見出し画像

ラゴスへ・・・ そしてポルトへ 準備編

昔むかし・・ まだ若かったころ
ナイジェリアのラゴスで2年間を過ごした。20世紀の最後の2年間だった。
この期間の詳しいことは本になって出ているので、ここでは別の話を。

ラゴスはLAGOSと書く。英語読みだと”レェィゴス” という感じかな?
僕らはラゴスと発音し、ナイジェリア人の多くはレゴスと発音した。
どれが正しいのかは知らない。けどこれは現地の言葉ではなさそう。
ではいったい何語で、なんと発音するのが正しいのだろう?
当時聞いた話では
①ラゴスはおもちゃのレゴのようにいくつかのパーツ(島)で出来ているから、そういう名前が付いた。なので正確にはレゴスだ。
②アフリカのギニア湾に最初に来たのはポルトガル人。ラゴスという名はポルトガル語でラグーン(潟)という意味だ。だから発音はラゴス。
の2つの説があった。
デンマークのおもちゃ”レゴ”はLEGOなので怪しいな。一つだけでは遊べないのに複数形では聞いたことがない。それに新しく見つけた土地におもちゃの名前を付けるのも少し不自然。
やはりポルトガルではなかろうか?
といろいろ調べたところ、なんとポルトガルにLAGOSという地名を見つけた!
ここに行った日本人の表記だと”ラゴス”になっている。けど行ったことのある日本人はとても少なく、”ラゴス”の発音で本当にいいのかは分からない。
「これは実際に行って、自分の耳で確かめてみないと!」
その前にできるだけ情報を集めてみた。

**紛らわしいのでポルトガルの方の表記をローマ字のLAGOSとします。

LAGOSもやはり海沿いだった。ラグーン(潟)があるのかは不明。
マリンリゾートとして(ヨーロッパでは)有名で、ホテルも多い。
近くにヨーロッパ大陸南西端のサン・ヴィンセンテ岬がある。ここはあの沢木耕太郎が深夜特急のゴールにしていた場所(結局行ってない)らしい。
ふむふむ。

そして・・なんと!ヨーロッパで初めてアフリカ人奴隷を上陸させた場所!だという。
なんてことだ! かつてアフリカ人を奴隷として連れ出していたラゴスと、それを上陸させたLAGOS。
やはりどう見てもラゴスの名前のルーツはポルトガルだろう。

ちなみに、僕のいたナイジェリアの隣国ベナンの首都の名は”ポルトノボ”。
ポルトガル語で”新しい港”の意味らしい。
ポルトガル第2の都市の名は”ポルト”。そして僕の店”トライブス”のケータリング用の名前も”ポルト(porto)”だった。
当時のスタッフが付けてくれた。ラテン語で”運ぶ”という意味だ。
ここも是非行きたい!!

僕は早速ポルトガル行きのチケットを手配した。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?