妄想機関車。

長らくこのノートを更新していなかったし、ここに特別なにを書けばいいのか持て余していたけど、TRIBEで何をしていきたいかについて書くのが一番良いと思う。妄想機関車になって、TRIBEでやりたいことをここに書いて聞く。そうすることで全部実現してしまうのではないか、なんてね。

TRIBEという空間は自分の妄想から始まった。いつも自宅でグラフィックデザインの作業やモノづくりをしていて、家と仕事が絡み合って、ごちゃごちゃになっていた。それがいやで、仕事場が欲しいなーと常々思っていた。いつもいくカフェのお母さんに「自分の場所を持つのが夢なんですよー。」なんて軽ーく話したら、お母さんが「あら、ならいいところあるわよ。八丁堀なんだけどね。」って言われた。八丁堀。あの、おかっぴきがいるところ。でも、名前の響きだけで、「いいなー。見てみたいです。」って言って、すぐに見せてもらった。そのときは完全に冷やかしで。

とはいえ、見に行く前に妄想を膨らませていた。白い空間だったらいいなあ。壁に棚なんてあればいいなあ。入口は4枚扉、ガラスの引き戸で…なんて都合のいい話。でも行ってみたら、そのまんまの空間が広がっていた。私の妄想機関車は爆走し始めた。ここで音楽かけたいな、レコードを飾りたいな、誰かにスペースをレンタルして使ってもらったり、自分でイベントをやったり…もう帰る頃にはすっかり借りる気満々になっていた。(立地のあり、結構なお家賃だったんだけど)

借りることになって(お金を払うときは手が震えたけど)まずはとにかく自分のものを空間に持ち込んでいった。借りた2017年は民族衣装の布を使ったモノづくりを本格的にやっていこうとし始めた頃で、それまでの蓄積で布は買い込んでいたから、まずはそれを並べてみた。あと、同じ年にRoom No,6のバッグに出会い、イベントするならバッグの展示をさせて欲しいなあ、という妄想もあったので、浅草橋で展示をしているところへ突撃して、空間を持つんでイベントをやってくれませんかと言ったら、ただ八丁堀の駅の近くの空間(隣が中華料理とは言ったかもしれないけど)の情報だけで見に来てくれて、すぐにやりましょうと言ってくれた。これもまた奇跡。

初めはとにかく妄想を膨らませて、自分のお店気取って、やりたい放題やっていた。なんせ、お店を持つことに関しては何の知識もない。お金のマネージメントも全然わからない。挙句に長年グラフィックデザインでお世話になっていたアパレルブランドがなくなることになった。まあ、これも仕方のないことかと思ったけど、やばいなって話。空間は持ったが収入は減る。何とかしていかないといけないけど、全てのことにど素人。でも、色々わかっていれば怖かったのかもしれないけど、いろんなことが漠然としすぎていて、ビビることもなかった。ただただ、何とかしていかないとなと思う日々。何ともならなかったら、次の更新は諦めるしかない。そう思ってはや6年。コロナもあったり、体調を崩したり、はたまた大きな人生の選択をしたりもしたけど、この空間には何か可能性があるはずだ!自分には何か出来るはずだと信じて、根拠のない自信だけを頼りに、いつか素敵な空間になることを夢見て今日までやってきた。正直なところ、いまだにここが何なのか?どうしたいのか?わからないけれど、何かに向かって進んでいる感はある。

これからの妄想の前に、これまでの妄想を語りました。これからはどんどんやりたいことをここに記していきたいと思います。


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