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【No.37】採用工学のススメ ~「仕事を掛け持ちする」ことが次世代の働き方~

No.37
━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━
        「仕事を掛け持ちする」ことが次世代の働き方
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 みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。

 6月の選考解禁からおよそ2週間が経過しました。就職活動中の読者の方も多いと思いますが、状況はいかがでしょうか。このメルマガでの考え方、戦略構築の方法論を学んでいる優秀な皆さんであれば、無事に内定をいくつも獲得しているような状況だと思います。一方、企業の採用担当者の方々も、しっかりと早期から畳み掛けて内定承諾者を出せているのではないでしょうか。

 就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが、就職活動生のおよそ6割が6月1日の選考解禁初日時点で、内定を獲得しているというアンケート結果を発表しました。昨年同時期は50%強だったこともあり、およそ1割も増えた計算になります。先日も、有効求人倍率がバブル期を超えたことがしきりにニュースになるなど、企業の人材不足感は高止まりを続け、新卒採用においても各社が早期に内定を出して囲い込もうと躍起になっています。

 今年に関しては、「贅沢を言わなければ」働き口自体は余るほどある訳で、多くの学生にとっては内定を獲得すること自体は、特段難しく無いという状況です。彼ら・彼女らは、内定獲得ではなく、「志望する企業からの内定をいかに獲得するか」という一点に情熱を注いでおり、すでに内定を出している企業が、より魅力度の高い大手企業や人気企業が内定カードを切り始めた6月以降、どんどん内定辞退されているという悲惨な状況を耳にします。
 この状況はまるで、ものすごくモテている女性(学生)に対して、多くの男性(企業)がせっせとアプローチしているという構造に酷似しています。多くの一般的な男性は早期から積極的にアプローチして、一度は女性から好意を取り付けています。が、急に極めてハイスペックの男性が表れて、サッとその女性を奪われてしまうという状況な訳で、これが全国各地の企業で頻発していると考えていると極めて悲惨ですね。

 このメルマガでも以前から警鐘していた事態が起こっていますが、優秀な読者のみなさまであれば既に先手を打って、学生さんをメロメロにして繋ぎ止めているのではないでしょうか。採用はここからが正念場です。採用成功に必要なことは、一発逆転を狙うような奇策でもなければ、見たこともない奇抜な魔法でもありません。やるべきことはこのメルマガで常に書いてありますよね。幸運を祈ります!

■来春大卒、61%が内定 面接解禁の1日、民間調査
https://this.kiji.is/245782907604256248?c=113147194022725109

 さて、それでは今週の内容です。

【今週の目次】
1.「仕事を掛け持ちする」ことが次世代の働き方
2.今週のトピックステーマ
3.気になるアイテム
4.お悩み人生相談 Q&A
5.読者感想コーナー
6.終わりに

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1.「仕事を掛け持ちする」ことが次世代の働き方

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