奥に強い痛みが隠れている恐怖と不快感で、旅行は半分も楽しめませんでした。

・負のループ③つわり地獄

子ども3人の妊娠中はいずれも、最初の3ヶ月はひどい「つわり」に苦しみました。歯ブラシを口に入れただけで嘔吐してしまうので、口をゆすぐことしかできず数ヶ月過ごすことに。

妊婦さんは口内環境が変わり虫歯になりやすいそうです。妊娠を考えている方は、早めに歯の処置をしてくださいね(それを知ってたのに行かなかったのは私)

虫歯を放置したツケは、数年後みごとに回ってきます。子育てと仕事に忙殺されていたある日曜日、「ドーーーン!」という強い痛みに飛び起きました。這うようにして歯医者に行くと、神経は残せたものの、大嫌いな麻酔と、詰め物をすることになってしまいました。

・そうだ、歯医者いこう

このように、子どものころから大人になるまで、「歯が痛くなるまでは放置する」という負のループの中にいました。それが間違っていることはわかっているのに、幼児期のトラウマがどうしても頭から離れず、歯医者に行く想像をするだけで寒気がするほど、歯医者が怖かったんです。

一方で、子どもが生まれてからは、甘い菓子は日常的には食べさせず、乳歯でも丁寧に磨くようにしました。それに伴い、自分もフロスを使ったり、時間をかけて歯磨きを行うなどケアを心がけるようになりました。

◎転機①
そんな折。ちょっと前から、冷たいものがしみると思いつつ放置していた歯と、食べたときに違和感を感じていたところがあり、治療しなくてはと思っていました。なかなか勇気が出ず、ついに歯が痛くなる夢まで見るように。抜歯することになったらどうしよう。そんな想像をする度に恐ろしくて…。

ご飯も美味しく食べられない、心から笑えない、そんな日々でした。

ここまできて、やっと気づきました。
「もしかして、いまの状態は、”治療の痛さ”の何倍も辛いのでは?」

◎転機②
もう一点、子どもたちの存在もありました。
「身体が不調の時にそれに気づき、自ら適切にケアできること」
これは、親が子どもに残せるもので、お金より大事と思っています。

子どもに求めることを、親ができてないのはまずいよね…

一念発起して歯医者にアポを取りました。
予約日が近づくにつれ、針の筵に座らされている気分。一分一秒が長く感じられる…。

そして当日。朝から不安でそわそわしながら、家事を終わらせて、ちょっと早めに現地に着きました。一番懸念していた痛みは、親知らずによるもので、年明けに処置をすることに。もう一本、しみると思っていた歯はそこまで深刻ではなく、治療はあっけないほど簡単でした。(ちょっとは削られたけど、そんなに痛くなかった)
いつも診察台で身体が硬直するほど怖かったので、口を大きく開けて、リラックスできるよう深呼吸に集中していたら、身体がほかほかしてきました。
気づいたら、「はい、終わり」という声が。

たった10数分で治療は終了。早めに処置すれば、こんな程度で済むのかー!

それで私は40代にしてようやく、ちゃんと自分の歯の問題に向き合えるようになりました。いまは、元気で健康な歯を、できるだけ長く維持したいと思っていますし、そのためには定期的に検診に行こうと思います。

歯医者が怖くて、苦手で行けない方。
嫌な気持ちはよくわかります。
「歯科恐怖症」はあなたのせいじゃないです。
大丈夫です!想像しているほど怖くないし、痛くないです。
放置するほうが、よほどあとが辛いし、怖いです。
勇気を持って、歯医者にアポ取りましょう。

もし勇気が出なくて、一歩が踏み出せない方は、私にメッセージください。
全力で励まします!一緒に乗り越えましょう。

読んでくださってありがとうございます!
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