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陰陽論でタスクシュートを考える

陰陽論とは

自然界のあらゆるものは陰と陽に分けることができる・・・というのが陰陽論(おんようろん)の考え方です。
他にも、「陰と陽はどちらが欠けても成り立たない」「主体性のある方を陽とする」「陰と陽の価値は同じ」といった特徴があります。
例えば「昼と夜」「プラスとマイナス」「海と陸」「精神と肉体」「天と地」「表と裏」「男と女」といった感じ。

主体性がある方が「陽」ですが、これは状況によって逆転することもあります。
例えば、男女は一般的に男が陽で女が陰ですが、エリザベス女王時代のイギリス王室では女王を「陽」と見ることもありますし、男女が交際を始める際は女性が男性を選ぶ(男性は複数の女性に願書を出し女性が合否判定をする。男性は本命に入学or滑り止めに入学or浪人しか選べない)ため、そのタイミングにおいては陰陽が逆転していると言えます。

もう一つ陰陽論の大事なポイントとして「陰陽が交互に並ぶものは、連続性が出る」という点も重要です。

陰陽が交互に並ぶものは、連続性が出る

「連続性が出る」とは「続きやすい」ということです。

例えば江戸幕府。
初代将軍の徳川家康は、その功績から考えて誰が見ても「陽」と言えるでしょう。それと比べて2代将軍の秀忠は、大河ドラマ「どうする家康」でも偉大なる凡庸と描かれていたように「陰」です。
3代将軍の家光は、生まれながらの将軍として参勤交代や鎖国によって徳川幕府の体制を構築したので「陽」と考えて良いでしょう。4代将軍の家綱は・・・何をやったんでしたっけ?
5代将軍の綱吉の時代には元禄文化が花開き、悪法とは言われるものの「生類憐みの令」を施行しました。「陽」ですね。
6代将軍家宣、7代将軍家継はいずれも在職期間が短くどちらも「陰」と考えてよさそうで、8代将軍には御三家の紀州徳川家から吉宗を迎えることになります。

このように見ていくと、明治維新以降も明治天皇→大正天皇→昭和天皇→上皇陛下(平成)と陽と陰が交互に続いていますので、今上陛下(令和)の時代も陽として続いていけば連続性が出て続いていくと思われますし、江戸時代全体を「陰」と考えれば、明治維新以降の時代を「陽」として江戸時代と同じ260年くらいは続くだろうと見ることもできます。

タスクシュートを続けていくために

タスクシュートが長続きしないという悩みをお持ちの方は、陰陽論の考え方をもう一度思い出していただきたいと思います。
私の場合、例えば「タスクシュートに関する情報発信」「本を読む」「講座の資料を作る」「トレーニングをする」などは「陽のタスク」で、「ダラダラとSNSを巡回する」とか「テレビを見る」とか「無駄話をする」などが「陰のタスク」と言えます。

自己実現、目標達成、日々成長を追い求めるあまり、毎日を「陽のタスク」で埋め尽くすためにタスクシュートを使おうとしていないでしょうか?
毎日をパワー全開、ポジティブ思考で走り抜けたいと望んでいないでしょうか?
思い出してください。「陰と陽の価値は同じ」なのです。そして「陽」ばかりが並ぶと続きにくくなります。
タスクシュートを続けやすくするためには、適切に「陽のタスク」に「陰のタスク」を並べたり、「陽」の日だけでなく「陰」の日があるのも良いと思います。「陰と陽の価値は同じ」ですが、同じ時間を使う必要はありません。「陰」の時間があること、「陰」の日があることは決して悪いことではないのです。

視点を変えれば、タスクシュートが上手く回る日とそうでない日があっても良いですし、記録が取れる日と取れない日があっても良いです。
そうやって「陰と陽」があることをタスクシュートを使って記録して、自分にとって最適な「陰と陽」のバランスや組合せ、順番を見つけるためのツールとしてタスクシュートを使ってみてはいかがでしょうか?


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