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オタクな地域づくり

「オタクは多様です。その文化を地域づくりに取り入れます!」
と言っても知らないとよくわからないと思うので
私の場合を事例としてお話しましょう。

幼少期の思い出

父が観るアニメを小さい頃から横で観ていました。
思い出せるのは小学生で「エヴァンゲリオン」と「ガンダムSEED」。
大きくなってから見直してようやく内容を把握できるくらいの覚えしかなく、
ストーリーの深い部分は分からなかったけれど、絵と歌にはまっていました。
初めてカラオケで歌ったのは「残酷な天使のテーゼ」で、車で聴いていたのはSEEDのアルバムでした。
どちらもロボットアニメなので一般的には女の子が観るようなものではないのかもしれません。
それでも私にとっては好きなもので、誰かに何かを言われたからと言って
変えられるようなものではありませんでした。
それは今になっても変わりません。
ただ子どもながらになんとなく、言ってはいけない雰囲気は感じ取っていたように思います。
なので隠してはいませんでしたが、周囲に話したこともありませんでした。

中学時代に深夜アニメ

土日の朝や夕方のアニメはそれなりに観ていましたが、
オタク街道を走り始めたのは「とある科学の超電磁砲」からです。
深夜アニメをわざわざ録画して観ることにハマりました。
その後は途切れることなく毎クール何かしら観ていたように思います。
オタクという存在も知ってはいたので自分がそちら側に行くとは思っていませんでしたが、
周りの友達もジャンプ系の話で盛り上がっていたので、
そこに入って話すようになるとそれが自然になり、
オタクになることには特に抵抗はありませんでした。
友達と「アニメイト」に足を踏み入れたのはその頃です。

オタクとしての楽しみ方

他の子たちがあるキャラクターのグッズを買っているのを見ながらも、
私自身は特定のキャラやジャンプ系に興味が無く話を合わせる程度でした。
同じものを好きになろうとしたこともありますが、同じ作品を好きになることはできても楽しみ方を同じにすることはできませんでした。
でも友達の楽しみ方に矯正されることも無ければ、私の楽しみ方を否定されることもありません。
結局楽しみ方は人それぞれで良いのだろうなと思うようになりました。
そして、私は周りの子とは少し路線が違う自覚が出てきました。

高校時代の同志

高校は理系クラスで大半が男子でした。
どういうきっかけがあったのかは覚えていませんが、
男子とも全然壁は無く、同じアニメの話題で盛り上がっていました。
可愛い女の子キャラを一緒に愛でたり、
絵を描いてみたり、ラノベを借りて読んだり、
集団で雨の中チャリでアニメイトなどを渡り歩いたり。
今となっては良い思い出です。
もちろん、女子でもそういう話題はあり、
ボカロにハマってパソコンにへばりついたり。
今から考えると勉強しろってくらいの時間をオタク活動に費やしていたように思います。
それでも同じクラスの人はそれをけなしたりすることはなく、それぞれの個性の一つとして見なしてくれていたように思います。
今の私があるのは、この時点で「これで良いんだ」と思えたことが大きいです。
今でも変わりなく男女も垣根なく、いろんな分野を超えて気軽に話せるのはこのクラスのメンバーだからかもしれません。

私の楽しみ方

今は子育てなどもあり忙しいので作業のお供になりつつありますが、
アニメは毎クール注目作品など何かしらは録画したりサブスクで観ています。
原作があるアニメ化が多いですが、原作までは時間の余裕が無く手を出せません。
たくさんの作品に触れてきただけに、どれも様々で一番は決められません。
広く浅く曲も含めて、世界観や描き方を楽しみます。
余裕があれば映画は観たいです。
キャラや作品のグッズを買ったりはあまりしません。
あくまで無料の範囲で楽しむのが好きです。
ガンプラは作る工程が好きで、飾ったり色塗りなどにこだわりはありません。
今は旦那さんと共通の趣味になり、いずれは子ども達とも一緒に楽しめたらと思います。

楽しみ方は人それぞれ

最近ではアニメ鑑賞や漫画も
趣味の一つとして成立しているように思います。
同世代で挙げる人は多いでしょう。
コスプレイヤーなど好きが高じて、それを仕事にしている人までいます。
そして、そこに男女の垣根や「これが正義」のような定義はありません。
いろんな関わり方、楽しみ方があって
他を否定すること無く、それぞれを良しと認め合っている。
とても温かくて、桃源郷のように
理想的な世界があります。

グローバルなオタク文化

オタクは日本発祥の世界に誇れる文化です。
そしてその文化がグローバルであることは周知の事実でしょう。
世代や性別、人種も超えて、
同じものを観て、ただ共感したたえ合える。
それを実現しようと頭で考えると難しいことですが、
可能であることは実証されているのです。
問題はどのように実践するかのみ。

オタクな地域づくり

「地域づくり」こそ
いろんな人がいて考え方も様々なのだから、
皆が同じ地点から同じ歩幅で歩むことを目指すのではなく、
「関わり方やアプローチも多様であって良いんだよ。」
ってことを周知した上で
みんなでこの地域を楽しもう!と呼びかけます。
それぞれの美味しいところをアピールしながら、
いろんな人が関わることによって創り上げられる
唯一無二の地域のビジョンを描き、
新たな意見も採用しながら改編していく。
新たな作品を自分達の手で創っていくことができればワクワクが止まらなくなります。
実際に楽しいことになれば、より多くの方に関わってくれるようになるでしょう。

このように、ちゃんと構成して進めることができれば
地域自体をみんなで楽しめる作品にできる
ような気がしてなりません。
「多様が暗黙の了解」になり、純粋に皆で楽しめる
そんな理想的な地域を、その輪を広げられるよう
私なりの活動を進めてみます。

今回は若者向けにオタク文化でお話しましたが、
次回は皆さまによってより身近な音楽を例にできればと思います。

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