第2話はこちらです。

鋼のメンタルを持つ脱北者タシアちゃん

　ようやくロマンスの匂いを漂わせて来たタシアちゃん。しかし客観的に見た私は

1. 外国人で
2. 知り合って数日で
3. 会ったこともないし
4. 通話さえしたこともないうえ
5. 頭おかCメッセージを送りつけて来る

　ブロックするのが妥当な人間です。
　日常的に会う人でさえ結婚どころかお付き合いに発展することも難しいのにこんな上手い話があってたまるかーい！

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　こっちから願い下げでーす。ジャブを放ってけん制しよう！

　メンタル強ぇえー！

　LINEの誘いを受けず、「疑ってまっせ」というジャブを何度か放っていますのに全然引き下がろうとしませんね。日本では「空気を読む」という言葉がありますけども、空気を切り裂いて自分を貫き通すこのメンタルの強さは見習いたいところです。

困ったときの神頼み

　怪しいDMの中の人をおちょくるときの定番として、私は神であるとかAIであるとかいったことを言うようにしているんです。

　まともな反応！

　第2話で両親がアライグマに敗れたという話は疑うことなく受け入れてくれましたけど、もしかして外国ではよくあることだったりするの？

　ところでこの「おはよう」というメッセージが届いたのは日本時間で朝の8時前。

　第2話で時差について突っ込んでやったのに……。疑われていると考えないのでしょうか。

　まぁ深夜に起きている理由はなんとなく分かりますが、相手の国の時間に合わせて「おはよう」なんて言うもんか？　時差のある場所にいる人とメッセージのやり取りをすることがないのでよく分かりませんが。

　面白半分に #国際ロマンス詐欺DMチャレンジ と称して中の人をおちょくり始めたものの、機械翻訳の日本語を読むのにうんざりして来ているのも正直なところでして、タシアちゃんの方から身を引いてくれるように「疑っています」とストレートにパンチを放つことにしました。
　私はAIであるという設定でワン・ツー・パンチ！

　無視すんな。

「それを言うのは」のそれとは何を指しているのでしょう。私自身が私の設定を理解していないのにタシアちゃんは理解していると仰る。あぁ、ちょっと好きになっちゃいそうです。
　しかし本当に私のことを親愛なる人と呼びたいのであれば「私はAIです」みたいな電波を発している問題を解決すべきだと思うのですが。

　うはははは。神と呼んで崇めよ。

　まぁ結論を言うとこれ以降もメッセージのやり取りはしていますが神と呼んでくれたことはありません。

　仕事については第1話で「刺身にたんぽぽをのせる仕事」と言いました。「仕事は何をしていますか」ではないのでその設定は継続してくれているのでしょうかね。

「お刺身のパック」という概念が通じるのでしょうか。私は刺身にたんぽぽをのせる仕事を経験したことがありませんので想像で言ってみたのですがだいたい合ってますよね？　というかそんな仕事あるの？

シリアのガバガバ娘

　長！

　謎の仕事でも素晴らしいと言ってくれるタシアちゃん。自分の仕事に自信がない人は国際ロマンス詐欺の中の人に話を聞いて貰うと良いかも知れません。手数料は無料です。電気代と通信費はご負担下さい。

　しかし人に問いかけておいて話を広げようともせず自分の話を始めるという、コミュニケーション下手の鑑みたいな奴！

　タシアちゃんは携帯電話の使用が許可されていないようです。ビデオ通話や音声通話も許可されていないというのはパソコンでの通話も含めてということなのでしょうね。そんな環境でTwitterなんかやっててええんか？

　シリアがいかに危険な状態かということも長々と話してくれていますが「私の家族の名前が地球とこの世界から一掃される」という恐ろしい言葉！　名前が残ることもなく死んでしまうということなのでしょう。英語の原文は何て書いてあるのかなぁ。

　私の家族構成は誤っているもののある程度は覚えてくれているようですね。

　AI設定も覚えておいて下さい。
　疑ってまっせというジャブも継続して放っていきましょう。

　そんなコンピュータでTwitterなんかやっててええんか？
　厳しい上場企業でしたらお叱りか、下手すりゃ懲罰というレベルのように思います。セキュリティ意識ガバガバァ！
　というかそんな重要なコンピュータってインターネットに接続されてるの？　されてるとしても、必要最低限のサイトにしか接続出来ないようになってるんじゃないの？

　そして唐突な「うわー」わろた。壊れちゃいました？
　どういう翻訳なのか気になってGoogle翻訳で試してみたのですが

　日本語の「うわー」は英語の「Wow」になりましたが

　逆にすると「わお」になってしまいました。どうやって「うわー」を導き出したのでしょう。#「うわー」翻訳チャレンジ！　……しません。

　機械翻訳しやすいように丁寧な言葉を使うように心掛けていたのですが、この文字列のやり取りにいいかげんうんざりしている気持ちもありますのでちょっと雑な言葉になってしまいました。

　識字率について、日本は言うまでもなく、私の出身地という設定である北朝鮮の識字率も低くはないです。

　きゃー！　「許されていません」「秘密でなければなりません」背徳的なことにときめくぅ！
　祖国にいる家族や恋人とのメッセージというならまだ分からなくもないですが、最初に書きましたように

1. 外国人で
2. 知り合って数日で
3. 会ったこともないし
4. 通話さえしたこともないうえ
5. 頭おかCメッセージを送りつけて来る

　処罰のリスクを負ってまでそんな人間とメッセージのやり取りなんてするわけあるかい！

　ところで「私の親愛なる友人の低さ」とは……？　困ったときはGoogle翻訳！

　分かりませーん……。ルールを守るか破るかみたいな話ですので法律のlowかなぁと思いましたが法律はlawでしたね。
　外国語を学びたいなら外国人と友達になれば良いと言いますが、国際ロマンス詐欺の中の人をおちょくることで外国語の勉強にもなるのでは？　授業料は無料です。電気代と通信費はご負担下さい。中の人に時間を使わせることで将来的な被害者を減らせるという社会貢献にもなるよ！

　というかこの不毛な文字列のやり取りをそろそろ終わりたいんです。

　私がブロックすればさすがに新しいアカウントを作ってまで追い掛けては来ないと思いますが、終わりたいという気持ちとは裏腹にそれをするとつまらん、タシアちゃんからブロックさせたいという謎の意地がございます。「国際ロマンス詐欺やろ、分かっとうぞ」とストレートに言ってしまえばブロックしてくれると思いますが、それもつまらんのです。タシアちゃんの中の人に「国際ロマンス詐欺でしたー」と認めさせたいわけではないのです。
　と、謎に自分の首を絞めているわけで……。

　終わりにしましょうという提案は無視！

　さすが鋼のメンタル、シリアのガバガバ娘。どうしたらええんや……。

　ということで今回はここまでにいたします。お読み下さってありがとうございました。また次回！

　2022/02/11
　第4話を公開しました。