【ESで自己PRをどれだけ改善してもムダなワケ】

就職活動を通じて、最初に学生が超えなければならない関門が書類選考、通称「エントリーシート」(Entry Sheet、略して「ES」)です。このESは、「どこを見ているか不明」、「どこまで自己PRを頑張って書けば良いかわからない」など、企業の採用担当者の判断基準が不明瞭である、とよく言われている選考方法の一つ。

そうは言っても、多くの学生からすればこの第一ステップをクリアしないことには、お目当の企業の選考フローに乗れないので、手を抜くことはできないというジレンマに悩まされることになります。

そこで、今回はこの判断基準が極めて不透明な書類選考において、企業の採用担当がどのようなポイントでその合否を決めているかどうか、説明していきます。

※あくまで数多ある企業を普遍化した時の一般的な選考対策としての解説なので、個別の企業によって当てはまる・当てはまらないなど差が出てくる前提で書いています。ここでは、このメソッドを理解すると選考対策の「型」というべき基本が身につくので便利です、という意味で解説していきます。

まず、学生のみなさんに考えてもらいたいのは、企業はみなさんを採用するために「お金を払っている」ということです。面接官の人件費、面接会場の場所代、最近では遠方から受験する学生の交通費を負担する企業も増えてきました。「学生が無料で選考を受けることができる環境」は、企業側がこれらの費用を負担して実現している、ということを理解しましょう。

つまり、企業はお金を垂れ流し続けながら、みなさんの採用活動をしているということです。この前提を踏まえると、企業としては「できる限りスピーディ、かつ効率的に、良い人材を採用したい」と考えて動くことになります。

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